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.mw-parser-output .Unicode{font-family:"TITUS Cyberbit Basic","Code2000","Chrysanthi Unicode","Doulos SIL","Bitstream Cyberbit","Bitstream CyberBase","Bitstream Vera","Thryomanes","Gentium","GentiumAlt","Visual Geez Unicode","Lucida Grande","Arial Unicode MS","Microsoft Sans Serif","Lucida Sans Unicode",sans-serif}?Linux Libertineフォントによるオキナ。??leo Hawai?i(ハワイ語で「ハワイ語」)に2つのオキナが使われている。比較のため、全体をシングルクォーテーションマークで囲んでいる。ウズベキスタン切手。国名表示 O?ZBEKISTON に O? が使われている。

? は、いくつかの言語の表記体系で使われるラテン文字または記号である。Unicodeコードポイントと名称は U+02BB .mw-parser-output span.smallcaps{font-variant:small-caps}.mw-parser-output span.smallcaps-smaller{font-size:85%}modifier letter turned comma。

ポリネシア諸語のいくつかの言語(ハワイ語タヒチ語など)では、声門閉鎖音 [?] を表す文字である。ハワイ語での名称 オキナ(?okina ッオキナ)で知られるが、各言語ごとに呼び名は異なる。

ウズベク語のラテン文字表記では、O または G の右につけて新しい母音字 O? と G? を作る記号である[1]

このほか、セム語派のいくつかの言語(アラビア語ヘブライ語など)のラテン文字転記で、有声咽頭摩擦音 [?] を表す、すなわち文字アインの転記に使うことがある。しかしこの用途にはこの文字ではなく「U+02BF ? modifier letter left half ring」が好ましい[2][3]。なお、この文字は(ポリネシア諸語のように)声門閉鎖音ではなく、声門閉鎖音のための文字は左右反転(あるいは180°回転)した「U+02BE ? modifier letter right half ring」である。
ポリネシア諸語
名称

言語地域名称カナ補足
ハワイ語 ハワイ?okinaオキナ(ッオキナ)
?u?inaウイナ(ッウッイナ)オキナより古い名称
タヒチ語 タヒチ?etaエタ(ッエタ)
サモア語 サモアkoma liliuコマ・リリウ意味は「逆さコンマ
トンガ語 トンガfakau?aファカウア(ファカウッア)
ラロトンガ語 クック諸島?amataアマタ(ッアマタ)ハムザ (hamza) の転訛
ウベア語(ウォーリス語) ウベア島fakamogaファカモンガg の発音は /?/

音韻

ポリネシア諸語の「?」は声門閉鎖音 [?] を表す。

ポリネシア諸語ではこの音は原則として母音の前にのみ現れる。ただしこれは声門閉鎖音の特徴というより、ポリネシア諸語の子音全般の特徴である。特別な子音ではなく語頭にも立ちうるので、「?」で始まる語もある。

日本語への音写では、促音」が使われる。ただし、音韻としてはほぼ正しいが、1充てるのは長すぎで、他の子音と同様に拍の頭で短く発音すべきである。

ポリネシア諸語の多くの言語が声門閉鎖音を有する(例外はマオリ語ニウエ語など)が、その由来は同じではない。声門閉鎖音はポリネシア祖語(英語版)にすでに存在し、トンガ語ラパヌイ語にはその音が残っている。しかし、ポリネシア諸語の大半ではその音は消滅した。それらの言語のうち、ハワイ語タヒチ語サモア語などでは、別のさまざまな子音が変化して声門閉鎖音になった。したがって、「?」で表される各国語の音は、同じ声門閉鎖音であっても同源ではない。

対応[* 1]*? [* 2]*k*k *?*f *s*l *r (*t)
祖語トンガ語ラパヌイ語サモア語ハワイ語タヒチ語ラロトンガ語マルケサス語
女*fafinefefinefafinewahinevahineva?inevehine
家*falefaleha?efalehalefa?e?a?eha?e
星*fetu?ufetu?uhetu?ufetu?ho?ku?fetu??e?tu?fetu?/hetu?
空*la?ila?i?a?ila?ilani?a?i?a?i?aki
親*matu?ama?tu?amatu?ametuamakuametuamatuamotua
2*ruaua?ualualua?ua?ua?ua
故郷*sawaikisavai?ihawai?ihavai?i?avaikihavaiki
タンガロア[* 3]*ta?aloata?aloata?a?oata?aloakanaloata?a?oata?a?oatana?oa/taka?oa
男*ta?atata?atata?atata?atakanakata?atata?ata?enata
北風tokelautoke?auto?elauko?olauto?e?autoke?autoko?au
^ その言語の /?/ に対応する祖語の音素。語彙の対応からの逆算であり、全てではないかもしれない。
^ 「*」は音の一部ではなく、史料で確認できていない推定形であることを示す。
^ ポリネシア神話の神の名。

字形垂直アポストロフィ。

「?」の字形は、ローマン体では、アポストロフィ「'」やコンマ「,」のような数字の「9」字形ではなく、「6」字形である。

すなわち、左シングルクォーテーションマーク「‘」と同形である。ただしレンダラーによっては、クォーテーションマークとは大きさや位置が少し異なる(右上図参照)。

ASCII文字しか使えないときは、(半角)アポストロフィ U+0027 ' apostrophe を使う。この場合、アポストロフィの字形に伴い、様々な字形になる。

タヒチ語のエタ(?eta ッエタ)の字形は、標準化が進んでおらず一定しない。タヒチアカデミー (l'Academie tahitienne) はウェブサイトで、文字コードではアポストロフィ、画像では垂直アポストロフィを用いている[4]
大文字

オキナに大文字・小文字の区別はない。

オキナで始まる単語をタイトルケース頭文字だけ大文字)で書く場合は、オキナの次の字が大文字になる(例: ?Okina)。
ソート順

オキナは文字としてはアルファベット順で最後だが、語をアルファベット順に並べるとき、オキナは無視される(例: aa → ae → a?e)。
ラーポト式

タヒチ語には複数の正書法があるが、非標準なものの中で比較的普及しているラーポト式 (Raapoto) では、エタを使わず、直後の母音字にグレーヴ・アクセントをつける。ただし、タヒチ語には(ポリネシア語共通の特徴として)母音の長短の区別があり長母音マクロン(カハコー)で表すが、「声門閉鎖音+長母音」はアクセント記号を重ねずにサーカムフレックスを使う。

タヒチ語の声門閉鎖音の表記母音aeiou?????
声門閉鎖音
+
母音エタ[* 1]U+0027'a'e'i'o'u'?'?'?'?'?
U+02BB?a?e?i?o?u??????????
ラーポト式aeiouaeiou
^ ここで表示されるアポストロフィの字形はレンダラーによるが、垂直に書かれるのがタヒチ語では標準的である。

ウズベク語「w:Uzbek alphabet」も参照

ウズベク語の「?」は独立した文字ではなく、直前のラテン文字と合わせて1文字をなす。
音韻

「?」をつけた文字は、元の文字と少し異なる音を表す。これらには、1929年に最初に導入されたラテン文字表記(ヤンガリフ式 Yanalif)や1940年に導入されたキリル文字表記では、明確に異なる文字が割り当てられていた。

ラテンキリルヤンガリフ名称カナIPA音荷の名
G gГ гG ggeゲー/?/有声軟口蓋閉鎖音
O oО оO ooオー/アー/?/
/?/円唇後舌半広母音


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