あかぎ_(列車)
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この項目では、日本国有鉄道東日本旅客鉄道の「あかぎ」について説明しています。かつて東武鉄道が運行していた「あかぎ」については「りょうもう」をご覧ください。

あかぎ
E257系5500番台による特急「あかぎ」
(2023年3月21日 高崎駅
概要
日本
種類特別急行列車
現況運行中
地域東京都埼玉県群馬県
前身

「ホームライナー鴻巣」

急行「あかぎ」

運行開始1982年11月15日
運営者東日本旅客鉄道(JR東日本)
運営者日本国有鉄道(国鉄)
路線
起点新宿駅上野駅
終点鴻巣駅本庄駅高崎駅
営業距離102.1 km(上野 - 高崎間)
同上(新宿 - 高崎間)
列車番号4000M+号数
8081M(81号)
使用路線山手線東北本線高崎線
車内サービス
クラス普通車
身障者対応2号車
座席全車指定席
技術
車両E257系電車大宮総合車両センター
軌間1,067 mm
電化直流1,500 V
最高速度120 km/h[1]
備考
2014年3月15日から2023年3月17日まで平日の全列車は「スワローあかぎ」として運転
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あかぎは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が新宿駅上野駅 - 鴻巣駅本庄駅高崎駅間を山手線東北本線高崎線経由で運行している特別急行列車

本項では、過去に両毛線で運転されていた優等列車の沿革についても記述する。
概要

草津温泉水上温泉郷への観光客を輸送する特急「草津・四万」「水上」と同じく、上野駅から東北本線・高崎線を経由する列車。

「あかぎ」は1950年に、上野駅 - 桐生駅小山駅間を東北本線・高崎線・両毛線経由で運行する快速列車として運転を開始。1960年には上野駅 - 前橋駅間を毎日運転する臨時列車として準急列車になり、1961年に定期列車化された。1966年に「あかぎ」は急行列車に格上げされ、「はるな」と統合し「あかぎ」は2往復運転された。1982年11月15日上越新幹線開業に伴うダイヤ改正で特急(新特急)へ格上げされた。
運行概況

2023年3月18日ダイヤ改正現在、定期列車は上下とも5本が設定されており、うち上下3本(1 - 4・6・7号)は土休日運休、上り1本(10号)は土休日のみ運転となっている。いずれも下り列車は夕方以降、上り列車は朝の時間帯に運行される[2]。また金曜に限り、下り最終の9号よりも遅い時間に、臨時列車扱いの81号が当面の間設定される[3]

上野駅 - 高崎駅間の運行を基本とするが、平日のみ一部に本庄駅発着の区間列車が存在するほか、同じく平日のみ新宿駅行き、鴻巣駅行きの列車が1本ずつある。

座席未指定券制度を導入している列車のひとつであり、列車・座席を指定せずに空席に着席することが可能となっている。
停車駅

上野駅 - 赤羽駅 - 浦和駅 - 大宮駅 - 上尾駅 - 桶川駅 - 北本駅 - 鴻巣駅 - 熊谷駅 - 深谷駅 - 本庄駅 - 新町駅 - 高崎駅
新宿駅行きの新宿駅 - 大宮駅間の停車駅
新宿駅池袋駅 ← 大宮駅

1号は上野駅 - 鴻巣駅間、2・3・7号および平日の8号は上野駅 - 本庄駅間のみ運転。

6号のみ新宿駅行きとして運転。

使用車両・編成

2023年3月ダイヤ改正時の編成図あかぎ
← 上野・新宿鴻巣・本庄・高崎 →

E257系 5両編成12345
指指指指指



全車禁煙

1号 - 4号・6号・7号は平日のみ運転、10号は土休日のみ運転。

記号凡例
指=
普通車指定席
2500番台で運行される「あかぎ」
(2023年5月 宮原駅

2023年3月のダイヤ改正より、E257系電車2500番台E257系電車5500番台(共に5両編成・全車普通車指定席)が用いられている[4][5]

特急化当初より長らく185系7両編成ないしは2編成連結の14両編成で運用されていたが、2014年3月15日のダイヤ改正で上野駅発着列車が651系に置き換えられ、2016年3月26日のダイヤ改正で全ての列車が651系による運行となった[6]。その後、上記の通り2023年3月改正で全列車がE257系での運行となった。185系・651系時代はグリーン車があったほか、「スワローあかぎ」を除いて普通車自由席も設定されていたが、E257系への置き換えにより消滅している。

なお、185系時代はヘッドマークが複数回変更されている。初登場時1982年11月の特急時代は「赤城山とシャクナゲ」、1985年3月からの新特急時代は「赤城山と大沼」、1995年にリニューアル編成が登場すると「黒をバックに上毛三山をイメージした斜め3本線」に、1997年10月からは黒バックはそのままに上毛三山を山の形に近いデザインへと変更された[7]。また、上野発着列車と新宿発着列車でデザインが異なっていたほか、2013年までは両者で号車番号が逆になっており、グリーン車の連結位置も異なっていた。
「スワローあかぎ」の設定とスワローサービス

後述の通り、2014年3月15日のダイヤ改正で平日に「スワローあかぎ」が新設され[注釈 1]、2017年3月4日改正からは平日の全列車が同名称での運行となっていた。

「スワローあかぎ」の登場に合わせてスワローサービスと呼ばれる新しい乗車制度も導入された。全車指定席ながら列車・座席を指定せずに乗車できる「スワローあかぎ料金券」(企画券扱い)が導入されたほか、特急料金も他列車より安価に設定された。2015年3月14日改正ではスワローあかぎ料金券が特急券(座席未指定券)として制度化され、後に「成田エクスプレス」など首都圏発着の他の特急列車にも採用されている。

列車名・サービス名の「スワロー」は、全車指定となった座席に「座ろう」という意味合いと、1950年の特急「つばめ」誕生から国鉄のシンボルとしてあり続けてきたツバメの英語表記「Swallow」をかけたところからきている[8]。また、列車を設定したJR東日本では「『座ろう』という意味のほか、ツバメの持つ『スマート感』や『スピード感』、また『縁起の良さ』などをイメージして名付け」たとしている[9]

その後「スワローあかぎ」は2023年3月18日のダイヤ改正で「あかぎ」に統合され、スワローサービスの名称も使われなくなったが、座席未指定券制度は引き継がれている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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