うた沢(うたざわ)は、端唄から派生した江戸後期の短い歌謡。 創始は歌沢笹丸
目次
1 概略
2 音楽的特徴
3 代表的な曲
4 関連項目
5 外部リンク
概略
笹丸歿後の翌年、畳屋の寅が歌沢寅右衛門と名乗り、歌沢初代の家元となる。
その4年後にご家人の柴田金が哥沢の初代家元となり、芝金と名乗った。(これはご家人であった畳屋出身の家元の傘下に入るのを潔しとしなかったためと言われている)。
いずれにせよ、発生は嘉永年間以後とされ、歌沢(寅派)・哥沢(芝派・哥沢芝金)を名乗る両派が生まれたので、共通の「うた沢」と表記されるようになり、今日に至っている。 端唄との違いはサラリとうたう端唄に対してこってりとうたう点にあり、それによって楽曲に渋みが加味される。節回しもより細かく、前奏がある。その結果、曲の長さも倍近くある。
音楽的特徴
代表的な曲
梅にも春
夕暮
淀の川瀬
淀の車
和歌の浦
蝶は菜種
宇治茶
苗売
薄墨
書き送る
秋の夜
萩桔梗
露は尾花
香に迷う
我がもの
関連項目
小唄
端唄
俗曲
上方歌
近世邦楽
外部リンク
⇒邦楽豆知識一覧<日本伝統音楽振興財団>
表
話