いぬまるだしっ
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いぬまるだしっ
ジャンル
ギャグ漫画学園漫画
漫画
作者大石浩二
出版社集英社
掲載誌週刊少年ジャンプ
レーベルジャンプ・コミックス
発表期間2008年39号 - 2012年27号
巻数全11巻
話数全182話
テンプレート - ノート

『いぬまるだしっ』は、大石浩二による日本漫画作品。集英社週刊少年ジャンプ』にて2008年39号から2012年27号まで連載された。
概要

幼稚園舞台にしたギャグ漫画。下半身がいつも裸の主人公・いぬまるが、先生や園児達を珍妙な行動で振り回す。

大石の前作『メゾン・ド・ペンギン』同様、原則的に毎回2色刷りページ後の定位置に10ページ前後で掲載された。また、「特別編」では15ページ前後で掲載されている。2010年27号以降は2色刷りページの前に掲載される場合もあった。

コミックは同誌他作品と同じ190ページ前後であるが、1話あたりのページ数が少ないため、単行本発売ペースが約4か月に1回となっていた。

連載終了後も週刊少年ジャンプ2013年36号にタイを舞台にした番外編『?タイでもまるだしっ?』が読み切りで掲載された。
キャラクター

の項はVOMIC版 / FLASHコミック版の順。
またたび幼稚園
すみれ組(年中組)
いぬまるくん
齋藤彩夏[1] / 小林ゆう本作の主人公。すみれ組の園児。4歳。血液型B型。身長93cm、体重13.9kgですみれ組では一番背が低い[2]。上半身は他の子と同じポロシャツやスモックを着ているが、ズボンとパンツを身に着けておらず「パンツを履くくらいなら痛車にひかれて死んだほうがましだ」と暴れるほどパンツを履くことを拒んでおり、本人もパンツを履かないことは恥ずかしいと認識しているが、その恥ずかしさが心地良いと発言している[3]。また「生後まもなくオムツを履くことを拒否し拒否し続けて現在に至る」とも言っている。しかし、風邪を引いた際にズボン付きの着ぐるみを着たり[4]、暑い夏の日に他の園児達が裸になって遊んでいた時に逆に履いていたことがあった[5]。ませた発言や下ネタを交えたギャグを放つことが多く、変な行動で周囲を混乱させる。しかし、妙な事で物知りだったり、たまに良い事もする。いぬまろくんという名前の荷物を入れることが出来るぬいぐるみを大切にしているが、いぬまろくんがバラバラになりたまこが預かることになった際にはサダ美ちゃんという髪の伸びる不気味な日本人形を代わりにしたことがある[6]。その後たまこが修理したボロボロのいぬまろくんを見て「いぬまろくんはともだちだからボロボロになっても嫌いにならない」と発言するほど大切にしている。カリスマ美容師に丸坊主にされてしまい[7]、一時期はカツラをかぶっていてその後もしばしばネタにされている[8]。ゲームを買おうとして悪質な類似品(「パチっとモンスター」、「偽レイトン教授」など)を間違って買ったりもらったり[9]データカードダスでは変なカードを何枚も取ってしまうなど[10]、非常に運が悪い。絵などの工作は園児とは思えないほど上手く[11][12]、漫画家のアシスタントとして手伝ったこともある。同級生と共に卒園後、最終話にて小学校に入学するがまるだしなのは変わらなかった。また、入れ替わりにいぬまるくんと顔がそっくりでやはりまるだしな弟のいぬじろうがまたたび幼稚園に入園する。初期設定では「うんーっ!」としか発語せず、『メゾン・ド・ペンギン』のバカ彦くんに似た際どい風貌で、全裸であった。持っているぬいぐるみもいぬまろくんではなく、「イチゴっさん」と言ういちごのおっさんであったが、別の作家の担当編集者である中野博之のアドバイスから現在のキャラクターになった。作者自身も現在のほうが大好きだという[13]
山田 たまこ(やまだ たまこ)
声:ゆりん[1] / 近藤春菜本作の準主人公。すみれ組の担任で、新任幼稚園教諭。22歳。血液型O型。主にツッコミ担当。いぬまるの可笑しな行動に四苦八苦している。いぬまるの目測によると79cmのAカップで、貧乳であることを本人は気にしている。普段はコンタクトレンズをしているが、使い捨てコンタクトレンズがなくなった際に眼鏡をかけて仕事に来たことがある[14]。基本的に常識人だが、少し天然で、たまにおかしな行動をする事がある。かなりのゲーム好きで、休日も予定がなくいつも空いており、そのことをよくネタにされる。アルコールを摂取した際には泣き上戸になり、気性が激しくなる。ちなみにその泥酔によって暴露したのは非実在青少年に関する表現規制への憂いで、いぬまると一緒になって規制反対の観点から熱弁をふるった[15]。いぬまるたちには振り回されつつも愛情を抱いており、彼らの卒園の際には号泣していたが、同じくまるだしのいぬまるの弟が入園する際には窓ガラスを破るほどぶっ飛んでいた。初期設定では子供たちに容赦なくツッコむ怖い雰囲気であったが、編集者の大西によるアドバイスで変更された[13]
すずめちゃん
声:ゆりん / 中原麻衣血液型B型。ませた性格で最初はいぬまるをバカにしていたが、お漏らししたことを隠してくれた事でいぬまるに好意を持ち始めて動物園や水族館などでデートをする程の仲になる(いぬまるが、すずめちゃんのことを好きかどうかは不明)。徹底したリアリストで大人相手にも納得がいかないときは遠慮なくズバズバものを言う。親ともども私服は非常に派手。いぬまると一緒にボケる事が多く、休みの日も大体一緒に遊んでいる。
ふとしくん
本名は「たかし」だが、作中では誰からも本名では呼ばれない。食いしん坊[13]で太っており、頬には渦巻き模様がある。一度親の都合で北海道に引っ越すことになり、いぬまると涙の別れをした…が、実際にはただの旅行を転校と勘違いしていただけだった。いじめっ子だが、不良幼稚園児にビビる等、案外チキンである。いぬまるの最初の友達らしいが、よくいぬまるが掘った落とし穴に落とされる。基本的にツッコミ役だが、いぬまるやすずめちゃんと一緒にボケる事も多い。「きよし」という弟がいる。
けんたくん
声:柳原哲也通称けんくん、もしくはけんちゃん。スポーツ万能でお金持ち[13]。自分の家の庭にバスケのボードを持っている。下記の2人と一緒に登場する。
モッちゃん
声:平井善之食いしん坊。話ではけんたくんとひろくんの3人で登場し、一緒にいぬまるへツッコミを入れる。
ひろくん
ゲーム好き[13]。上記の2人とセットで登場し、いぬまるとよく遊ぶ。
ゆきちゃん
男子と仲良しなボーイッシュな子[13]。父親にはあまり懐いていない。
竹千代くん(たけちよくん)
血液型B型。家が大金持ちで常に執事のじいが同行している。クールな性格だが、嫌味なところは一切無い。語尾に「?じゃ」をつける。時たま旅行に出かけていて、出番があまりない時もある。
ゆり組(年中組)
みなみ先生
ゆり組
[16]の担任。31歳の独身。恋愛絡みになるとメイクに気合いが入り別人のように変わる。メイクをした際の作画の描き込みが通常時より多く、たまこに「画力が高い、ガリョキン炎を狙える」と言われてしまう。合コンばかりしているが、子供達には優しい[13]。組対抗の対決になるとたまこ先生に強い対抗心を抱くが、仲はいい。たまこ先生と同じくいぬまる達にツッコミを入れることが多いが、一緒になってボケる事もある。最終話にていなご先生と結婚し、妊娠中である。
りゅういちくん
他人の言葉に対して素直に返せない、いわゆるツンデレ。教育熱心な母の影響で、塾やお稽古をしており、忙しい。
鳥居くん(とりいくん)
父親の勤める会社が倒産し、家まで失った不幸な子。草や虫を食べることもあり、味覚が父と共におかしくなっている。魚を自分で釣って食べたり、ゴミ捨て場からおもちゃを拾ってきたり等、たくましい面がある。
いろはちゃん
声:伊藤実華メガネと地味なロングヘアーが特徴的な女の子。いつもは大人しいが、カルタをやるときは全ての能力が12.5倍に跳ね上がり、かつ制御不可能になってしまうので、怪我人を出さないためにも園内ではカルタを禁じられている。雪合戦や野球でも才能を発揮する。たいがくんに片思いをしていて、相性は「なぎら健壱ホッピー」レベル。
ふたばらいと
双子で、れふとの弟。ゆり組の園児。4月2日0時0分に誕生。
かえで組(年長組)
いなご先生
かえで組の担任。26歳。影が薄く、誰も本名を覚えておらず「男の先生」と呼ばれている。第一話から出ていたが、全てフレームアウトしていたらしい
[17]。風呂にずっと入っておらず、女子からいじめられている。一度はみなみ先生に綺麗にしてもらったが、1週間風呂に入らなかったため、また駄目になった。(風呂に入ったら同じような髪形に出来ないため、風呂に入らなかった。)男子にはかなり人気がある。またたび幼稚園のPV撮影の際に車に跳ねられて足を骨折したり、教員の焼肉に一人だけ誘われなかったりと、扱いは悪い。最終話にてみなみ先生と結婚する。
たいがくん
中古ゲームを定価で販売したり、未だに抱き合わせ販売をしているという噂もある「ゲーム&ホビーショップ虎ノ門」のせがれ。ほぼ全てのカードゲームをコンプリートしている。通称タイガー、異名は七光りのタイガー。
赤羽 アリス(あかば アリス)
サッカーが上手い園児。可愛く、ただ通っただけでも一目惚れをしてしまう人が続出してしまう。だが実は男の娘であり、ゴキブリを気味悪がりながらも素手で潰すほどの豪胆な一面も持っている。上記の容姿からモデルの仕事をしている。なお、名前の由来は不思議の国のアリスではなく、伝説級のフォークミュージシャングループ・アリスである。
ふたば れふと
双子で、らいとの兄。かえで組の園児。4月1日23時59分に誕生。
教師
園長
声:
大久保ちか / 坂本頼光本名、年齢、体重共に秘密[13](しかし7巻で48歳と判明)。眼鏡をかけた独身の中年女性。血液型B型。体脂肪率は35%で、肥満体型なのである意味での巨乳。彼女の一族の女性達は皆同じ顔をしている。またコスプレ好きで、ハロウィンの時にミニスカポリスに扮して警察に捕まった経験がある。よくいぬまる達の前で変な行動や行事を開き、たまこ先生をしょっちゅう困惑させており、ボケもツッコミも出来る変なキャラとしての地位を確立している。理事長や部下のたまこ先生やみなみ先生と焼肉を大人げなく争ったり、園児から煽てられて策略に引っかかりお年玉をたかられたり、ダジャレ寿司というゲームをいぬまるに乗せられてたまこ先生と2人で8万円もはらわされたりするなど、利己的かつ単純な性格。小さい頃の意外な夢はグラビアアイドルになることだった。だがその肥満体型からか友達もおらず、いじめにあっていた。そのころの唯一の友達であるこぎつね幼稚園の園長(あだ名はコンちゃん)がつけてくれたあだ名はトンちゃん(豚の意)だった。実は彼女の両親は離婚しており母側に引き取られていた。その後母親は再婚したが、その義父を拒絶し続けていた。大学に通い一人暮らしとバイト漬けの苦学生生活を送っていた中、誰かはわからない人物からの差し入れと応援メッセージを心の支えにしていた。それを彼女は実の父親からのプレゼントだと思いそこから父親を捜したが違っており、長年拒絶し続けてきた義父がその贈り主であることを知る。だがその時には義父は既に亡くなっており、義父に対して後悔しか残せなかったという過去がある。
理事長
本名不明、ヒゲを生やした年配の男性。血液型B型。真面目で頑固な性格で、かつては園児や先生に厳しい教育主義者で、自分の教育方針に抗議したたまこをクビにしようとした。だが、いぬまる達のせいで髪がカツラである事や、ブラジャーを着けている事、SMクラブの会員であることなどがバレてしまい考えを改め、「面白さ」絶対主義を貫くようになる[13][18]。新入生オーディション(後編)の回、ネタとして送られたのをいい事に、ドSな妻をゲットしている。PV撮影の際に、不審者のシーンで本当に警察が来てしまい、一度捕まっている。
マスター・ザ・エロス
覆面レスラー。幻の珍レスラーで、登場するだけでブーイングが起こる。全盛時の時はテレビで絶対放送されないレスラーとして話題を呼び、アブノーマル原田と激戦を繰り広げた。正体は理事長。
天童 久美子(てんどう くみこ)
つつじ組の教師(年少組→年中組)。28歳。はじめは、弛んでいるまたたび幼稚園を変えるためにまたたび幼稚園に現れ、強引にたまこの担当するすみれ組の担任となる。いぬまるをはじめ園児たちからはテンクミと呼ばれて慕われている。竹刀によって園児を制圧しているが、いぬまるは最後までパンツをはかなかった。結局、つつじ組の担任となり、正式にまたたび幼稚園の教師となった。
影山 うすみ(かげやま うすみ)
つつじ組(年少組)の教師。幼稚園創立時から勤めているが、影が薄いため今まで気付かれなかった。特技はマリリン・モンローのものまね。学生時代はバスケ部に所属していたが、在籍していたこと自体忘れられ試合には出ていない。彼氏が自分と結婚することに気付いたため、退職した。
乙女 すみれ(おとめ すみれ)
単行本11巻収録の書き下ろしのみに登場。たまこの赴任する前のすみれ組の担任。純粋すぎて、園児や園長のボケにツッコミが出来ず、心身ともに疲れ果て、別の幼稚園へ異動する。
あかべこ幼稚園
藤崎 未来翔(ふじさき らいと)
すみれ組の他園交流会で交流する自然に囲まれたどころではないほど自然に囲まれた全園児3人の「あかべこ幼稚園」の園長。54回連続でシボリンピック優勝。たまこ先生曰く「果てしなく
またぎ」。人間の手で加工されたものは口に合わない、とは言っているものの、デパ地下のデザートに感動したりと不明なところもある。
大作(だいさく)
声:大久保ちか清美にプロポーズした男。しかし、すずめちゃんたちを見てから、この村だけで決断を下すのは早いと思った。花代曰く、村一番のお調子者。
清美(きよみ)
声:伊藤実華大作にプロポーズされた女。しかし、ケンくんたちを見て、この村だけで決断を下すのは早いと思った。花代曰く、心優しい女の子。
太助(だいすけ)
声:前田剛村一番の暴れん坊で、第55回シボリンピック優勝者。エアマックス95を履き、使っているパソコンのOSはWindows 95。後にいぬまると轟牛ホルスタック(ガララワニと同じ捕獲レベル)を使い、闘牛乳搾り対決を挑んだが、敗北。その後、いぬまると友達になり、いぬまるがくれた「やまだのおやじ」カードを大切にしている。
花代先生(はなよせんせい)
大作、清美、太助の担任で、少々走っただけで服のボタンが外れるほどの巨乳。
米内さん(よねうちさん)
園長にいつもシボリンピックで負けている人。陰湿。会話に出て来ただけで、公には出ていない。
こぎつね幼稚園
近藤園長(こんどうえんちょう)
ま たたび幼稚園の園長の幼馴染であり、因縁の相手。表面上は仲良さげに振る舞っているが、実は仲が悪く、下剤を飲ませたり飲ませられたりしている。
かなでちゃん
たけのこ塾に通っていて、いつも2位。むかしはまたたび幼稚園のことをおちこぼれだと思っていたが、今は改心。運動オンチ。いぬまるくん、すずめちゃんとは「遊びの関係」→「ただの友達」。
マサムネくん
たけのこ塾に通っていて、いつも1位のエリート。1位でないと母親に叱られてしまう。またたび幼稚園のことを落ちこぼれと思っていたが、いぬまるくんの存在で改心する。しかし、いぬまるくんによってパンツが無意味な存在だと思い込んでしまう。その後、まるだし仮面として活躍している。名前の由来は、日本刀の正宗。
しげはるくん
たけのこ塾に通っていて、いつも最下位なのだが、常に大人びた発言をする。英語をしゃべれる。新聞配達、捨て猫への餌やり、外国人への道案内などをしている。


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