あしかがフラワーパーク
大長藤の藤棚(栃木県指定天然記念物)と白藤(右奥)とツツジ(手前)
施設情報
前身早川農園[1][2]
テーマ花卉
キャッチコピー花と光の楽園
花の芸術村
管理運営株式会社足利フラワーリゾート[3]
来園者数約151万人(2016年)[4]
開園1997年[1]
所在地〒329-4216
栃木県足利市迫間町
あしかがフラワーパークは、栃木県足利市迫間町にある花のテーマパーク[5]。足利三名所の一つ[6]。 栃木県足利市堀込町(現朝倉町)の大地主であった早川社長の父が、1920年代に庭の片隅に大藤を植樹したことが当園の起源である[1][2][7]。その大藤を界隈の人たちに楽しんでもらおうと1968年(昭和43年)に庭を改修してあしかがフラワーパークの前身となる早川農園が設立される[注 1]。周囲ははじめは田園地帯であったが、その後周辺が都市化し、市の都市開発計画や園の収益性の向上を求めて1996年2月に大藤4本を現在地に移植した[2][4]。移植は日本の女性樹木医第1号である塚本こなみによって行われ[8]、日本で初めての成功例となった[1][注 2]。園内はフジ以外にも数多くの花々や植物で彩られていて、春から秋にかけて市内外から数多くの来場者を集める。元々は湿地帯だった場所でもあり[1]、園内は池やクリークなどの水辺も多くある。 春季のライトアップとイルミネーションが日本夜景遺産に選定されている[11][12]。同一施設における複数の「日本夜景遺産」の認定は全国初である[12]。 2015年春に恋人の聖地サテライトの認定を受けており、5月27日にその銘板の授与式が挙行された[13]。 目玉であるフジ(ノダナガフジ3本、八重黒龍1本、白フジのトンネル一式)は栃木県天然記念物に指定されており[14]、このうちノダナカフジ2本の棚が連結して1つの棚を構成している大藤の棚(「迫間のフジ」)は、2015年5月時点で各棚で約16万房を付けており[15]、2021年時点で各樹の樹齢160年、連結棚の広さは約2,000平方メートル(約1,200畳)で日本最大面積の藤棚である[16]。これらが見頃となる4月中旬から5月中旬に「世界が息を呑んだ美しさ」をキャッチコピーに「ふじのはな物語」と称する藤まつりが開催される。開花時期に合わせ夜間はライトアップされた藤の花を観賞できる。このライトアップが後のイルミネーション開催への契機にもなった[11]。この時期にはバスツアーが多く組まれたり、富田駅 - 足利市駅に停車する臨時列車が多数設定される。 この大藤の木が映画アバターに登場する「魂の木」に似ていると称賛され、2014年1月、CNNにより「フィンランドのオーロラ」や「マダガスカルのバオバブの道 」などと共に「2014年の世界の夢の旅行先10カ所」に日本で唯一選出された[17]。これを切っ掛けとして外国人観光客が急増した[18]。 もうひとつの目玉として、草花が停滞期とされている冬季(10月下旬 - 2月上旬)はイルミネーション「光の花の庭」が開催される。イルミネーション「光の花の庭」は「地球や宇宙、環境の大切さ」がコンセプトで、約180万球の藤の花弁の形をした薄紫色のLED電球を使った満開の大藤を再現した光と音声の演出をはじめ、山の斜面や既設のパーゴラを利用した動く光の壁画や、水辺の多い園内の特徴を活かした水鏡による光量の倍増効果を狙った幻想的な画のイルミネーションなど、合計で約500万球(2019年現在)を使った大規模なものであり[19][20]、さっぽろホワイトイルミネーション(北海道札幌市)・ハウステンボス 光の王国(長崎県佐世保市)とともに、夜景観光コンベンション・ビューローが認定する「日本三大イルミネーション」[21]および「さがみ湖イルミリオン」(神奈川県相模原市)・江の島「湘南の宝石」(神奈川県藤沢市)とともに、同協会が認定する「関東三大イルミネーション」に指定されている[22]。
概要
概略
ふじのはな物語
大藤の棚(「迫間のフジ」、栃木県指定天然記念物)
大藤の棚のノダナガフジ
花房が最長1.8 mまで成長する大長藤の棚(栃木県指定天然記念物)
八重黒龍藤の棚(栃木県指定天然記念物)
白藤のトンネル(栃木県指定天然記念物)
白藤のトンネルのシロナガフジ
うす紅藤の橋
うす紅藤の棚
むらさき藤
白藤
ライトアップされた藤棚
光の花の庭詳細は「光の花の庭」を参照光の花の庭