おぼっちゃまくん
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おぼっちゃまくん
ジャンル
ギャグ漫画少年漫画コメディ
漫画
作者小林よしのり
出版社小学館
掲載誌月刊コロコロコミック
レーベルてんとう虫コミックス
発表号1986年5月号 - 1994年9月号
巻数全24巻
その他第34回小学館漫画賞(児童向け)
アニメ
監督やすみ哲夫
脚本桶谷顕桜井正明真保裕一ほか
キャラクターデザイン藤田宗克
音楽宮原恵太
アニメーション制作シンエイ動画
製作テレビ朝日・シンエイ動画
放送局テレビ朝日系列
放送期間1989年1月14日 - 1992年9月26日
話数全164話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『おぼっちゃまくん』は、小林よしのりによる日本漫画作品。およびそれを原作としたテレビアニメ。コミックスは全24巻。幻冬舎から文庫版全8巻が刊行されている。
概要

御坊財閥の跡取り(999代目)息子である御坊茶魔を主人公にしたギャグ漫画漫画雑誌月刊コロコロコミック』で1986年5月号から1994年9月号までの間に連載。人気絶頂期には特別読み切りとして『週刊少年サンデー』にも数回登場のほか『ちゃお』、『小学三年生』にも掲載。1989年に第34回小学館漫画賞児童向けを受賞。2016年4月時点で単行本の累計発行部数は約630万部を記録しており[1]、『東大一直線』、『ゴーマニズム宣言』と並ぶ小林よしのりの代表的作品の一つである。1989年から1992年までアニメ放映もされた(詳細情報は後述)。

男性器大便(アニメ版では一応、蛍光色にして表現を和らげてはいる。しかし、放送開始当初はこういう配慮をしていなかったため茶色であった)が多く登場するなど下ネタギャグがたっぷり含まれていたため、アニメ版は日本PTA全国協議会の「子供に見せたくない番組」では、常に上位だった[2]

このように、現在では放送禁止になってしまったシーンなどが数多くあったため、地上波再放送された際は放送されない回も数話あった(詳細は後述)。

基本的には1話完結式だが、1991年以降は前後編の大長編シリーズを描くことも多くなった。

コロコロでの連載終了後は、2004?2006年にかけて「わしズム」Vol.13・14・18にて新作掲載。2016年には「コロコロアニキ」第6号および単行本「傑作選1」に新作を1本ずつ掲載。その後、幻冬舎小説幻冬』2018年4月号より新作を連載中[3]
本作の生まれたきっかけ

小林は福岡県出身で、プロデビュー後何年かしてから上京したが、東京では地方出身者に対する差別が激しい事を体験し、見返してやる事を決心。収入が増えるたびに転居を繰り返し、1986年には日本有数の高級住宅街である世田谷区成城に住居と仕事場を構えた(詳細は「小林よしのり」参照)。

週刊少年ジャンプとの専属契約を解消して数年、漫画家として安定期に入った頃、コロコロコミックからの執筆依頼が来る。小林は自分の作風はこの雑誌には合わない、と一度は断るも、編集者の熱意に負け、読み切りを2作寄稿する。どちらもアンケート結果は悪かったが、子供を舐めてはいけないと逆に小林は奮起した。その熱意を編集者に認められ、連載が決まる。喫茶店で連載のアイデアを練っている時、金持ちの若いカップルが後から店に入ってくると、男が「今度俺のクルーザーに乗せてやるよ」と女に自慢した。この嫌味な金持ち感覚に強い憤りを覚えた小林が、そのような上流階級がさらに呆れるような金持ちを創作してやろうと奮起して生まれたのが本作である。ちなみに小林の意図に反して、そういった上流階級からも人気は高かったという。

なお、このエピソードは漫画化されコミックに掲載されている。また、のむらしんぼの『コロコロ創刊伝説』にも詳細に描かれた。
茶魔語

本作の主人公「御坊茶魔」が発する特有の言語。初期の頃は、「でしゅ」「ぶぁい」のような博多弁を幼く崩した言葉遣いや、「ともだちんこ」「いいなけつ」「ぜっこうもん」のような下ネタかばん語を指していたが、連載していた雑誌『月刊コロコロコミック』で読者に新しい茶魔語を募集して選ばれた「おっ…おはヨーグルト」が作者・読者ともに評判が良く、その後、「こんにチワワ」「こんばんワイン」「そんなバナナ」「頭に北半球」「さいならっきょ」「ちが宇っ宙(うっちゅう)に」など、多彩な言葉遊びへと発展していった。このうち「ともだちんこ」は秋本治の『こちら葛飾区亀有公園前派出所[※ 1][※ 2]で、「なんて骨体」は沢田ユキオの『スーパーマリオくん』で、「すいま千円」は浜岡賢次の『浦安鉄筋家族』などでも使われたこともある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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