うた沢
[Wikipedia|▼Menu]

うた沢(うたざわ)は、端唄から派生した江戸後期の短い歌謡。
目次

1 概略

2 音楽的特徴

3 代表的な曲

4 関連項目

5 外部リンク

概略

創始は歌沢笹丸(うたざわ ささまる、1797年 - 1857年〈本名:笹本彦太郎〉)。本所割下水に住む旗本の隠居で、畳屋の寅・ご家人の柴田金・仕事師の茂兵衛・火消しの音・稲荷の滝・魚屋の定などの同好者を集めて好きな端唄を聞かせていた。しかし端唄は聞かせどころがなく余りにあっさりとしていたところから工夫を加え、「歌沢節」と名づけ、自身は「歌沢笹丸」と名乗った。のちに官に乞うて歌沢大和大掾を受領する。

笹丸歿後の翌年、畳屋の寅が歌沢寅右衛門と名乗り、歌沢初代の家元となる。

その4年後にご家人の柴田金が哥沢の初代家元となり、芝金と名乗った。(これはご家人であった畳屋出身の家元の傘下に入るのを潔しとしなかったためと言われている)。

いずれにせよ、発生は嘉永年間以後とされ、歌沢(寅派)・哥沢(芝派・哥沢芝金)を名乗る両派が生まれたので、共通の「うた沢」と表記されるようになり、今日に至っている。
音楽的特徴

端唄との違いはサラリとうたう端唄に対してこってりとうたう点にあり、それによって楽曲に渋みが加味される。節回しもより細かく、前奏がある。その結果、曲の長さも倍近くある。
代表的な曲

梅にも春

夕暮

淀の川瀬

淀の車

和歌の浦

蝶は菜種

宇治茶

苗売

薄墨

書き送る

秋の夜

萩桔梗

露は尾花

香に迷う

我がもの

関連項目

小唄

端唄

俗曲

上方歌

近世邦楽

外部リンク

邦楽豆知識一覧<日本伝統音楽振興財団>










日本の伝統芸能
詩歌

和歌

俳諧

俳句

琉歌

芸道
茶道

香道

武芸

書道

華道

舞踊
日本舞踊

踊り

神楽

雅楽

仕舞

舞楽

白拍子

延年

曲舞

上方舞

大黒舞 / 恵比寿舞

纏舞

筑紫舞

翁舞

歌舞伎舞踊

剣舞

鹿踊

剣扇舞

剣詩舞

演武

幸若舞

風流踊


田楽

踊念仏

盆踊り

花笠踊

田遊び

田植踊

念仏踊り

流鏑馬

練り

梯子乗り

獅子舞

なまはげ

花火

語りもの
唱導

平曲

盲僧琵琶

薩摩琵琶

筑前琵琶

早歌

太平記読み

説経節

祭文

節談説教


雅楽

地歌

長唄

荻江節

うた沢

端唄

小唄

都々逸

詩吟

民謡

アイヌ音楽

琉球民謡

音曲
雅楽

能楽囃子

邦楽

浄瑠璃節

御座楽


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:12 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef