「超」怖い話
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「超」怖い話
ジャンル実話怪談
小説
著者
加藤一(四代目)
松村進吉(五代目)
出版社勁文社1991年 - 2000年
竹書房2003年 -)
刊行期間1991年6月1日 -
巻数既刊35巻
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『「超」怖い話』(ちょうこわいはなし)は、取材に基づく実話怪談を集めた怪談本。

現在の編著者は、加藤一(四代目・冬班)・松村進吉(五代目・夏班)。
概要

実話怪談本としては希有なことに、1991年から現在まで、長期に渡って編著者・共著者を代替わりさせながら継続している。2度の休刊にもかかわらず、ディープなファンの呼び声によって復活を遂げるという、さながらゾンビのような伝説を持つ。これらの熱狂的読者は、特に怪談ジャンキーと呼ばれる。

取材に基づく現代怪談を扱った『新耳袋』(木原浩勝中山市朗著)とは、「西の横綱の新耳、東の横綱の超怖(通称:ちょうこわ)」と並び称される、現代実話怪談の代名詞のひとつ。これに稲川淳二を加えて三大実話怪談と呼ばれる場合もある。

稲川の同名怪談本『超怖い話』(1995年?、角川書店/バンダイビジュアル)と、本作『「超」怖い話』(1991、勁文社/竹書房)は、タイトルの類似以外接点のない別作品。また、トップ製菓から『超・怖い話ガム』という商品が発売されているが、これもタイトルの類似以外の接点はない。
年表

この項では正規シリーズのみを記載。再編版関連書派生書漫画ゲーム映像作品については各項に記載。
1991年(平成3年)


6月1日、勁文社から第一巻『「超」怖い話』新書版刊行。
初代編著者は安藤薫平樋口明雄加藤一蜂巣敦が参加。
1992年(平成4年)


6月5日、第二巻『「超」怖い話2』新書版刊行。
安藤、蜂巣が退き、樋口が二代目編著者となり、加藤に加えて添田寛明が参加。
1993年(平成5年)


6月1日、『「超」怖い話』文庫版刊行。
文庫化の際、新書版から「よっこらしょ」「爆発!」「自転車の間をよぎるもの」「悪寒」の四編がページ数の都合により削除された。

7月1日、『「超」怖い話2』が『続「超」怖い話』と改題され、文庫版として刊行。
文庫化の際、新書版から「蔵王にて」「いい湯だな」の二編がページ数の都合により削除された。

8月1日、第三巻『新「超」怖い話』刊行。
添田が退き、樋口、加藤に加えて氷原公魚、平山夢明がデルモンテ平山名義で参加。
1994年(平成6年)


7月1日、第四巻『新「超」怖い話2』刊行。
氷原が退き、樋口、加藤、平山の三人体制となる。この体制は第八巻まで続く。

9月1日、第五巻『新「超」怖い話3』刊行。
この年から年二回刊となる。
1995年(平成7年)


6月5日、第六巻『新「超」怖い話5』刊行。
本来は『新「超」怖い話4』となるのだが、四は死に通じるという縁起担ぎから、四巻は欠番とされた[1]

8月1日、第七巻『新「超」怖い話6』刊行。

1996年(平成8年)


7月1日、第八巻『新「超」怖い話7』刊行。
この年から年一回刊に戻る。
1997年(平成9年)


7月1日、第九巻『新「超」怖い話8』刊行。
樋口が退き、平山が三代目編著者となり、平山+加藤の二人体制となる。樋口が退いた原因の一端が本書のあとがき(平山執筆)に記されている。
1998年(平成10年)


一年間の休刊。これを「最初の死」と呼ぶ。

1999年(平成11年)


6月30日、第十巻『新「超」怖い話Q』刊行。
読者からの問い合わせ殺到により、平山+加藤体制のまま復活。本来は『新「超」怖い話9』となるのだが、九は苦に通じるという縁起担ぎから、アルファベットのQ(キュー)を当て字として使用した[2]
2000年(平成12年)


7月31日、第十一巻『「超」怖い話 彼岸都市』刊行。
この巻より公式ホームページ上で募集した話が採用されるようになる。また、本書のサブタイトル彼岸都市も同様に公式ホームページ上で募集したものから採用されている[3]。安藤が退いた理由が本書のあとがき(加藤執筆)に記されている。
2001年(平成13年)


再び休刊。

2002年(平成14年)


4月19日、勁文社倒産。これを「二度目の死」と呼ぶ。

2003年(平成15年)


2月6日、第十二巻『「超」怖い話Α(アー)』が竹書房よりコンビニ文庫として刊行。
第九巻以来の平山+加藤体制でシリーズ復活。1995年以来再び、冬(1月)と夏(7月)の年二回刊に戻る。この巻より、平山はペンネーム・デルモンテ平山の使用をやめ、本名の平山夢明を名乗る。

8月6日、第十三巻『「超」怖い話Б(ベェー)』刊行。

2004年(平成16年)


2月6日、第十四巻『「超」怖い話Γ(ガンマ)』刊行。
本巻より連番表記がキリル文字からギリシア文字に変更された。

7月17日、第十五巻『「超」怖い話Δ(デルタ)』刊行。

2005年(平成17年)


2月5日、第十六巻『「超」怖い話E(イプシロン)』刊行。

7月29日、第十七巻『「超」怖い話Z(ゼータ)』刊行。

2006年(平成18年)


1月28日、第十八巻『「超」怖い話H(イータ)』刊行。
本書及びWeb上で、新共著者を公募する企画「超-1」を発表。

7月28日、第十九巻『「超」怖い話Θ(シータ)』刊行。
本書及びWeb上で、「超-1」結果発表。
2007年(平成19年)


1月28日、第二十巻『「超」怖い話Ι(イオタ)』刊行。
平山は参加せず、加藤が四代目編著者となり、超-1/2006優勝者である久田樹生、松村進吉両名が新共著者として参加。第八巻以来、十二巻ぶりに三人体制が復活。この巻以降、冬は加藤編著、夏は平山編著の『「超」怖い話』シリーズ初の二班体制となる。この巻から不定期で、帯と巻末にQRコードによるショート怪談『QR「超」怖い話』が掲載されるようになる。閲覧には対応機器(携帯電話等)が必要。掲載作の募集は加藤のブログ「さぼり記」で不定期に行われる。

7月5日、第二十一巻『「超」怖い話Κ(カッパ)』刊行。
加藤は参加せず、平山の単独著書となる。『「超」怖い話』全史の中で、加藤が参加しない巻はこれが初めて。また、共著者なしで著者一人の巻もこれが初めて。
2008年(平成20年)


1月30日、第二十二巻『「超」怖い話Λ(ラムダ)』刊行。
加藤、久田、松村の三人構成。

7月7日、第二十三巻『「超」怖い話Μ(ミュー)』刊行。
平山、久田、松村の三人構成巻となる。この巻で平山はシリーズを卒業。歴代編著者で唯一、卒業を宣言しての離脱となる。
2009年(平成21年)


1月30日、第二十四巻『「超」怖い話N(ニュー)』刊行。
第二十二巻に続き、加藤、久田、松村の三人構成。

7月7日、第二十五巻『「超」怖い話Ξ(クシー)』刊行。
松村が平山の跡を継ぐ形で五代目編著者に就任し、久田との共著という二人構成。第二十巻以降の夏冬二班体制が継続されることになった。
2010年(平成22年)


1月30日、第二十六巻『「超」怖い話Π(パイ)』刊行。
加藤、久田に加え、新たな共著者として「恐怖箱 老鴉瓜」で恐怖箱デビューを果たした渡部正和を起用。新編成での三人構成となった。本来は『「超」怖い話Ο(オミクロン)』となるのだが、『「超」怖い話0(ゼロ)』との混同を避ける為に欠番とされた[4]

7月30日、第二十七巻『「超」怖い話ρ(ロー)』刊行。
久田は参加せず、松村の単著となる。本書以降、夏班は松村の単著、冬班は加藤・久田・渡部の三人体制が続く。
2011年(平成23年)


1月31日、第二十八巻『「超」怖い話Σ(シグマ)』刊行。

8月5日、第二十九巻『「超」怖い話T(タウ)』刊行。

2012年(平成24年)


1月28日、第三十巻『「超」怖い話Φ(ファイ)』刊行。

7月28日、第三十一巻『「超」怖い話Χ(カイ)』刊行。

2013年(平成25年)


1月29日、第三十二巻『「超」怖い話Ψ(プサイ)』刊行。

7月29日、第三十三巻『「超」怖い話Ω(オメガ)』刊行。
ギリシア文字シリーズの最終巻。
2014年(平成26年)


1月29日、第三十四巻『「超」怖い話 午(うま)』刊行。
ギリシア文字シリーズに続く干支シリーズ第一弾。加藤、久田、渡辺に加え、新たな共著者として「恐怖箱 蛇苺」で恐怖箱デビューを果たした深澤夜を起用。新編成での四人構成となった。本書にて、勁文社時代のナンバリングシリーズを第一シーズン、竹書房ギリシア文字シリーズを第二シーズン、新シリーズを第三シーズンとする表記がある。

7月29日、第三十五巻『「超」怖い話 甲(きのえ)』刊行。
ギリシア文字シリーズに続く十干シリーズ第一弾。夏班と冬班でナンバリングが異なるのはこれが初。
既巻一覧
勁文社(第一期)
ナンバリングシリーズ

「超」怖い話 (1991/6/1,安藤薫平
編著,K-53) ISBN 4-7669-1424-4
文庫版『「超」怖い話』 (1993/6/1,安藤薫平編著,Q-013) ISBN 4-7669-1793-6

「超」怖い話2 (1992/6/5,樋口明雄編著,K-70) ISBN 4-7669-1624-7


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