あやめ_(列車)
[Wikipedia|▼Menu]

あやめ
E257系500番台「あやめ」
(2012年6月23日 成田駅)
概要
日本
種類特別急行列車
現況廃止
地域東京都千葉県
前身急行「水郷」
運行開始1975年3月10日
運行終了2015年3月13日
運営者日本国有鉄道(国鉄)→
東日本旅客鉄道(JR東日本)
路線
起点東京駅
終点佐原駅
営業距離95.3 km
使用路線総武本線成田線
車内サービス
クラス普通車
座席全車自由席
技術
車両E257系電車
幕張車両センター
軌間1,067 mm
電化直流1,500 V
備考
佐原駅 - 鹿島神宮駅銚子駅間は普通列車として直通
廃止時点のデータ
テンプレートを表示

あやめは、かつて東日本旅客鉄道(JR東日本)が東京駅 - 佐原駅間を総武本線成田線経由で運行していた特急列車である。2015年(平成27年)3月13日に定期運行を終了した[1]

本項では、成田線・鹿島線で運行されていた優等列車の沿革についても記述する。また、特に断りがない場合は定期運行終了時のデータである。
概要

特急「あやめ」は、東京千葉県北東部・茨城県鹿行地域を結ぶ列車として、成田線成田駅 - 松岸駅間の電化完成後の1975年3月10日から東京駅 - 鹿島神宮駅間で運行を開始し、エル特急に指定された。当初は4往復であったが、1982年11月に急行「鹿島」の1往復を統合し5往復体制となった。

1985年3月14日には、佐原駅 - 鹿島神宮駅間を普通列車として運行されるようになり、さらに1993年7月2日には2往復が、1994年12月3日には2往復が廃止されて1往復のみの運行となり、エル特急の指定が解除された。

2004年10月16日に成田線方面への定期特急列車の名称を統一するため、東京駅 - 成田駅間で運行されていた「ホームタウン成田」と東京駅 - 佐原駅 - 銚子駅間で運行されていた「すいごう」が「あやめ」に変更されている[2]
運行概況

「あやめ」廃止時は東京駅 - 鹿島神宮駅間と、東京駅 - 銚子駅間でそれぞれ1往復、上り列車は朝に、下り列車は夜間に設定されていた。なお、佐原駅 - 鹿島神宮駅・銚子駅間は全列車が各駅に停車する普通列車として運行していた。

「あやめ」3号は平日のみ、東京駅 - 佐倉駅間で「しおさい」17号と併結して運行していた。
停車駅
鹿島神宮駅 - 東京駅間
(鹿島神宮駅 -
延方駅 - 潮来駅 - 十二橋駅 - 香取駅 - 佐原駅)- 滑河駅 - 成田駅 - 佐倉駅 - 千葉駅 - 錦糸町駅 - 東京駅
銚子駅 - 東京駅間
(銚子駅 - 松岸駅 - 椎柴駅 - 下総豊里駅 - 下総橘駅 - 笹川駅 - 小見川駅 - 水郷駅 - 香取駅 - 佐原駅)- 滑河駅 - 成田駅 - 佐倉駅 - 四街道駅 - 千葉駅 - 錦糸町駅 - 東京駅

( )は普通列車として各駅に停車。

四街道駅は3号のみ停車。

使用車両・編成

2010年3月13日現在の編成図あやめ
← 東京鹿島神宮駅・銚子 →

・編・話・歴・PJRPJRNC

12345
自自自自自



E257系500番台で運転

3号は「しおさい」17号の6 - 10号車と併結








全車禁煙

凡例
自=普通車自由席

全列車が幕張車両センターに所属するE257系500番台5両編成で運行されている。普通車自由席で、グリーン車座席指定席は連結されていない。なお、臨時列車では座席指定席が設定されることがある。

なお、臨時列車や車両故障や計画的な車両変更により、255系が使用される場合がある[3]

運行開始当初は、183系電車9両編成でグリーン車も連結されていたが、1985年3月14日にグリーン車の連結を中止し、普通車のみの6両編成となった。
担当車掌の所属区所

佐倉運輸区(全線)

臨時列車

臨時列車は末端区間で普通列車とならない(潮来駅には停車)。また、定期列車の通過する船橋駅津田沼駅にも停車する。「犬吠初日の出号」は新小岩駅市川駅稲毛駅にも停車。「すいごう」はそれに加え笹川駅にも停車。「さわら号」「こうざき酒蔵まつり号」は酒々井駅(2013年のみ)・下総神崎駅にも停車。一方で滑河駅については、時期や列車により停車・通過が分かれている。

定期列車の「あやめ」終了以後、これらの臨時列車で「あやめ」の名称は使用されていない。(2020年2月16日現在)
あやめ祭り

千葉県香取市水郷佐原あやめパーク)および茨城県潮来市水郷潮来あやめ園)のあやめ祭り開催に合わせ、毎年6月の土曜・休日に、最大2往復が運行される。東京駅大船駅発着の列車にはE257系500番台で、新宿駅秋葉原駅経由)始発・終着の列車には、主に「ニューなのはな」(485系改造車)などのジョイフルトレインで運行されていたが、2006年からは183系で運行された。

2008年までは「あやめ祭り号」の名称で運転されていたが、2009年からは「あやめ」として運転している。2011年以降は新宿駅発着の1往復のみで、通常のあやめ号同様E257系500番台で運転されていた。

2015年3月の定期列車「あやめ」廃止後は、再度「あやめ祭り」の名称で運行される。引き続きE257系500番台での運転である。2022年はE257系500番台、E257系5500番台の両方で運転された。
「あやめ祭り」停車駅

新宿駅 - 秋葉原駅 - 錦糸町駅 - 船橋駅 - 津田沼駅 - 千葉駅 - 佐倉駅 - 成田駅 - 佐原駅 - 潮来駅 - 鹿島神宮駅
初詣・初日の出臨時列車

毎年1月1日、犬吠埼への初日の出客輸送列車「犬吠初日の出号」が新宿駅 - 銚子駅間などで運行される。列車名や本数・運行区間等は年度ごとに異なる。以前あった高尾発列車については松本車両センターのE257系0番台が使用されていたが、その他は現在も含めE257系500番台が使用される。片道のみの運転。

また、毎年12月31日には成田山新勝寺への初詣客輸送列車「成田山初詣号」も運行されていたが、2011年度より運行されていない。過去には1月1日発の復路の運行もあったほか、成田エクスプレス用のJR東日本253系電車を使用して運行されたこともある。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:44 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef