この項目では、星座について説明しています。占星術でのいて座については「人馬宮」をご覧ください。
いて座Sagittarius
いて座の恒星
属格形Sagittarii
略符Sgr
発音[?sad???t??ri?s]、属格:/?sad???t??ria?/
象徴半人半獣の弓の射手
概略位置:赤経19
概略位置:赤緯?25
20時正中8月20日
広さ867平方度[1] (15位)
バイエル符号/
フラムスティード番号
を持つ恒星数68
3.0等より明るい恒星数7
最輝星ε Sgr(1.85等)
メシエ天体数15
隣接する星座わし座
たて座
へび座(尾部)
へびつかい座
さそり座
みなみのかんむり座
ぼうえんきょう座
インディアン座(角で接する)
けんびきょう座
やぎ座
天の川といて座
テンプレートを表示
いて座(いてざ、Sagittarius)は、現代の88星座の1つで黄道十二星座の1つ。2世紀頃にクラウディオス・プトレマイオス(トレミー)が選んだ「トレミーの48星座」の1つ。半人半獣の姿をした弓の射手をモチーフとしている。冬至点や天の川銀河の中心がこの星座の領域にある。
主な天体「ティーポット」の星々。
いて座の領域には天の川銀河の中心があるため、天の川はこの付近が最も濃く見える。また、星雲や星団も数多く見られる。
λ-φ-σ-τ-ζ-μの6つを繋いだ形を、枡を伏せた柄杓に見立てた姿は南斗六星として知られている。英語圏でも ミルク・ディッパー (英: Milk Dipper) と呼ばれる[2]。
英語圏では、γ-δ-λ-φ-σ-τ-ζ-εを繋いでできるアステリズムを、「ティーポット (英: Teapot)」と呼んでいる[2]。ティーポットの北側にある ξ2-ο-π-ρ1が作る星の並びを「ティースプーン (英: Tea spoon)」と呼ぶこともある[3]。
恒星「いて座の恒星の一覧」も参照
国際天文学連合 (IAU) によって17個の恒星に固有名が認証されている[6]。
α星:見かけの明るさ3.943等の4等星[7]。固有名の「ルクバト[8](Rukbat[6])」は、アラビア語で「射手の膝」を意味する言葉に由来する[9]。
β1星:見かけの明るさ4.01等の4等星[10]。固有名の「アルカブ・プリオル[8](Arkab prior[6])」は、アラビア語で「射手のアキレス腱」を意味する言葉に由来するArkab[9]に、ラテン語で「前者」を意味するpriorを付けた合成語である。
β2星:見かけの明るさ4.27等の4等星[11]。固有名の「アルカブ・ポステリオル[8](Arkab Posterior[6])」は、アラビア語で「射手のアキレス腱」を意味する言葉に由来するArkab[9]に、ラテン語で「後者」を意味するposteriorを付けた合成語である。
γ2星:見かけの明るさ2.99等の3等星[12]。固有名の「アルナスル[8](Alnasl[6])」は、アラビア語で「矢の先端」を意味する言葉に由来する[9]。
δ星:見かけの明るさ2.668等の3等星[13]。固有名の「カウス・メディア[8](Kaus Media[6])」は、アラビア語で「弓の中央」を意味する言葉に由来する[9]。
ε星:いて座で最も明るく見える、見かけの明るさ1.81等の2等星[4]。A星の固有名「カウス・アウストラリス[8](Kaus Australis[6])」は、アラビア語で「弓の南側」を意味する言葉に由来する[9]。
ζ星:見かけの明るさ2.59等の3等星[14]。A星の固有名「アセッラ[8](Ascella[6])」は、ラテン語で「腋の下」を意味する言葉に由来する[9]。
λ星:見かけの明るさ2.81等の3等星[15]。固有名の「カウス・ボレアリス[8](Kaus Borealis[6])」は、アラビア語で「弓の北側」を意味する言葉に由来する[9]。
μ星:見かけの明るさ3.85等の4等星[16]。Aa星に「ポリス[8](Polis[6])」という固有名が付けられている。
ν1星:見かけの明るさ4.845等の5等星[17]。A星に「アインアルラーミー[8](Ainalrami[6])」という固有名が付けられている。
π星:見かけの明るさ2.88等の3等星[18]。A星に「アルバルダ[8](Albaldah[6])」という固有名が付けられている。