この項目では、いすゞ・ミューについて説明しています。5ドア5人乗りのワゴンボディーを持つSUVであるミューウィザードについては「いすゞ・ウィザード」をご覧ください。
いすゞ・ミュー
概要
別名ホンダ・ジャズ(初代のみ)
販売期間1989年-2002年
ボディ
ボディタイプ2/3ドアSUV
駆動方式四輪駆動
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いすゞ・ミュー(ISUZU MU)はかつていすゞ自動車が生産・販売していた2/3ドアSUV。ショートホイールベースで、Bピラー以降が開放型となった車体が特徴。
派生車種に5ドア版の「ミューウィザード」があったが、1998年のモデルチェンジで独立車種「ウィザード」となった。 ファスター/ロデオピックアップやビッグホーンのコンポーネントを利用して開発されたスペシャリティーモデル。登場時は「3ナンバーのガソリン車で荷物も積めない2人乗り、さらにMTのみ」と、その名の通り「実用性は謎」であった。しかし、チョロQを実車にしたようなファニーなスタイルは非常にインパクトが強く、若者の心を鷲掴みにした。ラダーフレームを持ち、かつ2ドア車で同様のコンセプトを持つ日本車の例として他にスズキ・X-90が挙げられる。 1989年に初代が登場、1998年にフルモデルチェンジが実施された。フルモデルチェンジの際に、5ドアをウィザードとして独立させた。1989年から1998年にわたって生産された初期型の方が生産台数が圧倒的に多い。 一方、「ミューウイザード」は日本国内のクロスカントリー車の市場拡大に伴い、「ビッグホーン」とは異なる層を狙って投入された。 北米での名称は「アミーゴ」で、2代目の末期には「ロデオスポーツ」へと改称された。欧州のオペル/ボクスホールやオセアニアのホールデンでは「フロンテラ」の3ドア車(フロンテラスポーツ)として販売された。また、日本では1993年10月から1996年12月にかけて本田技研工業にOEM供給され「ホンダ・ジャズ」として販売された。 いすゞ・ミュー(初代) 1989年に登場したミューの初期型は、車体後半の開放部にバリエーションがあり、3ナンバー(乗用登録)がFRP製のトノカバーを持った「ハードカバー」(UCS17DW型)、1ナンバー ハードカバーは、バンパー、フロントグリル、ドアミラーカバーをメッキ仕上げとし、「ブライト」と呼ばれる仕様となっている。 はしご型フレームを持ち、サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーンと縦置きトーションバースプリング、リアがリジッドアクスルと半だ円リーフスプリングの組み合わせで、ファスター / ロデオをはじめ、他のいすゞユーティリティーヴィークルと共通の構成。 エンジンは直列4気筒SOHC、2.6Lガソリンエンジンの4ZE1型を搭載。トランスミッションも5速MTのみであった。乗用、貨物ともに同じエンジン型式であるが、それぞれの排出ガス規制の違いから、触媒コンバーターがなく、エキゾーストパイプの曲がりも少ないソフトトップの方が快活な走りを見せた。 フロント周りはファスター / ロデオと共通のデザインながら、ブリスターフェンダーの張り出しはより大きくされた。フロントドアパネルもファスター / ロデオと共通である。 日本国内向けの生産は、シャーシがいすゞ・藤沢工場で、車体と最終組み立ては、オープン構造の車体組み立てを得意とする高田工業に委託された。北米向けの「アミーゴ」は、富士重工業との合弁による、インディアナ州のSIAで生産された。
概要
初代 UCS17/55/69系(1989年 - 1998年)
UCS17/55/69系
メタルトップ
XSブライト
メタルトップ(リア)
概要
別名ホンダ・ジャズ(このモデルのみ)
製造国 日本(藤沢市)
アメリカ合衆国(ラファイエット)
イギリス(ルートン)
販売期間1989年 5月- 1998年6月[1]
ボディ
乗車定員2ドア: 2名
3ドア: 4名
ボディタイプ2/3ドアSUV[2]
駆動方式パートタイム4WD[2]
パワートレイン
エンジン4ZE1型ガソリン 直列4気筒 2.6L
4JB1-T型直噴ディーゼル 直列4気筒 2.8L
最高出力2.6L 120ps
2.8L 110ps
変速機4速AT[1]
5速MT[1]
前フロント:ダブルウィッシュボーン・トーションスプリング[2]
リア:リーフリジッド[2]
後フロント:ダブルウィッシュボーン・トーションスプリング[2]
リア:リーフリジッド[2]
車両寸法
ホイールベース2,330mm[2]
全長4,135mm[2]
全幅1,765mm[2]
全高1,695mm
車両重量1,520kg
その他
ブレーキフロント:ベンチレーテッドディスク式[2]
リア:ディスク式[2]
販売終了前月までの新車登録台数の累計3万7124台[1]
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