うなじ
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この項目では、人体の部位について説明しています。江口寿史漫画については「うなじ (漫画)」を、イラストレーターについては「うなじ (イラストレーター)」をご覧ください。

.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}後頸部.mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}.mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.yomigana>rt{font-feature-settings:"ruby"0}引詰(ひっつめ)(髪を後ろで束ねたヘアスタイル)では[1]、首も目立つようになる。それが若い女性なら、首の輪郭は優美な曲線を描くため、女性美を強調することになる。[注 1]ポニーテールも引詰(引詰髪(ひっつめがみ)、引詰頭(ひっつめあたま))の一種。引詰めることで、後れ髪・後れ毛という美醜の要素も新しく生じる。芸者の襟足◇画像はいずれも年少芸妓[注 2]の後ろ姿。このように、年少芸妓には、襟足への白粉の塗り方(塗り残し)に独特の様式があり、首が長く見えるように「足」と呼ばれる線を描く[2]。上の画像の年少芸妓の白塗りは幼さを表しており、普段の座敷用の二本足である[2]。下の画像の年少芸妓は「見世出し」と呼ばれるデビューの日の装いで、白塗りは格式の高い座敷に上がる際の洗練された三本足になっている[2][注 3] ◇なお、芸妓になると地毛(じげ)ではなく(かつら)を装着するのが通例となるため、襟足の白塗りは平坦なものに変わる。

うなじ(項、?[字引 1])とは、の後ろの部分[4]解剖学用語で後頸部/後頚部(こうけいぶ。posterior cervical region。頸部/頚部を前後左右で分けたときの後ろの領域)あるいは項部(こうぶ)と呼ばれる身体部位である[5][6]

同義語あるいは近似の語として、えりくび(襟首、領頸、領頚)[7][8]、くびすじ(首筋、頸筋、頚筋)[9][8]、くびね(首根、頸根)[10]、くびねっこ(首根子、頸根子、首根っ子、頸根っ子)[11][12]、うなぜ [8]などがある[注 4]。その他、名称などについては「名称」節で詳説する。

本項は、人の後頸部を主題としながら、人を含む動物の後頸部を解説の範囲とする。
名称
うなじ等

「うなじ」は大和言葉であり、養老4年(720年)成立の『日本書紀』や[4]、東大寺文書[字引 2]天平勝宝3年8月20日条(ユリウス暦換算:751年9月14日付の文)「奴婢見来帳」に[4]、早くもその名が見える。《 原 文 》 ※字は旧字体約物は現代の補足。
其爲人、壹體有兩?。?各相?。頂合無項。 ──『日本書紀』卷第十一 仁コ天皇六十五年条(ェ文版訓)《書き下し文》 ※字は新字体、文は文語体振り仮名歴史的仮名遣
其(そ)れ為人(ひととなり)、体(むくろ)を壱(ひとつ)にして両の面あり。面各(おのおの)相(あ)ひ背(そむ)けり。頂(いただき)合(あ)ひて項(うなじ)無(な)し。

まず、「うな(項)」というのは、他の語の前に付いて「首」や「首の後ろの部分」の意をもって働く語素であり[13]、「うなずく」「うなかぶす」「うなかみ(項髪)」などの形で用いられる[13]。「うな」の由来は定かではないが、元は「う」のみで「首」を意味していたとも考えられている[14]。「うなじ」の語源については、この「うな」に何が連結するかで説明され、以下の2説がある。

[ うな(項)+ しり(後)]の転訛と考えられる[15]

[ うなずく(頷く)< うなづく < うな(項)+ つく(突く) ]から転訛を重ねたものと考えられる[16]

「うなぜ」は中世後期のキリシタン文献などに見られる[4]。[ うな(項)+ せ(背)]の転訛とされる[14]

古語では、後頸部のことを「たてくび(項、頸)」ともいう[17][18]

漢字「項」は、「頁」が「かしら(頭)」、「工」が「まっすぐ貫く」の意味であり、頭と背の間をまっすぐに貫いている「首」を表す[14]
襟足

耳の下から首の後ろにかけて、左右の髪の生え際が下へ延びている所は、「襟足/領脚(えりあし、歴史的仮名遣:ゑりあし)」という[19]。古来日本では左右に長く足のように延びて見えるのを好いとする[19]。その一方で、襟足の“あって然るべき”所が円い場合もあり、これを「坊主襟(ぼうずえり、歴史的仮名遣:ばうずゑり)」と称して嫌う[19][20]江戸時代を中心とする女性の風習として、中央の髪を剃って白粉を塗ることで襟足を目立たせることが多かったのは、ここに理由がある[19]

■右列の画像「芸者の襟足」も参照のこと。
盆の窪

後ろ頭と首が繋がっている所にある窪み(※後頭部と後頸部の結節点にある窪み)は「盆の窪(ぼんのくぼ)」という[21][22][23]

解剖学用語では、「後頸部の穴」を原義とする「項窩(こうか)」が同じ部位を指す[24][25][注 5]第七頸椎

解剖学的には、項窩の表皮の直下には延髄があって頸髄/頚髄に続く。すぐ近くに大後頭孔もある。


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