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おとぎストーリー 天使のしっぽ
ジャンルラブコメ、ファンタジー
漫画
作者ワンダーファーム
出版社学習研究社
掲載誌メガミマガジン
レーベルノーラコミックス
発表号2000年9月号 - 2001年5月号
アニメ
原作六月十三
監督越智一裕
シリーズ構成六月十三
キャラクターデザイン小林多加志
音楽平岩嘉信
アニメーション制作東京キッズ
製作「天使のしっぽ」プロジェクト
放送局WOWOW
放送期間2001年10月 - 12月
話数全13話
アニメ:天使のしっぽChu!
原作六月十三
監督鹿島典夫
シリーズ構成六月十三
キャラクターデザイン小林多加志
音楽伊藤真澄
アニメーション制作東京キッズ
製作天使のしっぽ Chu!プロジェクト
放送局キッズステーション
放送期間2003年3月 - 4月
話数全11話
ゲーム:おとぎストーリー 天使のしっぽ
ゲームジャンルアドベンチャーゲーム
対応機種PlayStation
発売元バンダイ
キャラクターデザイン小林多加志
プレイ人数1人
発売日2003年2月27日
キャラクターボイスあり
その他ドラマCD付
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画・アニメ・ゲーム
ポータル漫画・アニメ・ゲーム
『おとぎストーリー 天使のしっぽ』(おとぎストーリー てんしのしっぽ)は、ワンダーファーム制作のメディアミックス作品。元々は学習研究社発行の『メガミマガジン』誌上読者参加企画で、『Otogi Story P.E.T.S.』(オトギストーリー ペッツ)→『おとぎストーリー 天使のしっぽ』(アニメ1期、ゲーム)→『天使のしっぽChu!』(てんしのしっぽチュ!、アニメ2期)とタイトルが変更された。 1人の青年と12人の守護天使との共同生活を描いており、「鶴の恩返し」を現代風にアレンジした物語。全年齢対象。 P.E.T.Sでは主人公(=読者)は不幸な青年。だが、動物を愛する心があり、過去に色々な動物を飼っては、ペットたちの死を見届けてきた。そのペットたちが数年を経た今、美少女として転生、めいどの世界から守護天使という存在となって主人公の元に帰ってくる。彼女たちは、前世(=動物時代)に主人公から受けた愛情を覚えており、その恩を返そうと主人公に尽くそうとする。だが、彼女たちには前世で死を迎えたときに経験したトラウマがある。そのトラウマで守護天使が悩んだりする様子を描く場面が多い。 キャラクターとしては、ヘビ・ウサギ・カメ・キンギョ・インコ・ハムスター・キツネ・タヌキ・ネコ・サル・イヌ・カエルから転生した12人の守護天使が設定されている。だが、前世動物と名前を組み合わせれば読者でもキャラクターを創作できることから、読者が提案したキャラクターを公募した例もある。 2回アニメ化された以外に、長谷川光司によって漫画化された(全3巻)。 女の子に縁の無い青年の所に大勢の女の子が押しかけてきて全員が主人公を慕う、いわゆるハーレム物ストーリーなのだが、12人の守護天使たちが下は小学1年生から上は高校3年生まで幅広く年代が分かれており、それが狭いアパートの中で共同生活しているため個別の守護天使との恋愛要素は薄く、むしろ擬似的な大家族物のテイストが強い。また、基本コメディタッチの内容になっている。 ここでは主にアニメ版の設定を紹介する。 本作のヒロイン達。守護天使は抱える煩悩の数で等級分けされ、1から3が上級、4から6が中級、7から9が低級と区分されている。全員に共通として服装を自由に変え、ぬいぐるみにも変身できる能力がある。『おとぎストーリー 天使のしっぽ』と『天使のしっぽChu!』の間に昇級試験があり、ミカとクルミを除く10名は合格し、ユキは新たなメガミとなった。守護天使は人間と恋に落ちてはいけないという掟があり、掟に背くと元の動物に戻ってしまう。 悟郎のことを「ご主人様」と呼び慕っているが、世間には守護天使であることを隠して生活しているため、悟郎や仲間たち以外がいる場面では家族や同居人などの各天使の表向きの設定がある。ただし作中は悟郎や守護天使とのシーンがほとんどであるため、表向きの設定が描写されているシーンは少ない。 当初はそれぞれ我が強く、その上悟郎への独占欲や前世の因縁が災いしたため衝突や啀み合いを繰り返し、チームワークの乱れにも繋がっていた。それに業を煮やした女神にめいどの世界に強制送還され、今までのことを戒められた結果チームワークを芽生えさせた。 本節ではアニメの登場話の順に記す。原作での登場順も同じである(詳細は後述)。
物語設定
登場人物
主人公
睦 悟郎(むつみ ごろう)
声 - 菅沼久義本作の主人公。動物を愛する心優しい青年だが、就職が内定した会社が直後に倒産するなど、何をするにもツイていない。ひょんなことから、12人の守護天使たちと暮らすことになって大変ながらも充実した生活を送ることになる。癖の強い登場人物の多い本作における数少ない良識者。前世は動物と人間を司る聖者で、四聖獣の力の源である獣神具をその身に宿していた。四聖獣の一件後、動物達と人間が幸福に暮らせる世界を作るため、獣医師を目指す。『Chu!』ではインターンの獣医師として働き、『Chu!』最終話・ラストシーンでは睦動物病院の院長になった。なお、原作の読者参加企画では、主人公に明確な人物設定はなされていない。
守護天使
キンギョのラン
声 - 田中理恵3級守護天使→2級守護天使メインヒロイン。第1話にて初めて悟郎の前に姿を見せた3人のうちの1人で、淑やかな守護天使(15歳→16歳)。家事が得意で悟郎の世話をするのが好き。真面目で奥床しいので、他の守護天使たちが暴走している時に1人取り残されることが多い。しかし、困った人を助けたり、悟郎や仲間を守るためには自己犠牲も厭わない。お嬢様のような丁寧な言葉遣いで話す。表向きは悟郎の本妻ということになっており、悟郎の呼び方は「あなた」。前世では水槽のポンプの停止による窒息死だったので、水がトラウマ。ただし、簡単な家事や風呂は問題ない(アニメ版5.5話では銭湯に入るのを躊躇していたが、ツバサたちの「水じゃなくて「お湯」だから」という説得であっさり克服した)。ちなみに品種はランチュウ。「魂の受け皿」(外見のモデルとなったオリジナルの人間)は、金魚すくいの的屋の娘。第1話や番宣のナレーションを務めている。
インコのツバサ
声 - 野川さくら4級守護天使→3級守護天使第1話にて初めて悟郎の前に姿を見せた3人のうちの1人で、元気な守護天使(14歳→15歳)。運動万能で歌も上手く、ダンスも好き。他の守護天使や学校の友人などからの人望が厚い。明るくボーイッシュだが、女性らしさに憧れている。そのため、当初は一人称は「ボク」だったが、『Chu!』以降は「アタシ」と改めている。ミカやラン同様に悟郎に恋心を抱いているが、仲間のことを思って複雑な心境を見せることもある。表向きは悟郎の後輩ということになっており、悟郎の呼び方は「キャプテン」。前世では傷ついた翼で飛ぼうとして墜落死したため、高所がトラウマ。「魂の受け皿」は、悟郎がインコの頃の彼女を拾った際に飼い方を教えた通りすがりの少女。
ハムスターのクルミ
声 - 仁後真耶子6級守護天使第1話にて初めて悟郎の前に姿を見せた3人のうちの1人で、能天気な守護天使(13歳→14歳)。食いしん坊なために、睦家の家計は彼女の大食いによる食費に圧迫されて常に赤字だが、天真爛漫で憎めないところがある。本人は気づいていないが、周囲を和ませて平和な雰囲気にする能力を持っている。口癖は「なの?」。表向きは悟郎に家庭教師をしてもらっている教え子ということになっており、悟郎の呼び方は「先生」。前世(悟郎の中学校で飼われていたゴールデンハムスター)では餓死したため、空腹がトラウマ。このトラウマが原因で、昇級試験に落ちてしまっている。第1話でもそのために悟郎はせっかく受かったバイトの採用を取り消されており、トラブルメーカーとしての側面が強い。『Chu!』ではもっとも出番が少なかった。「魂の受け皿」は、悟郎とともに飼育係をしていた同級生の公星くるみ(後述)。
ネコのタマミ
声 - 大沢千秋4級守護天使→3級守護天使第2話より登場。おませな守護天使(10歳→11歳)。年少だがしっかり者で、先に登場した3人は彼女に頭が上がらない(キンギョ、インコ、ハムスターはいずれもネコにとって餌)。特に金勘定にかけては睦家の中で右に出るものはいない。しかし少々生意気な態度を取ることも。アユミとは逆に、当初は眼鏡をかけていたが『Chu!』ではおしゃれに目覚めたという理由でコンタクトを着用。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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