おおさかシネマフェスティバルは、日本の大阪府で行われる映画祭。「映画ファンのための映画まつり」とも呼ばれる。
1976年におおさか映画祭として初開催。2006年から、名称をおおさかシネマフェスティバルに変更。2009年から2014年までは大阪アジアン映画祭の一部門として行われていた[1]。 1976年、映画人や評論家など、業界関係者が選ぶ映画賞に対抗しようと、有志により「映画ファンのための映画まつり」としておおさか映画祭が初開催[2][3]。映画祭はその後も安い会場を転々としながら開催を続けていたが、スタッフ不足や資金不足に悩み、2000年を最後に一旦中断[3][4]。その後、2006年に大阪市の助成などを受け、当時の関係者が集まり「おおさかシネマフェスティバル」として復活[3][4]。2008年度から大阪市などが主催する大阪アジアン映画祭の一部門に組み込まれた[3]。 2015年からは大阪アジアン映画祭の運営から離れ、映画ファン有志による自主運営となっている[5][6]。 大阪で前年公開された映画を対象とし、年間200本以上の映画を見た大阪の選考委員により選考された「ベストテン」と「個人賞」を発表[2][7]。かつておおさか映画祭の時代には映画館で年間300本以上見る人が対象で、選考委員は映画研究会の学生などが中心であったが、シネマフェスティバルになってからは自宅でのDVD鑑賞を含めた年間200本と緩和され、会社員や主婦、リタイヤ組の参加が増えている[3]。
概要
開催[8]
おおさかシネマフェスティバル前夜祭・プレイベント
2005年2月19日・20日 会場:天王寺公園映像館
第1回おおさかシネマフェスティバル
2006年2月3日 - 5日 会場:鶴見区民センター
第2回おおさかシネマフェスティバル
2007年3月16日 - 18日 会場:そごう劇場
第3回おおさかシネマフェスティバル
2008年2月29日 - 3月2日 会場:大阪歴史博物館
第4回おおさかシネマフェスティバル
2009年3月21日・22日 会場:大阪歴史博物館
第5回おおさかシネマフェスティバル
2010年3月6日・7日 会場:大阪歴史博物館
個人賞
新人女優賞:川上未映子
おおさかシネマフェスティバル2011(第6回)
2011年3月5日・6日 会場:大阪歴史博物館
ベストテン
悪人 / インビクタス/負けざる者たち
告白 / 白いリボン
ゲゲゲの女房 / ハート・ロッカー
オカンの嫁入り / 瞳の奥の秘密
キャタピラー / 息もできない
最後の忠臣蔵 / ブロンド少女は過激に美しく
十三人の刺客 / プレシャス
川の底からこんにちは / オーケストラ!
孤高のメス / トイ・ストーリー3
座頭市 THE LAST / 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を
個人賞
監督賞:三池崇史(十三人の刺客) / ヤン・イクチュン(息もできない)主演男優賞:堤真一(孤高のメス) / ジェフ・ブリッジス(クレイジー・ハート)主演女優賞:吹石一恵(ゲゲゲの女房) / キャリー・マリガン(17歳の肖像)助演男優賞:桐谷健太(オカンの嫁入り) / ジャッキー・チェン(ベスト・キッド)助演女優賞:谷村美月(おにいちゃんのハナビ、十三人の刺客、ボックス!) / アンヌ=マリー・ダフ(ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ)新人男優賞:ジャルジャル(ヒーローショー)新人女優賞:水原希子(ノルウェイの森)脚本賞:呉美保(オカンの嫁入り)撮影賞:辻智彦(キャタピラー)音楽賞:川井郁子(トロッコ)新人監督賞:石井裕也(川の底からこんにちは)インディペンデント映画賞:真利子哲也(イエローキッド)特別賞:高峰秀子 / 福本清三(座頭市 THE LAST、大奥、十三人の刺客、桜田門外ノ変、最後の忠臣蔵)
おおさかシネマフェスティバル2012(第7回)
2012年3月4日 会場:大阪歴史博物館
ベストテン
大鹿村騒動記 / 英国王のスピーチ
八日目の蝉 / ゴーストライター