いちご100%
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いちご100%
ジャンル
少年漫画学園ラブコメハーレムもの
漫画
作者河下水希
出版社集英社

その他の出版社
ビズメディア
TOKYOPOP
Tonkam
Panini Comics
鶴山文化社
長鴻出版社
文化伝信
Ant Comics
Editorial Ivrea
Grupo Editorial Vid

掲載誌週刊少年ジャンプ
レーベルジャンプ・コミックス
発表号2002年12号 - 2005年35号
巻数全19巻
話数全171話(本編167話+特別編4話)
アニメ
監督関田修
シリーズ構成浦畑達彦
キャラクターデザイン中原清隆
音楽根岸貴幸
アニメーション制作マッドハウス
製作集英社、いちご100%製作委員会
テレビ朝日
放送局テレビ朝日、他
放送期間2005年4月6日 - 6月22日
話数全12回(24話)+DVD収録2話
OVA:いちご100%
恋が始まる!? 撮影合宿 ?ゆれるココロが東へ西へ?
監督山内則康
脚本花田十輝
キャラクターデザイン山内則康
音楽七瀬光
アニメーション制作マッドハウス
製作集英社
話数全1巻
その他詳細はOVA節を参照
OVA:オリジナルDVDアニメ「いちご100%」
監督小林智樹
シリーズ構成水島努
脚本水島努
キャラクターデザイン石井久美
音楽七瀬光
アニメーション制作マッドハウス
製作集英社
発表期間2005年6月20日 - 10月31日
話数全4巻
その他詳細はオリジナルDVDアニメ節を参照
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『いちご100%』(いちごひゃくパーセント)は、河下水希漫画作品、およびこれを原作とするアニメなどのメディアミックス作品。

りりむキッス』に続き『週刊少年ジャンプ』誌上および「河下水希」名義での2作目となる連載作品である。『週刊少年ジャンプ』のラブコメディ作品としては古味直志の『ニセコイ』に抜かれるまでは最長連載であった[1]。2021年7月時点でのコミックスの累計発行部数は約800万部を記録している[2]

2017年4月?7月発売の増刊『ジャンプGIGA』2017 vol.1?2017 vol.4にて続編『いちご100% EAST SIDE STORY』が連載された[3]
制作背景

本作は、作者である河下が担当編集に「恋愛中心」の漫画作品を制作するよう提案されたことに端を発している[4]。作者談によれば、その言葉から連想する形で主人公の苗字を「真中」とし、その両隣に居るという意味合いでメインヒロイン(東城 綾・西野 つかさ)の苗字に「東」・「西」という単語を含ませるなどといった方針で、最初に登場人物の名前を決定させたという[4]

各ヒロインに関する制作者コメントによれば、つかさは掴みづらいキャラクター性で作中で動かすのが難しいと言及されており、綾や北大路さつきは比較的「描きやすい」ものの、髪の毛の塗りに手が掛かったとしている[5]。また、コミックス最終巻のあとがきでは、週刊連載していた影響で、真中達の中学時代よりも後に登場した人物はペン入れの段階までキャラクターデザインが固まっておらず、初登場回と物語終盤付近では違った顔になっている傾向があると打ち明けている[6]

一方、テレビアニメ版の監督を務めた関田修は、ライブドアとのインタビューの中で、原作に登場するヒロインたちの体形が男性目線から描かれていると指摘している[7]。たとえば綾は控えめな性格に対して胸が大きい人物として描かれている一方、つかさは強気な性格と曲線的な体型を持ちつつも胸の小さい人物として描かれていると述べた[7]

連載開始時には河下自身、主人公の真中にはヒロインの綾をくっつける形での幕引きを予定していた[8]。しかし、事前の想定を越えて高校生編も描き続けることとなり物語が変容していった結果、最終的にはつかさと結ばれることになったという[8]。これについて河下は、恋愛の不条理な側面を知っていくことによって、綾が作品の中で一番成長することが出来たのではないか、と指摘している[8]。また、連載時に送られたファンレターの中で、作品に対する要望で一番多かったのは主人公と最終的に結ばれるキャラクターに関してであったと河下は明かしている[8]。一方、監督の関田は前述のインタビューの中で、作中で頼りない感じの真中が異性から人気を集める理由を理解できなかったとしつつも、女子達の母性愛をくすぐるところがあったり、彼女らに対して積極的に接しているためだろうと推測している[7]

なお、タイトルの「いちご100%」の「100%」とは果汁などの割合ではなく、降水確率を示すパーセンテージであり、これは、第一話でいちごパンツの女の子が目の前に“降ってきた”というセンセーショナルな場面から、当時の担当編集者が名付けた[9]。河下は2016年10月7日に投稿したツイートの中で、連載開始時は編集部から「胸の露出は50%まで」と命じられており、担当編集者に厳しくチェックされていたと振り返っている[10]
あらすじ
中学時代
中学3年生の真中淳平はある日の放課後、校舎の屋上に出ようと扉をあけると、頭上からいきなり目の前に女の子が飛び降りてきた。着地に失敗して倒れ込んだ女の子のスカートは捲れあがり「いちごのパンツ」が露出する
[7]。慌てて起きあがった女の子は夕日に映える美貌の持ち主で、真中は一瞬で心を奪われる。制服を着用していることから同校の生徒である確証はあるのだが、驚いて逃げるように立ち去ってしまった美少女に心当たりはない。唯一の手掛かりとして、屋上に落ちていた東城綾と名前の書かれた一冊のノートが残される。翌日、東城を訪ねたが、おさげ髪に黒縁メガネという地味な印象だったため、いちごパンツの美少女ではないと思いこんでしまう。真中の悪友らは美少女は学年のアイドル的存在の西野つかさに違いないと真中を煽り、真中本人もその気になってしまい、勢いで西野に交際を申し込む[7][11]。その告白を受け入れる返事をした西野の背後を走り去っていく「いちごパンツ」の美少女の姿があった。その後、西野と付き合うことになったものの、真中は次第に東城に惹かれていく。そんな真中の様子に気付いた西野は真中への想いを胸に秘めたまま、彼らとは別の高校へ進学する。
高校時代
高校に入学した真中は、新しく同級生になった外村ヒロシ・北大路さつきを交え、中学時代からの友人である東城・小宮山とともに映像研究部を立ち上げる[7]。彼らは、学校に残されていた過去の映像コンクール応募作品を発見し、それを超える作品をつくろうと、東城が脚本・真中が監督を担当し、文化祭での発表と映像コンクールへの応募を目指して作品を作り始める[7]。そして物語は東城・西野・さつき、その他の人物による真中をめぐる恋の混戦を描き出していく[7]
登場人物

声の記述は、ドラマCD・ゲーム・TVアニメ・OVA共通である。
主要人物
真中 淳平(まなか じゅんぺい)
声 -
鈴村健一[7] / 斎賀みつき(幼少期)本作の主人公。身長170センチメートル[注釈 1]5月10日生まれ。牛乳と辛いものが苦手。趣味は映画であり、将来の夢も映画監督。パッとしないごく平凡な少年。テストはいつも赤点レベルの劣等生。元サッカー部員だが、運動神経もいまひとつ(潜在的な運動神経は高い模様)。女の子に対する妄想が少々激しいが、夢に向かって一直線に突き進む情熱的な性格。一方で、極度の優柔不断かつ八方美人ゆえヒロインたちから非常にモテる。また、恋愛感情に鈍感なところがあり、こじれた恋愛模様を生む。作中を通じ、東城と西野の間で感情が揺れ動いていており、さらには北大路などのヒロインからも積極的にアプローチされ、終盤までなかなか一人に絞ることができなかった。映像部に入部すべく名門泉坂高校に補欠合格し入学するも、部はCG部へと名を変え、内容的にも実質上消滅していた(アニメ版では部や内容は残っていたが、部員がいなかった)ため、映像研究部を友人達と設立。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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