「また、必ず会おう」と誰もが言った。
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「また、必ず会おう」と誰もが言った。
著者
喜多川泰
発行日2010年11月25日
発行元サンマーク出版
ジャンル青春小説自己啓発書
日本
言語日本語
形態四六判
ページ数215
公式サイト ⇒サンマーク出版
コードISBN 978-4-7631-3115-7

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『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』(また、かならずあおうとだれもがいった)は、喜多川泰による日本小説。およびそれを原作とした日本映画。略称は「またかな」。
概要

「偶然出会った、たくさんの必然」という副題が付く。

ささいな嘘がきっかけで一人旅をすることになった男子高校生の成長を描いており、物語は主人公の一人称の語りで進む。

2012年、公益法人読書推進運動協議会による「若い人に贈る読書のすすめ 24冊」の1冊に選出された[1]
あらすじ

熊本の高校二年生、秋月和也は、自分を「ウソつきで、プライドが高い」と分析している。夏休みの登校日、修学旅行で行くことになった東京ディズニーランドに浮かれる同級生たちを見下したい和也は「ディズニーランドに行ったことがある」と嘘をつき、新学期に証拠写真を見せなければならなくなった。和也は母親に「友達三人と大学受験の下見を兼ねて博多に行く」と嘘をつき、格安ツアーを利用して一人で東京ディズニーランドへ行き写真を撮る。その帰り、羽田空港へ向かう直通バスが事故渋滞に巻き込まれ、和也は搭乗予定であった飛行機に乗れなくなってしまった。

所持金はわずか3400円。途方に暮れていた和也に「おい、そこの若者!」と、空港で働く“おばさん”田中昌美が声をかける。和也はおばさんの親切で川崎の自宅アパートに泊めてもらい、命ずる通りに電話で母親にすべての事情を打ち明けた。おばさんは「これは人間として大きくなるチャンスだから」と、貸すつもりでいた金を貸さず、和也に自力で熊本まで帰ることを勧め、さらに「居候としての心構え」を教え込む。

和也は青春18きっぷを購入し、おばさんの別れた息子・雄太に会うために静岡まで行くことにする。そこから、雄太が勤める吉祥寺の美容室の店長・木原、小田原の警察官・太田、小田原から西へ行くヒッチハイクに応じてくれたトラック運転手・柳下とその娘の千里、四国へ行くフェリーの中で柳下を助けた医師・和田などと出会う。それら「普通の人々」の言葉によって、「ウソつきで、プライドが高い」「本気になるのはカッコ悪いと思っていた」和也は、自分について、人生について考え出す。
映画

「また、必ず会おう」と誰もが言った。
The Road Less Travelled
監督
古厩智之
脚本加藤淳也
原作喜多川泰
製作丹羽多聞アンドリウ
衣笠幸雄
渡辺香
小野寺廉
川上孝裕
製作総指揮余田光隆
出演者佐野岳
杉田かおる
イッセー尾形
音楽遠藤浩二
主題歌元ちとせ「幻の月」
製作会社「またかな」製作委員会
配給BS-TBS
公開 2013年9月28日
2014年9月26日
上映時間104分
製作国 日本
言語日本語
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2013年9月28日公開。「青春ロードムービー」と発表された[2]。主演の佐野岳は本作が映画初出演・初主演となる[3]

主人公・和也の姓は「秋月」から「香月」に変わっている。和也の旅の行程は原作とはほとんど異なっており、映画のみのオリジナルキャストが多く登場する。原作に登場する人物でも、その設定や性格が原作と映画では異なっている場合が多い。

主題歌に起用された元ちとせの「幻の月」は、2002年のシングル「ワダツミの木」のカップリングとして発表された楽曲である。主題歌のほか、劇中各所で旋律が使用されている[4]

2013年11月、『ケープタウン&ワインランド国際映画祭』プレビューフェスティバル[5]、第5回『周南「絆」映画祭』特別上映作品[6]、2014年11月、第18回『うえだ城下町映画祭』特別上映作品[7]に出品される。

2014年、全国映画感想文コンクール実施委員会が開催する「映画感想文コンクール2014」の推薦映画(高学年向け)に選定される[8]

2015年3月、バリアフリー(日本語字幕・音声ガイド付与)にて、全国の中学校、高等学校、特別支援学校などで無償上映を実施する企画「『またかな』学校上映プロジェクト」が立ち上がる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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