ある映画監督の生涯 溝口健二の記録
Kenji Mizoguchi: The Life of a Film Director
監督新藤兼人
脚本新藤兼人
製作総指揮新藤兼人
撮影三宅義行
『ある映画監督の生涯 溝口健二の記録』(あるえいがかんとくのしょうがい みぞぐちけんじのきろく)は、1975年(昭和50年)5月24日公開の日本のドキュメンタリー映画である。近代映画協会製作、ATG配給。監督は新藤兼人。カラー、スタンダード、132分。
新藤兼人が、師と仰ぐ亡き映画監督・溝口健二の生涯を取材した作品で、溝口の関係者39人に新藤自らインタビューを行い、ゆかりの場所も訪ね、取材を纏め上げた。また、溝口の監督作や、彼に影響を与えた作品が多数引用されている(引用された作品は、一部をのぞいて残されたスチル写真や映画脚本を資料としている)。第49回キネマ旬報ベスト・テン第1位。
クライテリオン・コレクションと日本のパイオニアLDC(現在のジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン)からDVDが発売された。
スタッフ
製作、監督、構成、ナレーション : 新藤兼人
撮影 : 三宅義行
撮影応援 : 黒田清己、下田久
録音 : 菊池進平
編集 : 近藤光雄、藤田敬子
音楽 : ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト『ピアノ協奏曲第27番』
宣伝 : 花安靜香
経理 : 吉野三保子
タイトル : 本多タイトル
製作担当 : 山本文太
録音所 : 東京テレビセンター
現像所 : 東京現像所
製作会社 : 近代映画協会
取材協力者
森赫子
入江たか子
永田雅一
渾大防五郎
内川清一郎
大洞元吾
香川京子
木暮実千代
山田五十鈴
三木茂
牛原虚彦
山路ふみ子
津村秀夫
京マチ子
伊藤大輔
宮川一夫
岡本健一
甲斐荘楠音
坂根田鶴子
乙羽信子
中村鴈治郎
進藤英太郎
柳永二郎
小沢栄太郎
増村保造
若尾文子
高津嘉之
安東元久
大野松治
受賞歴
1976年:第49回キネマ旬報ベスト・テン 第1位、監督賞
1976年:第30回毎日映画コンクール[1]監督賞
資料作品』(1923年)
『敗残の唄は悲し』(1923年)
『塵境』(1924年)
『大地は微笑む』(1925年)
『ふるさとの歌』(1925年)
『人間』(1925年)
『街上のスケッチ』(1925年)
『赫い夕陽に照らされて』(1925年)
『紙人形春の囁き』(1926年)
『狂恋の女師匠』(1926年)
『日本橋』(1929年)
『東京行進曲』(1929年)
『ふるさと』(1930年)
『唐人お吉』(1930年)
『都会交響楽』(1929年)
『しかも彼等は行く』(1931年)
『時の氏神』(1932年)
『満蒙建国の黎明』(1932年)
『滝の白糸』(1933年)
『祇園祭』(1933年)
『神風連』(1934年)
『愛憎峠』(1934年)
『折鶴お千』(1935年)
『マリヤのお雪』(1935年)
『虞美人草』(1935年)
『浪華悲歌』(1936年)
『祇園の姉妹』(1936年)
『愛怨峡』(1937年)
『あゝ故郷』(1938年)
『露営の歌』(1938年)
『残菊物語』(1939年)
『浪花女』(1940年)
『芸道一代男』(1941年)
『元禄忠臣蔵 前篇』(1941年)
『元禄忠臣蔵 後篇』(1942年)
『団十郎三代』(1944年)
『宮本武蔵』(1944年)
『名刀美女丸』(1945年)
『女性の勝利』(1946年)
『歌麿をめぐる五人の女』(1946年)
『女優須磨子の恋』(1947年)
『夜の女たち』(1948年)
『わが恋は燃えぬ』(1949年)
『雪夫人絵図』(1950年)
『お遊さま』(1951年)
『武蔵野夫人』(1951年)
『西鶴一代女』(1952年)
『雨月物語』(1953年)
『祇園囃子』(1953年)