あぐり
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この項目では、NHKの連続テレビ小説について説明しています。その他の用法については「あぐり (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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あぐり
ジャンルドラマ
原作吉行あぐり「梅桃が実るとき」
脚本清水有生
演出清水一彦
大加章雅
遠藤理史
大橋守
管原浩
本木一博
原林麻奈
出演者田中美里
野村萬斎
高嶋政伸
山田純大
馬渕英里何
野村宏伸
磯野貴理子
若林久弥
苅谷俊介
梅沢昌代
山田邦子
森本レオ
菅井きん
松原智恵子
田村亮
名取裕子
草笛光子
星由里子
吉行和子
里見浩太朗
ナレーター堀尾正明
音楽岩代太郎
時代設定明治40年 - 昭和29年
製作
制作NHK

放送
放送国・地域 日本
放送期間1997年4月7日 - 10月4日
放送時間15分
回数156

番組年表
前作ふたりっ子
次作甘辛しゃん
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『あぐり』は、1997年平成9年)4月7日から10月4日まで放送されたNHK連続テレビ小説』の第56作[1]。主演は田中美里

主要な舞台は、岡山県岡山市東京都市ヶ谷)と山梨県
概要ドラマの舞台となった1920年代日本の美容室の様子(写真は初代メイ牛山の美容室)

美容家として知られる吉行あぐり[注 1]の実話エッセイをモチーフに展開されたドラマで、岡山県山梨県が舞台になった初めての連続テレビ小説作品である[2]

ヒロイン・あぐり(田中美里)の美容師にかける情熱とそれを取り巻く人間関係、それと平行してあぐりの周りでは世津子と健太郎、チェリーと沢田、光代と片桐、民子と燐太郎、淳之介と美和子等人の道からそれた恋や片想い、もしくはそれに準ずる関係を当時の時代背景なども絡ませて描かれた。なかでも野村萬斎演じるヒロインの夫・エイスケが人気を集めたが、彼が急死する展開は視聴者に衝撃を与え、NHKに助命嘆願[注 2]が届くほどだったという[3]

あぐり美容室のモダンな外観は、日本の近代建築史に残る実物に即したものである(ただし、戦後に全国チェーン店のオーナーになるといった設定など、多少脚色もある)。

前年度から行ってきた週タイトル(原則、1週間=6話を1つのくくりとしている)に加え、この作品では初めて出演者のナレーション入りによる次週予告が放送された。

1997年の平均視聴率は28.4%、最高視聴率は31.5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)[4]

2003年に総集編の、2004年10月20日に完全版のDVDが発売された。

2004年度下半期(2004年9月27日 - 2005年3月25日)にNHK BS22021年3月29日から9月25日までNHK BSプレミアム及びNHK BS4K[注 3]にてアンコール放送された。
あらすじ

1907年明治40年)7月10日、岡山に生まれたあぐりはお転婆な少女。だが姉2人と父親を相次いでスペインかぜで亡くし、母親は遺産を騙し取られて困窮する。そんな中、岡山でも指折りの土木請負業の望月家との縁談が持ち上がる。1923年大正12年)4月、あぐりは女学校在学のまま15歳で望月エイスケに嫁ぐ。

東京帰りのエイスケは家業そっちのけで、遊びや小説の執筆に熱中していた。当初反発していたあぐりだが、やがてエイスケの心優しさに惹かれていく。作家への夢を断ち切れないエイスケは東京に出奔。まもなく関東大震災が起き、エイスケは消息不明になる。あぐりは妊娠が判明。その後、エイスケは無事だったが帰郷を拒否。しかし正月にこっそり岡山に戻ってきたエイスケに会ったあぐりは産気づき、長男・淳之介を出産する。

家族そろって過ごしたのもつかのま、エイスケは再び上京。父親の健太郎は仕送りを止め、あぐりを上京させる。1925年(大正14年)2月、上京したあぐりはエイスケの家を見つけるが、小説を書くエイスケは岡山に帰ろうとせず、あぐりの仕送りを持って出奔。あぐりは上原世津子がマダムを務める「カフェ・セ・ラ・ヴィ」で美容師のチェリー山岡に出会い、美容師になることを決意。4月、上京してきた姑の光代に淳之介を預け、住み込みの内弟子になる。

エイスケは世津子が創刊した婦人雑誌『婦人現代』に協力。あぐりは、チェリーの娘で反抗的な真知子や先輩弟子とのトラブルに巻き込まれながらも美容師修行に励む。エイスケの弟・勇造は自動車技師の夢をあきらめ、望月組の跡取りになる。チェリーのはからいで、あぐりは3年の内弟子を2年で切り上げて通いの弟子となり、子育てと仕事を両立することになる。舅の健太郎は、あぐりの美容師修行に反対していたが、肋膜炎で倒れるほど仕事熱心なあぐりに感心し、独立を勧める。

1929年昭和4年)、健太郎の援助や周囲の協力であぐりは『あぐり美容院』を建築。店員に辰子、内弟子にとめ、沢子を迎え8月に開店する。当時まだ珍しかった電気パーマネント機を導入し、店は繁盛。二号店も出店する。エイスケも作家として売れっ子になるが、家に寄り付かない日々が続く。

1934年(昭和9年)12月、あぐりの母・美佐が病死。あぐりは翌年の夏、長女・和子を出産する。自由な思想に対するしめつけが始まり、森 潤、世津子が特高に追われて姿を消す。耐えきれなくなったエイスケは筆を折る。日中戦争が長引く中、贅沢を控える風潮が広まる。1938年(昭和13年)、東京の美容室にはパーマネント自粛令が出され、あぐりの美容室もたびたび嫌がらせを受けるようになる。エイスケは株式投資で成功し、自動車や別荘を購入する。1939年(昭和14年)7月8日、あぐりは次女・理恵を出産。翌年の1940年(昭和15年)7月9日、エイスケは療養所の和子を見舞ったあと、狭心症で急死する。悲しむあぐりの前に女流画家の緑川靖子があらわれる。エイスケの子を宿した靖子はパリに旅立つ。

1943年(昭和18年)、金属類回収令であぐり美容室のパーマネント機が供出。1944年(昭和19年)、静岡の高等学校を退学しようとした淳之介は岡山で徴兵され出征するが、体調を崩し喘息の診断で即日帰郷となる。1945年(昭和20年)、建物疎開であぐり美容室は取り壊される。5月25日の空襲で望月家も全焼。一家はとめの実家の山梨に疎開し、終戦を迎える。

1946年(昭和21年)、あぐりはとめ夫妻のブドウ農園を手伝いながら光代を介護していたが、美容院を再開したチェリーの手紙で上京。美容師の教員となるが、周囲の励ましで再び美容院を開店する。

1948年(昭和23年)秋、あぐりは沢田から美容院チェーンの経営に誘われる。岡山では舅の健太郎が病死。その後あぐりは新聞記者の林 晃と再婚。全国チェーンの「ビューティーサロン 光美堂」の副社長となり支店を増やしていく。子供たちがそれぞれ進路を決めていくなか、あぐりはますます多忙を極める。二十店舗達成パーティのあと、挿絵画家になっていた林は絵の勉強のためフランスに行きたいと打ち明け、ある朝旅立つ。あぐりも自分の本当の夢に気付き、光美堂を辞職する。

1955年(昭和30年)5月、あぐりは自分ひとりでひとりの客を相手する小さな美容院「あぐり美容院」を開店する。これがあぐりのたどりついた夢だった。
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