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ロングヘア(英: Long hair)とは、髪を長く伸ばした髪型のことである。日本では長髪(ちょうはつ)と言い、また長髪にしている男性の髪を俗に(ロングな毛などを略して)ロン毛(ロンげ)と呼ぶこともある。対して短髪のことをショートヘアという。 髪が肩にかかるくらいまでの長さの場合は「セミロング」または「ミディアム」とし、それ以上の長さの髪を「ロングヘア」と呼ぶのが一般的である。ロングヘアにすることも一般的となったものの、豊かな長髪が女性を象徴するものという意識もいまだ根強いため、長い髪に女性らしさを感じる男性は少なくない。 髪を結ぶ(結う)場合には、その結び方によって、ポニーテール(アップ)、ツインテール(サイドアップ)などと様々な髪型に派生する。 男性の場合には女性の場合のそれと対比すると比較的短い(女性の場合であれば短髪とされる長さ)であっても長髪とする場合があり、絶対的な長さにおいての基準に差異がある場合がある。 ファッションの進化とともにロングヘアのバリエーションも多様な広がりを見せ、後述するスタイリングの項にあるように、それぞれの個性に応じた様々なスタイルが可能になっている。 髪が伸びる早さは一般的に1か月で約1cm、1年で約10-15cmと言われており、ショートヘアの長さから腰まで伸ばす場合は約5年程度の期間を要することになる。その場合の毛先の部分は5年前に生えており、伸ばす期間が長くなるにつれて毛先の乾燥や枝毛・切れ毛などの傷みが起きやすい。ショートのように比較的短期間で切って新しい髪に変わっていくわけではないので、ロングヘアの人は髪を美しく保つために継続した手入れを行うことが重要になる。 現代ではロングヘアに限らず、髪および頭皮を清潔に保つ目的でシャンプーやリンスが用いられることが一般的である。詳細は「シャンプー」および「リンス」を参照 ヘアードライヤー、ヘアーブラシ、ヘアーアイロン、スタイリングプロダクツなど使用し髪型を作る。 ロングヘアのスタイリングとしては大きく分けて、結わない場合では、真っ直ぐな状態を保って長いストレートヘアの美しさを生かす「ストレート・ロング」とパーマをかけて「ウェーブ・ロング」とする場合の2つがある。 ロングヘア(およびミディアム)の下だけをウェーブにした、「下だけパーマ」(下だけウェーブ)のスタイルもある。下だけパーマの場合、ウェーブのかけ方によって印象が変わるため、軽く内巻きにする、強めに外巻きにする、などの多様なアレンジが存在する。 ストレートにおいては、ボブカットのように前髪と、サイドの前髪部分の髪を両頬に当たる位に伸ばして切り揃えた場合、姫カット、プリンセスカットと派生して呼称されることがある(姫カットの項目に詳しい)。ただし、この髪型にしている女性は少数派であり、アニメや漫画などの仮想人物において見られるか、またはファッションショーのモデルなどで稀に見られる程度である。 前髪部分だけを短く、またはぱっつんとし、横・後ろの髪を伸ばしているスタイルと、前髪からすべてを伸ばすスタイルとがある。この2つには特に区別する名称はない。ただし、全体を(水平時の長さにおいて)同一に切り揃えた場合は「ワンレングス」「ワンレングスカット」と呼称されることがある。 ロングヘアはその長さゆえに多様なバリエーションが楽しめる反面、スタイルを保つのが難しい。そのためリボンやヘアゴムなどを用いたポニーテール、ツインテールなどの結うスタイルが派生する(この2つについては各項目に詳しい)。古くは簪を用いたスタイル(現在でも和服にあわせて用いられることが多い)や、ヘアバンド(カチューシャ)、髪留め、ヘアピンといわれる装身具を用いて髪型を固定するスタイルもある。 「前髪部分だけを切り揃える、または短くし、横・後ろの髪を伸ばしているスタイル」の場合には特にカチューシャが似合い、よく用いられる。 また、ロングヘアの毛先だけをリボンなどで結ぶスタイルも存在する。このとき、髪全体を1つにまとめる場合と、毛先だけ2つに分離する場合とがある。名称はないようである。この場合、古風な雰囲気となる。 何もしない状態から上(後頭部)の髪だけをアップにしたハーフアップがある。これは長く下方に伸びる髪とポニーテールのスタイルが融合した、気品の感じられるスタイルとなる。 後ろ髪を普通に伸ばした状態で、両側面の髪を後ろに回して1つに結びたらし、上方の髪だけアップにしたスタイルもある(ハーフアップの状態で両側面の髪を後方で1つにまとめる)。これはお嬢様結び、ハーフポニーテールなどと呼称される場合があるが一般に定着した名称はないようである。さらに、お嬢様結びといった場合に、このスタイルのほかに、サイドから回して後ろでまとめる髪を三つ編みにするなどの発展系を指す場合もある。サイドから髪を後ろに回すスタイルは、オフィスでデスクワークをする場合などに長い髪が落ちてきてじゃまにならないように(例えばロングのウェーブヘアで髪を下ろしている場合、オフィスワークの場ではボリュームが出過ぎたり広がり過ぎることもある)使うこともある。 また、長い髪を束ねてサイドや後頭部で(団子状に)まとめたシニヨンのスタイルもある。 三つ編みを用い、低い位置の後部から三つ編みが1つないし2つある場合にお下げ 編みこみ方によっては、二つ編みのことをフィッシュテール (Fishtail braid〉 またはフィッシュボーン(編み方が魚の骨のように見えるので)と呼ぶ。 大きめの編みこみ 有史以来、世界的にロングヘアは普遍的な存在であることが知られているが、多くの文化圏で長髪は女性の象徴とされる。 男性が髪を伸ばす文化圏も多かったが、これらの文化圏では男性は髪を結い上げ垂らさないこともあった。
概要
管理・手入れ
日頃の手入れ
スタイリング
あまりいじらない場合
カットを伴う場合
結ぶ、留める場合
編みこむ場合三つ編み(左端)、四つ編み、五つ編み、六つ編み
ギャラリー
ルノアール画『La Natte(お下げ髪)』
清代の中国系アメリカ人男性の辮髪。
ジャマイカの女性。
カナダの女性のお下げ髪。
歴史「髪梳ける女」 木版 紙、1920年(大正9年)作 橋口五葉.)源氏物語絵巻、五帖『若紫』、 作 土佐光起 (1617-1691).中国の正統派キリスト教徒(男性) 1874イ族の少女 1922年.中東の男性を描いた石版印刷 作 エミリー・エデン
近世以前
ヨーロッパ