あさひなぐ
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あさひなぐ
ジャンル
スポーツ漫画学園漫画
漫画
作者こざき亜衣
出版社小学館
掲載誌ビッグコミックスピリッツ
レーベルビッグコミックス
発表号2011年8号 - 2020年41号
発表期間2011年1月24日 - 2020年9月7日
巻数全34巻
話数全388話
その他2015年:小学館漫画賞一般向け部門
2016年:漫道コバヤシ漫画大賞2016[1]
テンプレート - ノート

『あさひなぐ』は、こざき亜衣による日本漫画。『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)において2011年8号(2011年1月24日発売)から2020年41号(2020年9月7日発売)まで連載された。高校生の部活動としてはマイナーな部類である薙刀なぎなた)を題材にした漫画。「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」、9位。2015年、第60回(平成26年度)小学館漫画賞一般向け部門を受賞[2]。2020年9月時点でシリーズ累計発行部数は390万部を突破している[3]

2017年東宝による実写化企画『「あさひなぐ」プロジェクト』が発表され、齋藤飛鳥主演の舞台化と西野七瀬主演の映画化が行われた[4]
制作背景・作風

スピリッツ編集部からの「部活動もので連載を」という要請に対し、大学時代の親友がやっていた「薙刀」に興味を持っていた作者が題材に選んだ。ちなみに、作者は高校時代は美術部に所属しており薙刀に関しては未経験者であったため、連載開始までに1年かけて薙刀を取材している[5]

登場人物は武道にいそしむ女性ばかりであるが、主人公の周りには口が悪い、乱暴、クセのある人物が多い。初期は小林まことの『柔道部物語』のように粗野かつ軽妙なノリで物語をスピーディーに展開していったが、徐々に旭をはじめとした二ッ坂高校の部員達の精神的成長を丁寧かつ繊細に描き、青春漫画としての度合いを強めている。

タイトルは主人公の旭がなぎなたを薙ぐことが由来であるが、そのアクセントについては検討されてこなかった。単行本11巻の中でこざきはあみだくじによって「芦田愛菜」と同じアクセントとすることに決定したが、その後映画・舞台化となる「あさひなぐ」プロジェクトの発表の際に「つのだ☆ひろ」のアクセントで発表されてしまい、こざきもそれを了承した顛末が単行本23巻に収録されている。

「薙刀は高校部活界のアメリカンドリーム!」がキャッチフレーズ[6]

2020年9月の連載終了後、作者・こざき亜衣がCS番組『漫道コバヤシ』に客演したコメントでは、主人公・東島旭は「自分に近い存在であり、自分がこうでありたいと投影した姿」だと明かし、自身の理想像だと答えている。
あらすじ.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2019年9月)(使い方

東京都にある二ツ坂高校に進学した、東島旭。中学時代は美術部であった。高校では運動部に入ることを考えていた入学初日、通学中の電車の中で宮路真春と出会う。その日の学校での部活動紹介で「薙刀部」に見学に行く羽目になり、見学に行ったところ真春にあこがれ、強い人になりたいという理由で入部を決意する。
1巻?4巻

当時3年生の引退試合であるインターハイが開催された。真春の活躍もあり、東京都の決勝まで駒を進めた二ツ坂高校。決勝の相手は、前年度人数不足で団体戦に出ていなかった國陵高校。そのため当初メンバーは勝てると喜んでいたが、熊本からの転校生、一堂寧々により破れてしまう。その帰り道、旭が「一堂寧々なんて来年私が、ぶちのめしてやりますよ」と発言。そのことが寧々にも聞こえ、寧々も初心者である旭を気に掛けるようになる。

インターハイが終了し、当時2年生である野上えりが部長になり、本格的に旭、紺野さくら、八十村将子の薙刀の指導が始まる。当初は体力づくりのための練習がメインであった。夏休みになり、寿慶が当時副住職である白滝院へ合宿を行う。主に薙刀の身体面を鍛える練習が主であったが、最初旭は道場にすら入れてもらえず、水汲みを行っていた。途中逃げ出したくなる気持ちを抑えて、水汲みを行う。その様子をみた同期は刺激をもらい、旭ものちの武器となる足腰の強さを手に入れることになる。
5巻?8巻

合宿から帰ってきた旭たちが最初に行ったのは、昇級審査であった。その結果、部内では最低級の4級になってしまったが、審査員からは褒められ合宿での成果を実感しながら、新人戦に挑む。二ツ坂高校は当時2年生の真春、えり、大倉文乃のAチームと旭、さくら、将子のBチームに分かれ新人戦に挑む。新人戦では予想を覆し、Bチームは決勝まで駒を進める。対してAチームは準決勝で寧々、寒河江純、的林つぐみの國陵高校のチームと当たる。代表戦で真春と寧々が対決し、寧々が勝利する。その結果、國陵高校が決勝に進み、Bチームを難なく倒し優勝する。この際、真春は自分が負けたことに対しプレッシャーを感じる。二ツ坂高校のメンバーは真春が負けたことに対し、相当な心のショックをうけ、真春の強さに依存していることに気づく。その後真春への依存を治すため、えりが提案した無謀な練習を行い、真春のプレッシャー、依存を両方克服することになる。しかし、無謀な練習が教頭先生にばれ、専門の監督を付けることを言い渡される。寿慶からの頼みもあり、監督に福留やす子が就任する。
8巻?13巻

やす子が監督になってから、より実践的な練習が増え、二ツ坂高校は呼吸法や体捌きを身に付ける。冬休みに入り、和歌山の名門愛山高校と國陵高校の合同合宿に参加する。最終日には絶対王者である熊本東高校も交えて、対抗戦を行う。初戦で國陵高校と当たった二ツ坂高校は、えりや将子が何かを掴む中、さくらの悪い癖が浮き彫りになる。対國陵高校では控えだった旭だが、続く2戦目の対愛山高校では中堅を務め、久保紗月と対戦する。この試合の中で、旭は今まで鍛えてきた足腰の強さを活かし、深い踏み込みをして打つことが長所になる。また、このことによりやす子から「二ツ坂高校の戦力として数える」と認められ、身震いするほどのうれしさを感じる。最終戦の熊本東高校戦では疲れもせずに負けてしまい、レベルの違いに呆然とするも、真春だけは対戦した熊本東高校の主将、戸井田奈歩とライバル関係になり、合宿を終える。

合宿を終えた二ツ坂高校は選抜大会に臨む。二ツ坂高校のメンバーは今までの努力が実り、実力で勝利しているが、さくらのみ勝利がない状況だった。そんな状況にさくらは嫌気がさし、薙刀部をやめることを決心する。そのさくらの気持ちを考えた旭は、いつか自分もそうなるかもしれないと恐怖に追われ、ひたすら練習をする。その結果、シンスプリントになってしまう。病院に行く途中、帰宅しているさくらと偶然出会い、お互いの気持ちを打ち明けることで、さくらは薙刀部へ復帰する。
13巻?16巻

さくらのひと悶着を終え、新年度を迎えた。部活動紹介にて、この一年を堂々と振り返った(辛い練習内容など)薙刀部のもとに、経験者である愛知薙、恵まれた体を持つ等々力香代子(あだ名はトド)、小さくて声も聞こえない大工原唯の三人を新入部員として迎える。ところが全くやる気のないトドと、何もないところで転ぶ運動神経のない大工原にイライラする2年生たち(ハンバーガーショップで反省している)。そんな気持ちの中、入部したての新入部員が行う伝統の「あひる歩き」を行う。薙とトドは何とかクリアするが、大工原だけは途中でリタイアしてしまう。そんな大工原の入部届を見た旭。そこには旭と同じ「強い人になりたいです」と書かれていた。旭は大工原を連れ出して、あひる歩きを再度行い、何とかクリアさせた。その出来事がきっかけで、大工原は旭を慕うようになり、声もはっきりとしゃべるようになった。

1年生との仲も深まり、関東大会予選を迎える。個人戦では2回戦で旭と将子が対戦し、旭が勝利を収める。そして二ツ坂高校では旭と真春がベスト8に残る。準々決勝では、旭は寧々と対戦し惜しくも敗れる。旭は怪我もあり、6位で関東大会出場を決める。決勝では真春と寧々が対戦し、真春が優勝する。団体戦では準決勝で薙の母が顧問を務める藤ヶ丘高校に負け、関東大会出場を逃す。大会後、先輩たちの不甲斐ない試合をみて薙がインターハイ予選の団体メンバーをかけて、部内戦をしたいと申し出る。
17巻?21巻

薙の申し出を受け、部内戦を実施することとなった二ツ坂高校。メンバー全員の総当りの部内戦となった。旭と真春の対決では、真春が旭の強さを実感する。途中えりが様々なプレッシャーから、部内戦を棄権することとなり、さくらへ部長を受け継ぐことになる。部内戦の最終戦は旭と将子。25分もの激闘を旭が制し、部内戦が終了する。

部内戦の結果、真春、旭、薙、文乃、将子の5人を団体メンバーとして迎えたインターハイ予選。個人戦で薙は幼なじみで藤ヶ丘高校の新田桂香に敗れる。その一方で団体メンバーから外れているえりベスト16にコマを進める。旭はベスト8を決める試合で、次の試合で当たるであろう寧々との勝負が頭に浮かび、敗れる。団体戦準決勝、対戦相手は藤ヶ丘高校。新田に負けて集中できない薙に代わり、えりをメンバーに選ぼうとするが旭が薙をメンバーに入れることを提案。このことで薙は今まで母のためにやっていた薙刀を、自分のため、仲間のために試合をすることを決意。


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