あなたとのキスまでの距離
Breathe In
監督ドレイク・ドレマス
『あなたとのキスまでの距離』(原題:Breathe In)は2013年に公開されたアメリカ合衆国の恋愛映画である。監督はドレイク・ドレマス、主演はガイ・ピアースが務めた。本作は日本国内で劇場公開されなかったが、2015年2月25日にDVDが発売された[3]。 キース・レイノルズは妻のメーガンや娘のローレンと一緒にニューヨーク郊外の町で暮らしていた。若い頃、キースはプロのミュージシャンになろうとしていたが、ローレンが生まれて以降は、高校の音楽教師として堅実な人生を歩んでいた。やがて、ローレンは18歳になり、水泳選手として将来を嘱望されていた。その頃、キースは空き時間に町のオーケストラのチェリストとして活動していた。キースはプロの道を諦めた自分に不甲斐なさを感じると共に、音楽への情熱を理解しようとしないメーガンにも苛立っていたのである。ある日、キースは「都会へ出てミュージシャンとして活動したい」とメーガンに直談判したが、メーガンは「稼げるかどうかも分からないのに」と一蹴した。 しばらくして、レイノルズ家はイギリスからの交換留学生、ソフィーを受け入れることになった。ソフィーは幼い頃に母親を亡くしており、それ以来叔父夫婦に育てられていた。叔父にピアノの演奏を教えられてからというもの、ソフィーはピアノの練習に打ち込んでいたが、ちょっと前に叔父が亡くなったため、ソフィーはピアノに対する情熱を失いかけていた。 ほどなくして、キースとソフィーは音楽の話題を通して親密になっていき、ついには恋愛感情が芽生えてしまった。そんな2人の様子を偶然見たローレンは、夜中にソフィーの部屋に忍び込んで彼女を脅しつけた。腰を抜かしたソフィーはレイノルズ家から出ていくことをキースに告げたところ、キースは「俺も一緒に行く。ニューヨークで落ち合おう」と言った。 父親の裏切りを許せないローレンは酒をあおり、帰り道に事故を起こしてしまった。その頃、メーガンはキースとソフィーが駆け落ちしようとしている事実を掴んでいた。怒り狂ったメーガンが家の中にあるものを次々に破壊していたところ、事故で負傷したローレンが病院に運び込まれたとの一報が飛び込んできた。その一報はソフィーと空港に向かっていたキースの下にも届き、そのまま病院へと急行した。 しばらくして、一家は何事もなかったかのように暮らしていた。キースは結局元の暮らしに戻ることを選んだのだった。ソフィーの行方は誰も知らない。 ドレマス監督は『今日、キミに会えたら』(2011年)の撮影でフェリシティ・ジョーンズと意気投合し、彼女ともう一回仕事がしたいと思い、本作でも彼女を起用したのだという[4]。 『今日、キミに会えたら』同様、本作の撮影に際しては、シーンの詳細を事前に決めただけで、脚本に台詞は書きこまれていなかった。出演者たちとの数週間にもわたるリハーサルの中で、台詞を一つ一つ生み出していった[5]。 2012年5月1日、ダスティン・オハロランが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[6]。2013年1月19日、本作はサンダンス映画祭でプレミア上映された[7]。2014年3月25日、本作のサウンドトラックが発売された[8]。 本作に対する批評家からの評価は平凡なものに留まっている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには80件のレビューがあり、批評家支持率は56%、平均点は10点満点で5.81点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『あなたとのキスまでの距離』のプロットは思うように観客の心を揺さぶれていないが、ガイ・ピアースとフェリシティ・ジョーンズの素晴らしい演技のお陰で、鑑賞に堪える作品には仕上がっている。」となっている[9]。また、Metacriticには21件のレビューがあり、加重平均値は60/100となっている[10]。
ストーリー
キャスト
ガイ・ピアース - キース・レイノルズ
フェリシティ・ジョーンズ - ソフィー
エイミー・ライアン - メーガン・レイノルズ
マッケンジー・デイヴィス - ローレン・レイノルズ
ベン・シェンクマン
アレクサンドラ・ウェントワース - ウェンディ・セベック
ヒューゴ・ベッカー - クレメント
ブレンダン・ドゥーリング - ライアン
カイル・マクラクラン - ピーター・セベック
ルーシー・ダヴェンポート - ソフィーの母親
エリス・エバリー - アンジェラ
ニコール・パトリック - テレサ
ブロック・ハリス - ポール
ジェニー・アン・ホックバーグ - 水泳部員
スティーブン・サピエンザ - 水泳部員
マシュー・ダダリオ - アーロン
製作
評価
出典^ “あなたとのキスまでの距離
^ “Breathe In (2014)
^ “あなたとのキスまでの距離 DVD”. Amazon.jp. 2019年12月25日閲覧。
^ “Drake Doremus on Breathe In: 'I feel a mid-life crisis coming'”. The Guardian (2013年7月18日). 2019年12月25日閲覧。
^ “Sundance film festival 2013: Breathe In ? first look review”. The Guardian (2013年1月21日). 2019年12月25日閲覧。
^ “ ⇒Dustin O’Halloran to Reunite with Drake Doremus on New Indie Drama”. Film Music Reporter (2012年5月1日). 2019年12月25日閲覧。
^ “Sundance 2013: BREATHE IN Review”. Collider (2013年1月19日). 2019年12月25日閲覧。
^ “ ⇒‘Breathe In’ Soundtrack Details”. Film Music Reporter (2013年7月15日). 2019年12月25日閲覧。
^ “Breathe In”. Rotten Tomatoes. 2019年12月25日閲覧。
^ “Breathe In (2014)”. Metacritic. 2019年12月25日閲覧。
外部リンク
Breathe In - IMDb(英語)
Breathe In - Box Office Mojo(英語)
Breathe In - Rotten Tomatoes(英語)
Breathe In - Metacritic(英語)