本項目は、タイトルの最後に「オブ・ザ・デッド」がつく作品の一覧である。なお、シリーズ関係などの整理のため、便宜上「オブ・ザ・リビングデッド」で終わる作品も含んでいる。 「オブ・ザ・デッド」 (of the dead) とは、英語で「死者の」を表す。 「オブ・ザ・デッド」がタイトルで流行することになった最初のきっかけは、ジョージ・A・ロメロ監督によるゾンビものホラー映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(Night of the Living Dead, 1968年)および『ゾンビ』(Dawn of the Dead, 1978年)である。『ゾンビ』は日本をはじめとするいくつかの国では『ドーン・オブ・ザ・デッド』ではなく『ゾンビ』というタイトルで公開されたが、本作の文化的影響はきわめて大きく、これ以降にタイトルが「オブ・ザ・デッド」で終わるゾンビ映画が多数製作されるうえ、原典に「オブ・ザ・デッド」がつかない作品であっても日本語タイトルで「オブ・ザ・デッド」が付加されるようなことも起こるようになった[1][2]。 翻訳者の風間賢二は、「これまで観ることができなかった他国の映画が、『ゾンビ』とか『?オブ・ザ・デッド』とかが付いているおかげで観られるようになった」と、タイトルに「オブ・ザ・デッド」を付けることでゾンビ映画としてのジャンル分けがはっきりするため、マーケティングがやりやすく、観客にとってもアクセスがしやすくなったことを指摘している[3]。 注意事項は以下の通り。
背景
映像作品
日本語タイトルが確定していないものは英語タイトルのみ記載している。
年代順の一覧である。
ジョージ・A・ロメロ監督によるもの
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(Night of the Living Dead、1968年) - 「リビングデッド」シリーズ第1作である。
『ゾンビ』(Dawn of the Dead、1978年) - 英語では『ドーン・オブ・ザ・デッド』というタイトルとなる。
『死霊のえじき』(Day of the Dead、1985年)
『ランド・オブ・ザ・デッド』(Land of the Dead、2005年)
『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』(Diary of the Dead、2008年)
『サバイバル・オブ・ザ・デッド』(Survival of the Dead、2009年)
ロメロ作品のリメイク版及びそのシリーズ化
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀』(Night of the Living Dead、1990年) - ロメロ本人も関わった『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のリメイク版である。
『超立体映画ゾンビ3D』(Night of the Living Dead 3D、2003年) - 『ゾンビ』の3Dリメイク。
『ドーン・オブ・ザ・デッド』(Dawn of the Dead、2004年) - 『ゾンビ』のリメイク版であり、本作は原題そのままのタイトルで日本公開された。
『デイ・オブ・ザ・デッド』(Day of the Dead、2008年) - 『死霊のえじき』のリメイク版。
Night of the Living Dead: Resurrection(2012年) - イギリスで作られたリメイク版。
Night of the Living Dead 3D: Re-Animation(2012年) - 『超立体映画ゾンビ3D』の前日譚。
A Night of the Living Dead (2014年)[4]
Night of the Living Dead: Genesis (2015年)[5]
Night of the Living Dead: Rebirth (2015年)[6]
Night of the Living Dead: Origins
ロメロ作品の関連作品
『ドキュメント・オブ・ザ・デッド』(Document of the Dead、1979年) - 『ゾンビ』に関するドキュメンタリー映画。
『チルドレン・オブ・ザ・デッド
『デイ・オブ・ザ・デッド2』(Day of the Dead 2: Contagium、2005年) - 『死霊のえじき』の続編と銘打っているが、『死霊のえじき』やリメイク版『デイ・オブ・ザ・デッド』とは実際には関係が無い。
『ジョージ・A・ロメロ Presents BOOK OF THE DEAD ブック・オブ・ザ・デッド』(Deadtime Stories、2009年) - ロメロが関わっているが原題に「オブ・ザ・デッド」は入っておらず、ゾンビが主題ではない[7]。
Mimesis: Night of the Living Dead