この映画の原作の小説については「ある婦人の肖像」をご覧ください。
この項目では、1996年の映画について説明しています。1968年の同名の映画については「ある貴婦人の肖像 (1968年の映画)
」をご覧ください。ある貴婦人の肖像
The Portrait of a Lady
監督ジェーン・カンピオン
脚本ローラ・ジョーンズ
製作モンティ・モンゴメリー
スティーヴ・ゴリン
マーク・ターンブル
出演者ニコール・キッドマン
ジョン・マルコヴィッチ
バーバラ・ハーシー
音楽ヴォイチェフ・キラール
撮影スチュアート・ドライバーグ
編集ヴェロニカ・ジャネット
配給 フランス映画社
公開 1996年12月24日
1997年1月25日
上映時間142分
製作国 イギリス
言語英語
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『ある貴婦人の肖像』(あるきふじんのしょうぞう、The Portrait of a Lady)は、1996年製作のイギリス映画である。ジェーン・カンピオン監督。原作はヘンリー・ジェイムズの小説『ある婦人の肖像』。日本版DVDは2001年版に続き、字幕の異なる2011年版が発売されている。 舞台は19世紀。アメリカ生まれの美しい娘イザベルは両親を亡くし、イギリスの親戚で裕福なタチェット家[1]に身を寄せていた。利発なイザベルは周囲の人々に愛され、貴族の求婚者も現れた。アメリカ時代の恋人である青年実業家キャスパーも、海を越えてイザベルを追って来た。だが、夫に従属するだけの古風な結婚を嫌うイザベルは、一生独身でも構わないと言い放つ。 イザベルの従兄であるラルフ・タチェットもイザベルを愛していたが、結核で自分の余命がわずかであることを悟っていた。イザベルの望みが、進歩的で自立した生き方だと知っているラルフは、自分が受け継ぐべき莫大な財産がイザベルに渡るよう配慮する。だが、そうと知らないイザベルは、年上の芸術愛好家オズモンドに手もなく籠絡され、結婚を決めてラルフを失望させた。 イザベルにオズモンドとの結婚を決意させたのは、イザベルにとって憧れの存在である未亡人マダム・マールだった。しかし、マダム・マールとオズモンドの狙いはイザベルの財産であり、愛のない結婚生活はイザベルの快活さを失わせて行った。 表向きは幸福な上流夫人としてローマで暮らすイザベル。しかし、夫のオズモンドは優雅な生活と芸術だけを愛し、妻を従わせるために精神的な迫害を加え続けた。息苦しい生活の中で、ローマを訪れたラルフやキャスパー達と再会するイザベル。だが、イザベルは愛する従兄のラルフにも、弱みを見せることが出来なかった。 帰国したラルフが危篤に陥ったことを知り、高圧的な夫の制止を振り切ってイギリスに戻るイザベル。イザベルの苦悩を見抜いていたラルフは、ローマへは帰らずにこの館で暮らせと言い残す。ラルフの葬儀の後、キャスパーが再びイザベルに求婚した。しかし、イザベルの眼には、ローマへと続くまっすぐな道が見えていた。(ローマへ戻るというシナリオの具体的な表現は、編集の段階でカットされた) ※括弧内は日本語吹替[2]
ストーリー
キャスト
イザベル・アーチャー - ニコール・キッドマン(田中敦子)
ギルバート・オズモンド - ジョン・マルコヴィッチ(松橋登)
マダム・マール - バーバラ・ハーシー(弥永和子)
ヘンリエッタ・ストックポール - メアリー=ルイーズ・パーカー(佐藤しのぶ)
ラルフ・タチェット - マーティン・ドノヴァン(牛山茂)
ウォーバトン卿 - リチャード・E・グラント(有本欽隆)
キャスパー・グッドウッド - ヴィゴ・モーテンセン(田中正彦)
パンジー・オズモンド - ヴァレンティナ・チェルヴィ(大坂史子)