いて座オミクロン星
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いて座ο星
ο Sagittarii

星座いて座
見かけの等級 (mv)3.77[1]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α) 19h 04m 40.9820400284s[2]
赤緯 (Dec, δ)?21° 44′ 29.385451232″[2]
視線速度 (Rv)26.1 ± 0.6 km/s[2]
固有運動 (μ)赤経: 77.445 ± 0.187 ミリ秒/[2]
赤緯: -58.460 ± 0.142 ミリ秒/年[2]
年周視差 (π)23.8121 ± 0.1518ミリ秒[2]
(誤差0.6%)
距離137 ± 0.9 光年[注 1]
(42 ± 0.3 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV)0.625[3]

いて座ο星の位置(矢印)
物理的性質
半径11.7 ± 0.9 R?[4]
質量2.0 ± 0.3 M?[4]
表面重力 (log g)2.66 cgs[3]
スペクトル分類G9 IIIb[1]
光度67.6 L?[5]
有効温度 (Teff)4,759 K[3]
色指数 (B-V)1.01[1]
色指数 (U-B)0.85[1]
色指数 (R-I)0.53[1]
金属量[Fe/H]-0.04[3]
年齢2.39×109 年[5]
他のカタログでの名称
いて座39番星, ADS 11996, BD-21 5237, GJ 9641, HD 177241, HIP 93683, HR 7217, IRC -20536, SAO 187643[2]
Template (ノート 解説) ■Project

いて座ο星(いてざオミクロンせい、ο Sagittarii、ο Sgr)は、いて座にある恒星である[6]見かけの等級は3.77と、肉眼でみえる明るさである[1]年周視差に基づいて太陽からの距離を計算すると、約137光年である[2][注 1]
位置・名称

いて座ο星は、南斗六星の北5くらいの辺り、黄道のすぐ北に位置している[6]。いて座の主要部分を占める「ティーポット」と呼ばれるアステリズムと並ぶ、「ティースプーン」というアステリズムを、いて座π星、いて座ξ星(英語版)、いて座d星(英語版)、いて座ρ1星(英語版)と共に形成している[7][6][注 2]

中国ではいて座ο星は、太陽・惑星が出入りする関所、あるいは旗を表す(.mw-parser-output .pinyin{font-family:system-ui,"Helvetica Neue","Helvetica","Arial","Arial Unicode MS",sans-serif}.mw-parser-output .jyutping{font-family:"Helvetica Neue","Helvetica","Arial","Arial Unicode MS",sans-serif}?音: Jian)という星官を、いて座ξ2星(英語版)、いて座π星、いて座d星、いて座ρ1星、いて座υ星(英語版)と共に形成する[9][10]。いて座ο星自身は、建二(?音: Jian er)すなわち建の2番星に当たる[9][10]
特徴

いて座ο星は黄色巨星で、スペクトル型はG9 IIIbに分類される[1]。いて座ο星は、巨星の中でもレッドクランプ巨星と位置づけられ、年齢はある程度以上古く、金属欠乏でもないことが示唆される[11]。いて座ο星の年齢は24億年と推定され、金属量は太陽との比較で9割程度とみられる[5][3]質量太陽の2倍程度、半径太陽の12倍程度まで広がり、光度太陽のおよそ68倍、光球有効温度は4759 Kと見積もられている[4][5][3]

いて座ο星は、トーマス・シーによって「伴星」が発見され、二重星とみなされている[12][13]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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