いいひと。
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いいひと。
漫画
作者
高橋しん
出版社小学館
掲載誌ビッグコミックスピリッツ
レーベルビッグコミックス
発表号1993年18号 - 1998年50号
巻数全26巻
ドラマ
原作高橋しん(原案)
脚本田辺満中谷まゆみ
三上幸四郎樫田正剛
演出星護村上正典、加門幾生
音楽本間勇輔
制作共同テレビ関西テレビ
放送局フジテレビ
放送期間1997年4月15日 - 6月24日
話数全11話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画テレビドラマ
ポータル漫画テレビドラマ

『いいひと。』は、高橋しんによる日本漫画作品、および同作品を原案とした日本のテレビドラマ。『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて1993年18号から1998年50号まで連載された。漫画単行本は『ビッグコミックス』(小学館)から全26巻が発売され(後に小学館文庫で全18巻刊行)、他に後日談を集めた短編集が1巻存在する。
概要

底抜けの「いいひと」北野優二(以下、作中表記に準じ「ゆーじ」と表記)と、目の前に現れた「いいひと。」の存在に触発され(あるいは感化され、あるいは反発し、あるいは変わらないまま)ながら生きる、たくさんの人々の物語である。

長編漫画において、各エピソード単位の中心的なキャラクターというものが存在し、全編の主人公はそれらエピソード内では狂言回し的な存在になっている、という構成をとる作品は珍しくない。しかし、作者である高橋によれば、この作品の方向付けを固めた時点(具体的には3巻5話=通算27話目から始まる、いわゆる「LCチーム編」)以後、積極的にそのような構成をとった、すなわち各エピソード毎の主人公を設定し、全編の主人公であるはずのゆーじは「媒体」として位置づけた、とのことである。なお、タイトルの『いいひと。』に“。”がついているのは、「いいひと」が主人公のゆーじ個人だけを指すのではなく、登場人物みんなに呼びかける言葉にしたいから、という作者の願いによるものである。各話サブタイトルは大体アーティストの曲名やアルバム名などが元ネタになっていることが多い。

2011年3月26日には作者の公式サイトで東日本大震災への精神的支援として、小学館から許可を取った上で期間限定で「神戸・震災復興編」の再編集版である『いいひと。+…and I still remember.?これから。』(PDF版)が無料配信された[1]。また第1話の再編集版も配信されており、同年4月11日には第2期配信、同年5月11日には第3期配信も行われた。その後も不定期に配信が行われている。
漫画連載終了とドラマ化作品の関係

当初は原作者・高橋しんが「原作」としてエンディングのスタッフロールでテロップされていたが、原作者が要求した内容が守られなかったために「原案」に変更された。

原作者は単行本最終巻の著者あとがきにおいてドラマ版が連載終了の直接の原因であると明言している。ドラマ化の条件として、ゆーじと妙子のキャラクターを変えないことを定めていたが、実際放送されたものでは改変されてしまっていたため、原作読者の中の「いいひと。」を守ることと、原作読者に切ない思いをさせてしまった作者の責任として、終了を決断したとされている[2]。同あとがきの記述によると、ドラマが原作とかけ離れた理由は、現場が走りすぎたのを関西テレビのプロデューサーが抑えられなかったためとのことである。

ただしドラマ自体の視聴率は高く市販されたDVDのセールスも高い。後述のように本作でドラマアカデミー賞主演男優賞を受賞しており草gの出世作ともなった。
あらすじ.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2017年3月)(使い方

ゆーじは北海道出身の青年で、高校・大学と陸上部の長距離走選手だった自分に夢を見させてくれた愛用のシューズの販売元、国内最大手のスポーツ用具メーカー「ライテックス」が好きだからと、上京して同社の面接を受ける。持ち前のお人好しぶりから様々な厄介事に巻き込まれて面接に遅刻したり、紆余曲折を経ながらも入社を果たす。そして入社後、新入社員を代表してスピーチを行うが、その場面で社長に苦言を呈す。その後、様々な思惑により、様々な部署を異動することになるが、最初は不審がられたり反感を持たれたりしながらも、持ち前の人の好い性格で周りの人の心を動かしていく。
登場人物

この節の加筆が望まれています。

北野優二(きたの ゆうじ)
とても楽観的な青年。通称「ゆーじ」。いつも変わらずいいひとであり、まわりのみんなの「いいひと。」な自分を目覚めさせていく。ポリシーは「自分の周りの人の幸せが自分の幸せ」。糸のように細い目がトレードマーク。LCチーム→営業本部第一営業部→販売促進事業部陸上競技販促課係長代理補佐/富士野大学陸上部監督→(作ってみます課)→社長室付秘書課係長代理→人事企画室課長待遇→(A-50プロジェクトリーダー)→第一営業本部新規コンシューマー企画室長
桜妙子(さくら たえこ)
ゆーじの2歳下の彼女。札幌在住の大学生→ファミリーレストランアルバイト→自営業(ゆーじの手伝い兼店番)。高校時代はゆーじが所属する陸上部のマネージャーだった。ゆーじのよき理解者であり、ゆーじとの遠距離恋愛を貫徹する。
城山清七郎(しろやま せいしちろう)
ライテックス人事部長。面接に大遅刻してきたゆーじに呆れながらも(その後、家族や社員達がゆーじに道行に助けられており、そのせいで遅刻したことを知ったこともあってか)採用。研修後に急遽ゆーじの本社配属が決まったため社員寮の部屋の手配が間に合わず、自宅に下宿させる羽目に。部下に厳しい性格で、特にゆーじに対しては面接時の印象もあってか当初から「お前」と呼ぶなど、ややきつい態度で接する。娘の真理子や孫のみち子には甘い。
城山みち子(しろやま みちこ)
城山部長の孫で、幼稚園児。愛称「みっちゃん」。ゆーじが面接を受けに上京する日、母親共々飛行機のチケットを譲ってもらった。物心つく前に父親を過労死で喪っており、ゆーじを「パパ」と呼んで慕う。後に描かれた番外編の短編漫画『さよなら、パパ。』(いいひとの外伝短編集の表題作)、および『さよなら、パパ。14歳』の主人公は、みち子である。
城山真理子(しろやま まりこ)
城山部長の娘であり、みち子の母親。ゆーじに対し、過労死で亡くなった夫の面影を重ねてしまう自分に戸惑う。主人を亡くした悲しみからは立ち直ることが出来たが、後に……。
岩倉健之介(いわくら けんのすけ)
ライテックス創業者。社長でありながら電車通勤している。入社式の日、親切心とはいえ自分を年寄り扱いした失礼な青年( = ゆーじ)が新入社員代表挨拶をしたことに驚き激怒するが、(利害が一致したのか)何とかその場は収める。最大手スポーツメーカー、ライテックスの創業者という自負が強いのか、権力志向が強く最後まで作中でその座を譲ることはなかった。その影には頭脳明晰な謎の秘書、令子の存在も大きかったようである。
反町(そりまち)
ライテックス副社長にして人事担当重役。新人研修初日の挨拶に出席するために乗ったタクシーが脱輪し、ゆーじに助けられる。己が野望の捨て駒としてゆーじの人事を動かし、ゆーじの「いいひと」さに動じることがない。実はゆーじの父親と関わりが深い人物らしいが、遂に本編でそれが語られることはなかった。
二階堂千絵(にかいどう ちえ)
ライテックス人事部主任。東大文学部社会心理学科首席卒業。一見エリート才女のように見えるが、結構ドジな面もある。電車内で、面接に向かうゆーじを痴漢と間違えたりなどトラブルメーカー的存在になることもあるが、突拍子もないゆーじの言動を危なっかしくて放っておけないのか、何かとゆーじに積極的に協力している。
稲葉健一(いなば けんいち)
ゆーじの同期。別枠で採用されたエリート。ライテックス花形部署の東京本社第一営業部所属。女好きでマイペースの個人主義者。時々(不本意ながらも)ゆーじの行動に巻き込まれ、結果的にゆーじのフォローをすることもある。
木田伸之介
ゆーじの一つ下の新入社員。販売促進事業部業務課に配属されるも、理想と現実の違いに重度の五月病に陥る。かまってくれる(自分に仕事を振ってくれる)ゆーじに懐き、「作ってみます課」で水陸両用水着「Aqua Air」の開発に携わる。
小鴨奈緒美
ゆーじの一つ下の新入社員。事務希望だったが第一営業部に配属、トレーナーは稲葉。木田に好意を抱いており、共に「作ってみます課」で水陸両用水着「Aqua Air」の開発に携わる。
野島はるこ
秘書課員。ゆーじと共に岩倉健太付きの秘書となる。かつては体操競技でオリンピック出場経験もあるが、団体競技として好きではないあん馬などを強要されて故障。今でも側方宙返りなどは宴会芸として披露できる。
岩倉健太
岩倉健之介の次男。通称、社長Jr(ジュニア)。かつては、城山真理子、および真理子の亡夫である鈴木とも同僚であった。ライテックス・アメリカより帰国するが、アメリカ滞在中に人嫌いと菓子類の過食がたたって真理子や城山部長も識別できないくらいにぽっちゃり体型になっている。副社長の企みで、社内リストラを断行する人事企画室の室長にしたてあげられる。


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