いじわるばあさん
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「意地悪ばあさん」はこの項目へ転送されています。青島幸男主演のテレビドラマ版については「意地悪ばあさん (テレビドラマ)」をご覧ください。
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いじわるばあさん
(意地悪ばあさん)
ジャンル4コマ、ファミリーギャグ
漫画
作者長谷川町子
出版社(掲載誌)毎日新聞社
(単行本)姉妹社
(文庫・全集)朝日新聞社
(復刻版)朝日新聞出版
掲載誌サンデー毎日
発表号1966年1月2日号 - 1971年7月18日
巻数6巻(姉妹社版、復刻版)
4巻(朝日文庫
2巻(長谷川町子全集
その他雑誌連載時の表題は「意地悪ばあさん」
関連作品


意地悪ばあさん (テレビドラマ)

いじわる.タンペン(単行本併載作品)

いじわる看護婦

いじわるクッキー

まんが幸福論


アニメ:いじわるばあさん(第1作)
原作長谷川町子
脚本吉田喜昭・吉田進・鈴木良武
アニメーション制作ナック
製作よみうりテレビ・テアトルプロ
放送局読売テレビほか
放送期間1970年10月3日 - 1971年8月18日
話数全39話[1]
アニメ:いじわるばあさん(第2作)
原作長谷川町子
監督森田浩光
キャラクターデザイン高橋信也
音楽和田薫
アニメーション制作エイケン
製作フジテレビ・エイケン
放送局フジテレビ
放送期間1996年4月19日 - 1997年6月13日
話数全46話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『いじわるばあさん』は、長谷川町子による日本4コマ漫画作品。毎日新聞社発行の週刊誌サンデー毎日』において、1966年昭和41年)1月2日号から1971年(昭和46年)7月18日号まで『意地悪ばあさん』の表題で連載された(後述)。『サザエさん』と共に長谷川町子を代表する作品の一つであり、複数回にわたってテレビドラマテレビアニメ化されている。

主人公は漫画の作中でも「いじわるばあさん」と呼ばれることが多いが、本項の文中では設定上の本名である「伊知割(いじわる) 石(イシ)」の名を用いる。
解説

アメリカの漫画家ボブ・バトルの『意地悪爺さん』(原題『Egoist』)という意地悪なおじいさんを主人公とした作品が、1956年から1962年まで文藝春秋の雑誌『漫画讀本』に翻訳連載されていた[注 1]。これに触発されて誕生したことを、作者の長谷川は『サザエさんうちあけ話』などで語っている[2]。『いじわるばあさん』の作中でも、主人公である石が旅行先のイギリスで本家の意地悪爺さんらしき人物と遭遇するエピソードがある。

当時の長谷川は朝日新聞の『サザエさん』連載と並行して『サンデー毎日』で『エプロンおばさん』を連載していたが、双方の作品に共通するヒューマニズム色の強い作風に飽きを感じていた。そのような中で『サンデー毎日』の1963年新年号に8ページの漫画を依頼され、執筆したのが『意地悪ばあさん』である[注 2]。主人公を女性に変更したのは『意地悪じいさん』を読んで「おバァさんのほうがグッと迫力あるのになァ」と言う感想を持ったことに由来し[2]、反響を見て連載を依頼しに来た『サンデー毎日』の編集長と話し合った末、1年後の1966年に連載を開始した[3]。単行本の初版はサザエさんのそれよりも発行部数が多く、読者の側もまた、ヒューマニズムに飽いた人が多かったのだろうと、作者は『サザエさんうちあけ話』で述べている。

昭和40年代にして、高齢化社会ならびに老人介護の問題点を取り上げた話も存在する[4]。石自身、たびたび老人介護施設の職員やヘルパーを相手に意地悪を仕掛けている。また、本作では俗に「サザエさん時空」と呼ばれる登場人物が年を取らない方式ではなく、石の長男の子供たちが連載の後半で進学や就職するなど家庭環境の変化が見られる。

日本国外では講談社インターナショナルから『Granny Mischief』というタイトルで英語に翻訳・出版されて人気を博した。出版の際には、一部のコマが左右反転されている。

テレビドラマやテレビアニメ化された中でも、特に青島幸男主演のテレビドラマ(主人公の名前は「伊知割石」でなく「波多野タツ」とされている)は当たり役となり、人気が高かった。ただし、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}長谷川はアニメの『サザエさん』同様テレビでの登場を快く思っていなかったらしく「漫画作品とは別」と考えており「あれは青島幸男による青島ばあさんです」と述べている。[要出典]漫画でも青島幸男が演じる波多野タツを伊知割石が批判するエピソードがある。ドラマ、アニメ共にDVDなどの映像ソフト化は一切行われておらず、BS・CSでの再放送・オンデマンド配信も実施されていない。
表題長谷川町子記念館に建ついじわるばあさんの銅像(左)

本作の表題は『サンデー毎日』での連載時には『意地悪ばあさん』と漢字で表記されていたが[5]、姉妹社から単行本が発売された際に『いじわるばあさん』と平仮名へ改められた。テレビドラマのうち青島幸男が「波多野タツ」の役名で主演した2作品は連載版に拠って『意地悪ばあさん』、その他の実写作品とテレビアニメ2作品はいずれも単行本に拠って『いじわるばあさん』を正式な表題としている。
登場人物

以下は原作漫画の設定であり、ドラマやアニメでは名前や家族構成が作品ごとに異なっている場合がある。
主人公
伊知割 石(いじわる イシ)
本作の主人公。数々の意地悪やいたずらで人々を困らせるのが生きがいの老婦人。意地悪の対象は家族や知人、通行人など見境なく、家族や町の人々からは非常に疎ましく思われている。家族や知人から善意を向けられることも少なくはないが、石はそれをないがしろにする態度をよくとる。本人は「子供と動物には寛大」と自負しているが、実際は動物には優しいが子供に対しては容赦ないところがある
[注 3]。石の意地悪は他人を不愉快にさせたり、自らの利益を目的として行うものがほとんどである。しかし、時には工事現場の作業員のベルトをハサミで切ってズボンが落ちるようにしたり、バナナの皮で転ばせた女性のスカートをずらしたりするなどのセクハラに繋がる行動になったり、また時には意地悪を通り越して犯罪同様の行動になったり、裏目に出て人助けに繋がったりする[注 4]など意地悪の結末のバリエーションは豊富である。また、自分が意地悪をする前に他人の意地悪に遭ったり[注 5]、仕返しをされたり[注 6]、意地悪をしようとして自分が酷い目に遭ったり後悔や反省することもある[注 7]。飼い犬に人間への意地悪を仕込んだり、子供にお駄賃を与えて意地悪の代役を依頼することもある。時には自分からいいことをしようとして電気屋でバイトをする苦学生の青年を気遣うなどの正義感を垣間見せることもあり、窃盗や密航などの犯罪行為を未然に防いだり、犯罪者を発見する仕掛けを仕込んだりと活躍する。もっとも、これらの行為の目的は「犯罪者を屈服させたい」という自身の愉悦のためであることも多い。夫とは結婚から20年余り連れ添った後に死別。夫は石曰く「家庭を顧みない関白亭主」であったようだが、当時を知る関係者からは逆に石の恐妻ぶりが語られている。普段は長男である順一の家族と生活しているが、家族は石の意地悪に悩まされているため、次男シゲルと三男トシアキの家庭に回されたり、老人ホームに預けられることもあるものの長続きすることはなく順一の家庭に戻っている[注 8]無神論者だが神社寺院によく参拝しており、時には教会で「これからする予定の意地悪」を含めて懺悔を行うこともある。建国記念の日に大反対だが、この日は自身の結婚記念日でもあるためそれを祝って国旗を掲げる[注 9]。同年代の男性たちとの交際も多く、ボーイフレンドたちとデートを楽しむこともあるが、彼らが浮気をした際には容赦なく仕返しをしている。その際には通常50kgはあるマンホールのふたを持ち上げるなど、常人離れした力を発揮することもある。また、ある老翁から好意を寄せられて『エリーゼのために』のオルゴールをプレゼントされるが、曲名を知らなかったために彼の愛を受け入れなかったことがある。好物は梅酒で、ある時次男のシゲルに嫌味を言われると「秘密(シゲルが19歳まで寝小便をしていた事)をばらしてやろうか」と言い返し、 口止めとして梅酒を要求した。年齢は、連載時の年代や回想シーンで結婚適齢期に結婚・出産したことから推察すると、明治20年代生まれの75歳くらい[注 10]。また、娘時代に女学校に通っていたことや、書生が住み込んでいるような家庭で育っていることから、裕福な生まれのインテリ女性であると考えられる。これに加え、血縁関係者達もみな社会的地位・収入の高い職業についていることから、庶民的な『サザエさん』よりも長谷川にとって自分の境遇に近く執筆しやすかったと考えられる[6]。一度は交通事故に遭った際の臨死体験地獄に行ったが、罪人を懲らしめていた鬼を「手ぬるい」と金棒で殴るなどの暴れようで手を焼いた閻魔大王に「この婆さんは地獄では預かりかねる」と言われて現世に戻され、息を吹き返している。一方では、デパートの清掃員に親切で500円を渡して「天に善行を積んだ」際、天国から見ていた神様は(この程度で今までの悪業を帳消しにできないので)天国の入り口に来たら500円払って追い返すよう部下の天使に指示している。天国に行けば追い返され、地獄に行けば蘇生するため不死であるともとらえられる。また、通り魔に遭ったことも何回かあり、その内1回は面通しのため、容疑者(石に恨みを持っていた人達)が警察署の外にまで長蛇の列をなしていた。たいていの人間は石の意地悪に引っかかっているが、逆に騙し返したり、道を聞いたとき石が方向を教えると(反対のほうを教えた)逆方向に行ったりするなど、石の意地悪に警戒する人も多くなっている。時に自分が人から疎まれていることや孤独であることを気にする場面もあり、「愛される老人になりたいがどうすればよいか」と匿名で某新聞社宛に身の上相談を送った事もある。ただしそのオチは「サンデー毎日のいじわるばあさんのような事を絶対にしないこと」と回答されるというものであった。なお、本名は連載後半に夫の墓石や表札で「伊知割」姓が明記されるようになったのと女学生時代の回想で「お石さん」と呼ばれていることによって判明したが、連載前半では名前を呼ばれることは無くもっぱら「意地悪ばあさん」と呼ばれていた。そのため、連載中に放送開始された読売テレビ(ytv)版のドラマ『意地悪ばあさん』では「波多野タツ」、その実質的なリメイクのフジテレビ版第2作『意地悪ばあさん』が「波多野たつ」、フジ版ドラマ第1作が「ツヨ」、ytv版アニメが「原野タツ」とそれぞれ異なる名前とされている。ただし、フジ版アニメと金曜プレステージ版ドラマでは原作に即して「伊知割イシ」に統一された。『どこでもいっしょ』でのコラボレーションキャストは井上トロが演じている。
石の家族・関係者
伊知割 順一
石の長男。石の意地悪の主な被害者。中流以上の比較的裕福な家庭を築いている。石のことを家庭で養っているが、家族全員が石のことを疎ましく思っている。54歳の
サラリーマン(部長職)[注 11]。ミチコとの間に二男一女。死んだ父親からの遺言で、「仲人口を信用するな」と言われたため、妻とは恋愛結婚している。その甲斐あってかミチコとの仲は基本的には良好であるが、ホステスと浮気をしている様が石の反射テストなどで明かされその度にミチコにひどい目にあわされる。あだ名は「三太」。『どこでもいっしょ』でのコラボレーションキャストはクロが演じている。
伊知割 ミチコ
順一の妻。順一同様、石の意地悪の主な被害者。石の見ていない場では順一とラブラブな一幕を見せることもある。度重なる意地悪から石のことを疎ましく思っているが、それでも石に好意的に接する一面もある。『どこでもいっしょ』でのコラボレーションキャストはR・スズキが演じている。
順一の子供達
高校生大学生の長男、高校生→社会人の長女、小学生の次男の2男1女。原作では3人とも名前は特に出て来ないが、フジ版アニメと金曜プレステージ版ドラマでは長男がマコト、長女がサナエ、次男がツトムとそれぞれの名前が設定されている。彼らも孫でありながら石の意地悪の被害者となることが多く、石との仲はあまり良好とはいえない。長男は高校在学中、石にそそのかされて2人で成人映画(『(十代)の性典』)を観賞したことがある[4]


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