いるか座ε星
Epsilon Delphini
仮符号・別名Aldulfin[1]
星座いるか座
見かけの等級 (mv)4.03[2]
3.95 - 4.05 (変光)[3]
変光星型疑わしい[3]
分類青色巨星
位置
元期:J2000.0[2]
赤経 (RA, α) 20h 33m 12.7719198s[2]
赤緯 (Dec, δ)+11° 18′ 11.741187″[2]
赤方偏移-0.000065 ± 0.000002[2]
視線速度 (Rv)-19.40 ± 0.7km/s[2]
固有運動 (μ)赤経: 11.96 ± 0.23ミリ秒/年[2]
赤緯: -28.97 ± 0.19ミリ秒/年[2]
年周視差 (π)9.87 ± 0.21ミリ秒[2]
(誤差2.1%)
距離330 ± 7 光年[注 1]
(101 ± 2 パーセク[注 1])
絶対等級 (MV)-0.06[4]
ε星の位置
物理的性質
半径4.6R?[5]
表面重力3.71 ± 0.09 (log g)[6]
自転速度52 ± 4km/s[7]
スペクトル分類B6IV[2]または
B6III[8]
光度675.59 L? [9]
表面温度14,355 ± 321 K[6]
色指数 (B-V)-0.13[8]
色指数 (U-B)-0.47[8]
色指数 (R-I)-0.11[8]
金属量[Fe/H]0.08 ± 0.10[6]
他のカタログでの名称
いるか座2番星[2], BD +10° 4321[2], Gaia DR2 1755320049742345472[2], HD 195810[2], HR 7852[2], HIP 101421[2], SAO 106230[2], FK5 768[2], GSC 01096-01684[2]
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いるか座ε星(いるかざイプシロンせい、ε Delphini, 略称ε Del、固有名Aldulfin[1][al?d?lf?n]
)は、いるか座の4等星[2]。青白い巨星であり、孤立している[10]。いるか座イプシロン星という名称はバイエル命名法に基づく。
いるか座イプシロン星はもともとアラビアで伝統的にdanab ad-dulf?n(Dzaneb al Delphin)と呼ばれており、Calendarium of Al Achsasi Al Mouakketにその名前が見られた。これは後にラテン語でCauda Delphiniと訳され、これはイルカの尾を表す[11]。
2017年9月5日、国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、いるか座ε星の固有名として、Aldulfin を正式に承認した[1]。
イルカの尾の位置にあると考えられたため、アラビア語で「尾」を意味する「デネブ」と呼ばれたこともあるが、はくちょう座α星など他の「デネブ」と区別するため「デネブ・ダルフィム (Deneb Dulfim)」と呼ばれることもあった[12]。
中国語ではいるか座ε星は敗瓜(Bai Gu?)というアステリズムの一員であり、腐ったヒョウタンを意味する。このアステリズムではいるか座ε星の他にいるか座η星
、いるか座θ星、いるか座ι星、いるか座κ星から成る[13]。いるか座ε星自体は敗瓜一 (Bai Gu? y?)と呼ばれた[14]。リチャード・ヒンクリー・アレンは瓜をメロンと訳し、Pae Chaouと呼んだ[15]。