ある日どこかで
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ある日どこかで
Somewhere in Time
監督
ヤノット・シュワルツ
脚本リチャード・マシスン
原作リチャード・マシスン
製作スティーヴン・サイモン
レイ・スターク
出演者クリストファー・リーヴ
ジェーン・シーモア
音楽ジョン・バリー
撮影イシドア・マンコフスキー
編集ジェフ・ガーソン(英語版)
製作会社ラスター/スティーブン・ドウッシュ・プロ
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
CIC[1]
公開 1980年10月3日
1981年1月31日[2]
上映時間103分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
製作費$5,100,000
興行収入 $9,709,597[3]
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『ある日どこかで』(あるひどこかで、Somewhere in Time)は、1976年発売のリチャード・マシスンSF小説世界幻想文学大賞受賞作)及びそれを原作とする1980年アメリカ合衆国SF恋愛映画。監督はヤノット・シュワルツ、出演はクリストファー・リーヴジェーン・シーモアなど。ユニバーサル・ピクチャーズ製作、カラー(モノラル)、約103分。

カルト古典」映画としてコアなマニアによって好んで視聴されており、2010年から開催された「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本 第一回・第二回」にも選ばれているように、公開から40年以上を過ぎても熱烈なファンが多い。
ストーリー

1972年、ミルフィールド大学。脚本家志望のリチャード・コリアーの処女作上演後のパーティー会場に、成功を喜ぶ彼を会場の隅から見ている上品な老女がいた。彼女はリチャードに歩み寄り、「(私の所へ)帰ってきて」という不思議な言葉と共に懐中時計を手渡し去っていった。周りの皆は誰一人として彼女が何者なのか知っている者はいなかった。彼女はグランドホテルの自室に戻り、リチャードの書いた脚本を胸に抱いて思い出の曲を聴きながら、その夜静かに息を引き取った。

8年後の1980年、脚本家となったリチャードのオフィスには、彼の大好きな曲が流れていた。仕事も私生活も行き詰まっていた彼は、原稿を求めに来る編集者から逃げるように、車で旅に出た。そしてドライブの途中で通りかかったグランド・ホテルに、引き寄せられたかのように宿泊した。レストランのオープン前に立ち寄ったホテル内の歴史資料室で、リチャードは背中に熱い視線を感じた。振り返ってみると、そこには若く美しい女性の写真が掛かっていた。しかし、名札は外されていた。ホテルの老ボーイのアーサーに尋ねると、彼女はそのホテル内の劇場で公演をした女優であることを知る。

その時から、リチャードは彼女のことが頭から離れなくなり夜も寝つけなかった。そして彼女についての調査に没頭し、写真の主は1912年当時、人気のあった女優エリーズ・マッケナであり、1912年以降活動しなくなったことを知る。また、彼女のメイドだったローラに話を聞きに行ったさいに、彼女が1972年の夜に亡くなったことも知る。彼はさらに調査を進めていくが、彼女の愛読書がリチャードの哲学教師の著書である『時の流れを超えて』であることに驚き、ここで「帰ってきて」の意味を知り、さらにホテルの過去の宿泊名簿から自分が1912年に時間旅行している事実を見付け出す。リチャードは時間旅行を研究するフィニー教授に相談し、「現代の所持品を捨て、行きたい時代の品物を身に付けて催眠術をかける」という方法を聞き出し、1912年の衣服・硬貨を身に付け、ホテルの一室で自分に催眠術をかける。

目を覚ますと、リチャードは1912年に時間旅行していた。彼はホテル中を探し回り、ホテルの側の湖畔で佇むエリーズを見付け出し彼女に接触するが、マネージャーのロビンソンに追い返されてしまう。リチャードはロビンソンに追い返されながらもエリーズと接触を繰り返し、彼女は次第にリチャードに惹かれていく。エリーズはリチャードを公演に誘い、舞台で台本を無視した台詞を言い始める。その言葉はリチャードに向けた愛の告白であり、リチャードは彼女の気持ちを確信するが、その直後にロビンソンに呼び出される。ロビンソンは、自分がエリーズの才能を見出し、世紀の大女優にするために人生を捧げてきたことを告げると同時に、リチャードに対して彼女に近付かないように警告する。リチャードはその場を立ち去ろうとするが、ロビンソンの部下に殴られて気絶してしまう。翌朝、馬小屋で目覚めたリチャードはエリーズを探すが、既に公演の役者たちはホテルを出て行ったことを知りショックを受ける。エントランスで立ち尽くすリチャードは、役者たちと別れてホテルに戻ったエリーズと再会し、互いの気持ちを確かめ合う。

エリーズは女優を引退してリチャードとの暮らしを満喫し、結婚後は彼の書いた脚本で女優に復帰することを夢見ていた。リチャードも彼女と人生を共に生きることを考えていたが、衣服のポケットから不意に取り出した硬貨が1979年製造の物だったため、リチャードは1980年に引き戻されてしまう。リチャードは再び1912年に戻ろうと催眠術をかけるが、二度と時間旅行することは出来ず、ショックを受けた彼はホテルの部屋に籠り食事をとらなくなってしまう。数日後、異変に気付いたアーサーが部屋に入り、憔悴し切ったリチャードを発見する。アーサーが医者を呼ぶ中、リチャードは薄れゆく意識の中でエリーズと再会する。
キャスト

役名俳優日本語吹替
ソフト版
VODBSテレ東[4][5]
リチャード・コリアークリストファー・リーヴ寺杣昌紀星野貴紀ささきいさお
エリーズ・マッケナジェーン・シーモア田中敦子恒松あゆみ甲斐田裕子
ウィリアム・F・ロビンソンクリストファー・プラマー有本欽隆山岸治雄羽佐間道夫
ローラ・ロバーツテレサ・ライト鳳芳野定岡小百合
アーサービル・アーウィン(英語版)松岡文雄西村知道茶風林
フィニー教授ゲオルク・ヴォスコヴェク(英語版)小山武宏浦山迅
晩年のエリーズスーザン・フレンチ(英語版)
ビールズ(アーサーの父)ジョン・アルビン(英語版)塚田正昭浦山迅佐々木梅治
ジュヌビエーブエドラ・ゲイル(英語版)水野ゆふ
モードヴィクトリア・マイケルズ山口眞弓棟方真梨子
ロロウィリアム・P・オヘイガン伊藤和晃斎藤寛仁
支配人 デビッド・ハル樫井笙人樫井笙人
マリーモード・ストランド葛城七穂
ボーンズ ブルース・ジャーコウ菊池康弘
シェリー オードリー・ベネット浅井清己
アシ・マネ 加藤亮夫
ステ・マネ ハル・フランク田中完
ドナ 田村真紀
エリナ よのひかり
アビゲイル 森なな子
ピーター 魚建
シェリー 桃江トウコ
キャム 古木海帆
演出家 ふくまつ進紗
司書 小林さとみ
フロント係 岡本幸輔
給仕長 田所陽向
舞台監督 露木徳幸
その他 鳥畑洋人
船木真人
日本語版制作スタッフ
演出神尾千春高橋剛
翻訳中村久世田尾友美
制作ACクリエイトBSテレビ東京
HALF H・P STUDIO
初回放送2021年2月10日
『シネマクラッシュ[4]


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