あの娘と僕
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「あの娘と僕」
橋幸夫シングル
B面涙の小窓
リリース1965年6月5日
ジャンル歌謡曲(リズム歌謡)
時間2分53秒
レーベルビクターレコード/
日本ビクター
作詞・作曲佐伯孝夫(作詞)
吉田正(作・編曲)
ゴールドディスク


第7回日本レコード大賞(企画賞)

チャート最高順位

月間1位(『明星』第25回、26回)

月間1位(『平凡』第19回)

橋幸夫 シングル 年表

ふたりの夜
(1965年)あの娘と僕
(1965年)調和音頭
(1965年)


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『あの娘と僕-スイム・スイム・スイム-』(あのことぼく)は、1965年6月5日に日本ビクター(現:JVCケンウッド)の音楽レコード事業部ビクターレコード(現:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)より発売された橋幸夫の68枚目[1]シングルである(SV-248)。同名の松竹映画の主題歌ともなった。後に日本ビクター出版(現:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)よりミュージックブック「あの娘と僕」(SB3029)が発売されている。
概要

橋は、本楽曲と、これまでに作詞
佐伯孝夫、作曲吉田正のコンビで発表した一連のリズム歌謡(「恋をするなら」、「ゼッケンNO.1スタートだ」、「チェッ・チェッ・チェッ(涙にさよならを)」)で、第7回日本レコード大賞企画賞を獲得した[2]

「恋をするなら」はサーフィン、「ゼッケンNO.1スタートだ」はホットロッド、「チェッ・チェッ・チェッ(涙にさよならを)」はサブロックで、本作はスイムリズムとされている。

大ヒットとなり、発売から1週間で10万枚、2ヶ月弱で71万枚のセールスを記録した[3]。『平凡』『明星』両者の月間ランキングで第一位を獲得。

レコード大賞を美空ひばりの「」と争ったが、17対14票と差をつけてひばりが受賞し[4]、企画賞に回った。

ジャケットは二つ折りで、3頁にはジャズダンスの浦辺日佐夫によって、分解写真やステップ入りで「スイム」の踊り方が解説されている。

本作は東レの新作水着「ピチ」とタイアップしており、ジャケット4頁には「スイムで行こう ピチで行こう」という「ピチ」の広告が記載されている。歌詞の中にも「あの娘もこの娘もピチ娘(むすめ)」と使われている。

ビクターはこの年、スイムリズムに力を入れ、対象楽曲を7枚購入で、ピチ水着が当たるキャンペーンを行っている[5]

橋はこの年の第16回NHK紅白歌合戦で白組のトリをつとめ、本作を歌唱。バックでは白組の応援にきた渥美清柳家金語楼など白組メンバー総出で踊っている映像が残っている。

c/wの「涙の小窓」も佐伯、吉田コンビの作品、また同日付けで「ふたりの夜 (c/w 恋の渚)」も発売され、この年の橋のシングルリリースは、前年に引き続き15枚に達した[6]

収録曲
あの娘と僕作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正

涙の小窓作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正

収録アルバム

『橋幸夫 ザ・ベスト』(2012.07.25)

『元祖!リズム歌謡』( 2005.06.29)

『 SWIM! SWIM! SWIM!』(2005.07.21)

『橋幸夫 全曲集』(2001.10.24)

『<TWIN BEST>』(1998.11.06)

『吉田正 自撰77曲(下)』(1998.07.23)


関連作品
映画「あの娘と僕」

あの娘と僕
スイム・スイム・スイム
監督
市村泰一
脚本桜井義久
製作今泉国男
出演者橋幸夫
音楽小川寛興
撮影小杉正雄
編集杉原よ志
製作会社松竹
公開1965年8月7日
上映時間90分
製作国 日本
言語日本語
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楽曲発表から1ヶ月の8月7日には、松竹映画「あの娘と僕」が公開された[7]

リズム・モータースの宣伝部員今村哲也(橋幸夫)は、今年も葉山へやって来て、水上スキーやモータボートの指導にあたる。新入社員の小柴秀子(香山美子)、客のみどり(夏圭子)、君代(富永ユキ)、ひろ子(五月女マリ)、道子(野田和子)らと真夏の太陽のもとで、若者たちの恋愛が明るく爽やかに描かれた青春映画。

ロケは、神奈川県の葉山マリーナ、河口湖などでおこなわれている[8]

スタッフ

製作:今泉国男


脚本:桜井義久

監督:市村泰一

撮影:小杉正雄

美術:芳野尹孝

音楽:小川寛興

録音:熊谷宏

照明:佐久間丈彦

編集:杉原よ志

スチール:金田正

出演者

今村哲也:
橋幸夫

小柴秀子:香山美子

三輪恭介:宗方勝巳

三輪秋子:清水まゆみ

三輪健作:大泉滉

三輪良夫:小田草之助

武田みどり:夏圭子

武田君子:富永ユキ

武田ひろ子:五月女マリ

武田美智子:野田和子

平山志津子:桑野みゆき

金子吾郎:河津清五郎

志村:松崎真介

映像ソフト

2010年12月7日より、「松竹DVD倶楽部」からDVDが発売されている。

同時上映

『若いしぶき

脚本:柳井隆雄、元持栄美 / 監督:八木美津雄 / 主演:藤岡弘(現:弘、)

ミュージックブック「あの娘と僕」

楽曲のヒットを受け、ミュージックブック「あの娘と僕」が制作され、8月日本ビクター出版より発売された(SB3029)。

主な内容は以下のとおりで、両面ソノシートが2枚付属している。

巻頭カラーグラビア

夜のスイム(葉山マリーナでのスイム大会の記録)

撮影日誌

歌詞紹介(8曲)

ヨーロッパの思い出(2週間に休暇旅行)

後援会パーティの開催報告

幸ちゃんのすべて

関連項目

第7回日本レコード大賞

1965年の音楽

出典[脚注の使い方]^ 「シングルレコード・ディスコグラフィティ」橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 168-209頁参照
^ 金子勇『吉田正 誰よりも君を愛す』ISBN 978-4-623-05623-1 ミネルヴァ書房(京都) 2010/1 337頁
^ 『別冊近代映画』1965年9月臨時増刊号 通巻152号 112,115頁
^ 「混戦だった選考 日本レコード大賞」『朝日新聞』1965年12月4日付東京夕刊、12頁。
^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』前掲 57頁
^ 前掲書「シングルレコード・ディスコグラフィティ」168-209頁参照


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