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ダブルハイフン「?」あるいは下駄記号「〓」とは異なります。

「=」はこの項目へ転送されています。エド・シーランのアルバムについては「= (エド・シーランのアルバム)」をご覧ください。

「≒」はこの項目へ転送されています。

近似的に等しいことについては「近似」をご覧ください。

BLUE ENCOUNTのアルバムについては「≒ (アルバム)」をご覧ください。

むらたたいちの4コマ漫画作品については「≒-ニア・イコール-」をご覧ください。

「≠」はこの項目へ転送されています。本来は『』と表記するcali≠gariのアルバムについては「≠ (cali≠gariのアルバム)」をご覧ください。
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等号(とうごう)は、「=」の形をした数学記号である。「イコール」と読むことが多い。

等号の左右が等価であることを表し、等号で結ばれた数式を「等式」と呼ぶ。

1557年にウェールズ数学者ロバート・レコードによって発明された[1][2]。レコードは、この記号=を使った理由を「2本の平行線ほど等しいものは存在しないから」としている[3]
歴史

等号の「=」は国際的に認知された記号であるが、最初に使用したのは、ウェールズ数学者ロバート・レコードである。1557年、著書『知恵の砥石』において「…に等しい」という言葉を何度も使うことを避けるために2本の平行線を使った[4][5]。2本の平行線ほど等しいものは存在しないという理由による[5]。そのときの字形は現在よりもとても長いものであった。最初の使用。 現代の使用。

その当時、他に伝統的に使用されていた等号としては、「?」や「a」、「?」がある。
自然言語中の読み方

数式「A = B」と表記したとき、日本語では「AイコールB」または「AはBに等しい」と読む。英語では“A is equal to B”または“A equals B”と読む[6]。後述の区切り文字として使われる場合は記号自体は発音されないことが多い。
関連記号
恒等≡詳細は「合同記号」を参照

常に等号が成り立つ恒等式を、方程式と明確に区別したいとき「≡」が使われる。ただし「=」を使っても間違いではない。A ≡ B (A と B は恒等的に等しい)

「=」と「≡」の違いは次の例でわかりやすい。x + 1 = 0 (方程式)x + 1 ≡ 1 + x (恒等式)

また、定義を通常の等式と区別したいときも「≡」が使われる。ただし「=」を使っても間違いではない。A ≡ B (A を B と定義する)この他の定義の表し方については#定義を参照
等号否定「否定」も参照≠

「≠」は等号の否定を表し等号否定と呼ばれる。この符号は ≠ の左右が等価でないことを示す。A ≠ B (A と B は等しくない)

これと「A = B でない」は全く同じ意味である。
ほぼ等しい「近似」も参照? ? ? ≒

「∼」「≃」「≈」「≒」などは「ほぼ等しい」「おおよそ等しい」「近似的に等しい」「約(およそ)」などを表し、近似式近似値などに使われる。

それぞれの記号は用途によって使い分けられるが、記号ごとの意味の対応は明確ではなく、厳密な定義は著者に委ねられている。A ≒ B (A は B にほぼ等しい)

日本などの東アジアの一部地域では「2 項がほぼ等しい」という意味で「≒」が用いられるが、その他の地域や数学などの専門的な文献においては「≃」を用いることが多い。また、数学的な意味以外でも、日本語の文章では「ほとんど同じ」という意図で使用されることもある。
定義「定義」も参照? ? ? ?

ある記号 A が意味するものを、ある記号 B が意味するものと同じであると定義するには「?」を用いてA ? B(A を B によって定義する)

と書く。

この他にも、「=」の上に小さく def[注 1] や △[注 2] などを書いた記号が用いられることもある。A def= BA Δ= B

「≕」については、「A ? B」と同じ意味でB ≕ A

と書くこともある。

つまりは「コロン“:”のある側の内容を、無い側の内容(こちらはその文脈において既に定義されているものに限る)で定義する」という使い方をする。

例えば、 a , b ∈ R {\displaystyle a,\;b\in \mathbb {R} } に対する区間 [a, b) や、和 ∑ i = 1 5 a i {\displaystyle \textstyle \sum \limits _{i=1}^{5}a_{i}} を定義するときに [ a , b ) := { x ∈ R ∣ a ≦ x < b } {\displaystyle [a,\;b):=\{x\in \mathbb {R} \mid a\leqq x<b\}} ∑ i = 1 5 a i := a 1 + a 2 + a 3 + a 4 + a 5 {\displaystyle \textstyle \sum \limits _{i=1}^{5}a_{i}:=a_{1}+a_{2}+a_{3}+a_{4}+a_{5}}

または { x ∈ R ∣ a ≦ x < b } =: [ a , b ) {\displaystyle \{x\in \mathbb {R} \mid a\leqq x<b\}=:[a,\;b)} a 1 + a 2 + a 3 + a 4 + a 5 =: ∑ i = 1 5 a i {\displaystyle \textstyle a_{1}+a_{2}+a_{3}+a_{4}+a_{5}=:\sum \limits _{i=1}^{5}a_{i}}

と書いたりする。

シグマ記号 ∑
の下の i = 1 での等号は、単に等しいことを意味している。
特殊な使い方
数学

図形については、「=」は
長さ面積体積が等しいことを意味する。「△ABC = △DEF」は2つの三角形の面積が等しいということである。2つの図形が同一である、つまり合同であることを示すには「≡」を使う。

総和記号や総乗記号では、 ∑ i = 0 10 x i {\displaystyle \sum _{i=0}^{10}x_{i}} のように書くが、等号は第1項での i の値を表す。

プログラミング言語

C言語およびその影響を直接あるいは間接的に受けたプログラミング言語C++JavaPerlなど)では、= は右辺の値を左辺の変数へ代入することを表す代入演算子 (assignment operator) である。一方、数学での「=」に当たる等価演算子(多くの場合、比較演算子の一種とされる)は = を 2 つ続けた == (ダブルイコール)である。これは、C言語では代入がではなくであるため、代入演算子と等価演算子が同一の記号であっては文脈によって判断することができないからである。

= を代入に使うのは FORTRAN が起源とされる。FORTRAN は文字・記号の種類を非常に少なく設計しており、なおかつプログラムでは頻繁に使われる代入を簡単に表せるようにするため、このような言語仕様になった。なお、C系言語とは異なり、FORTRAN の等価演算子は == ではなく .EQ. である。

これらの言語に対し、Pascalなどでは、数学での用法と同じく、等価演算子は = である。ALGOL、PascalやPL/SQLなどの代入演算子は :=(コロンイコール)であり、APLなどの代入演算子は「←」である。抽象アルゴリズムの記述では数学での「=」の意味と矛盾しないこれらの記法のほうが好まれる。

BASICでは、同一の演算子記号「=」が文脈によって等価演算子か代入演算子か判断される。BASICでは代入がではなくであるため、同一の記号でも文脈によって判断できる。


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