いじわるグリンチのクリスマス
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いじわるグリンチのクリスマス
(How the Grinch Stole Christmas!) 著者
ドクター・スース
アメリカ合衆国
言語英語
ジャンル児童文学
出版社Redbook(雑誌)
Random House(書籍)
出版日1957年10月12日 (Redbook)
1957年11月24日(1985年更新)
出版形式印刷本
ページ数69
ISBN.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}0-394-80079-6
OCLC178325
前作キャット イン ザ ハット
次作お誕生日おめでとう

『いじわるグリンチのクリスマス[1]』(英語: How the Grinch Stole Christmas!)、別名『グリンチ[2]』はシオドア・「ドクター・スース」・ガイゼルが韻文で著し、自ら挿絵をつけた子供向けの絵本である。気難しく孤独な生き物であるグリンチが、クリスマス・イヴに近くの町であるフーヴィルの家々からクリスマスに関連するものを盗むことでクリスマスをなくしてしまおうとする様子を描いている。その後、奇跡的にもグリンチは、クリスマスがお金や贈り物だけのものではないということに気付く。

この話は1957年にランダムハウスから書籍として刊行されたが、ほぼ同時に雑誌『レッドブック』(Redbook) の号にも掲載された[3]。この本はクリスマスとその休暇の商業化を批判するものである[4]

1966年に『グリンチのクリスマス』としてテレビアニメ化され、ここではボリス・カーロフがナレーションを担当した他、グリンチ役の声優もつとめた。1977年にはハロウィン版の前日譚であるHalloween Is Grinch Nightが放送され、グリンチの声はハンス・コンリードがつとめた。2000年にはジム・キャリー主演で実写映画『グリンチ』が作られ、2018年にはベネディクト・カンバーバッチがグリンチの声優をつとめたCGアニメ映画『グリンチ』が作られた。ミュージカル化もされており、2020年にはマシュー・モリソン主演でミュージカルの実写テレビ版が作られた。
あらすじ

グリンチ洞窟に住んでいる不機嫌な生き物で、クリスマスを嫌っている。唯一の仲間は犬のマックスだけである。グリンチは雪の多いクランピット山に住んでいるが、この山は心の温かいフーたちが住むフーヴィルの町の北にある。

グリンチは洞窟から、フーヴィルで進んでいる賑やかなクリスマスのお祭りの音を聞きつける。これにいらつき続けたグリンチは、住民の贈り物、ツリー、クリスマスの食べ物を盗んでしまう悪事の作戦を思いつく。雑な変装でサンタクロースのふりをし、マックスはトナカイに変装させて、グリンチは山からそりでフーヴィルに降り、そこでフーのクリスマスプレゼント、クリスマスツリー、クリスマスの装飾、食べ物を盗み始める。少しの間シンディ・ルー・フーに邪魔されるが、グリンチは嘘をでっちあげて逃げおおせる。そうして村中の家全てで同じことをし、そりいっぱいに荷物を積み込む。

グリンチは盗んだものを全てを淵に捨てるつもりで、マックスにそりを引かせてクランピット山に戻る。夜明けがやってきて、グリンチはフーたちが苦々しく悲しい嘆きの声をあげるのを予想していたが、そうするかわりに人々は楽しくクリスマスの歌を歌っており、グリンチはそれに最初はかなりのショックを受け、それから怒り狂うようになる。怒っただけではなくグリンチはこの状況に混乱し、クリスマスというものは単なる贈り物や祝宴以上のものなのではないかと思い始める。これに気付いたグリンチの縮こまっていたハートは突然3サイズ大きくなり、グリンチは盗んだフーの人々の所有物を全て携えてフーヴィルに戻る。そしてグリンチはフーらのクリスマス祝宴に参加する。
背景と刊行1957年、『いじわるグリンチのクリスマス』に取り組むドクター・スース

グリンチはドクター・スースの33行の挿絵付きの詩The Hoobub and the Grinchで初めて登場したが、この作品はもともとは1955年に雑誌『レッドブック』で発表された[5]。ドクター・スースは数年たった1957年の初め頃から『いじわるグリンチのクリスマス』に取り組むようになった。『キャットインザハット』(The Cat in the Hat) を最近刊行したばかりで、フィリスとベネットのサーフ夫妻及び自分の妻であるヘレン・パーマー・ガイゼルと一緒にビギナー・ブックスを立ち上げようとしてる最中であった。ヘレンは健康上の問題を抱えていて1957年4月にはちょっとした発作を起こしていたが、それにもかかわらず、ドクター・スースの前作でつとめたのと同様、非公式に編集者としての仕事を行った[6]。ドクター・スースは迅速に本を書き、数週間でほとんど完成させた[7]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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