このページは半保護の方針に基づき、一部ユーザーによる編集から保護されています。
痴漢冤罪(ちかんえんざい)とは、痴漢行為をしていない者が、誤認又は示談金目的などの事由で痴漢行為者として疑いをかけられ、結果として警察や司法機関により不当な処遇・処分を受けることをいう。また、それによる社会的制裁も含まれる場合がある。
目次
1 概要
2 冤罪の可能性
2.1 痴漢冤罪事件
3 問題点と改善された点
3.1 問題点
3.2 改善された点
4 痴漢冤罪に対する有識者の見解
5 痴漢をめぐる社会的変化
6 痴漢と間違われないための防衛策
7 痴漢の誤解を受けたあとの対処について
8 痴漢冤罪事件を扱った作品での対処策
9 司法の変化
10 関連項目
11 脚注
12 参考文献
13 外部リンク
//
社会的に、女性を痴漢から守ろうとする動きが高まる中で、混雑している電車内において痴漢行為をしていない者が告発され、無実の罪を着せられるという痴漢冤罪事件が多発し社会問題となっている。その背景は、満員電車内での痴漢行為が誤認を起こしやすい状況下の犯罪であることが言え、身動きできないほど混雑した車内において女性の身体に接触するのはやむを得ないにもかかわらず、これを女性が痴漢と勘違いしたり、実際痴漢に遭った場合でも誤認してしまう問題がある。さらに、女性の証言だけで誤認された者を長期間拘留する警察側の問題、誤認された者(痴漢冤罪被害者)の反証を採用しない日本の裁判所側の問題も指摘されている。これ以外に痴漢被害を装った示談金目的の喝取(単なる遊ぶ金欲しさや小遣い稼ぎ)や面白半分のゲーム感覚(学校や職場への遅刻の言い訳づくりも含めて)、個人的な怨嗟による冤罪事件もあり、日本の多くの男性が冤罪被害に遭う可能性の高いこれらの事件は、1990年代末からマスコミなどで頻繁に取り上げられるようになった。2000年代に入ると痴漢件数の増加と比例して痴漢冤罪の件数も急激に増加している。
なお、痴漢行為は迷惑防止条例違反と程度がひどい場合は強制わいせつ罪になる。
最近は痴漢をしていないのに逮捕されるという、痴漢の誤認逮捕(いわゆる「痴漢冤罪」)の案件が頻繁に報告されている[1]。日本は他の近代法治国家と同様に推定無罪の原則を採っているが、「痴漢を含む、(特に男性から女性への)性犯罪」に関しては事実上推定有罪の原則がまかり通っており、容疑者がいわゆる「悪魔の証明」をしない限りは被害者の訴えのみで有罪が確定するケースが大半である。しかしながら、痴漢など性犯罪に限らず、被害者の証言とそれに伴う状況証拠の検証のみで有罪が確定することは一般的であり、例えば「Aさんに殴られた」という軽微な暴行事件についても被害者の訴え以外に証拠を集めることは困難であり、被害者の証言をもとに検証するしかないのが現実である。そのため、司法の問題点を指摘する意見もあるが、治安を守るうえでの限界という意見もある。
また、自称・痴漢の被害者や第三者が冤罪をでっち上げている可能性もある。例えば、女性が意図的に痴漢被害をでっち上げ、男性に多額の示談金を要求する悪質なケースも存在する[2]。従って、「痴漢があった」とはいっても、その被害者が痴漢の被害を訴えている女性ではない場合もある。 しかし、仮に冤罪に陥れる意図があったことが裁判で明らかになっても、偽証罪に問われることはきわめて少ない[3]。
濡れ衣を着せられた冤罪被害者は、仮に冤罪であることが明白になっても社会的信頼を完全に失うばかりでなく、冤罪に伴う失職など生活基盤を脅かされても補償はされないのが実情で、冤罪加害者への賠償請求は通らない。また、冤罪被害を恐れて公共交通機関を利用出来なくなるなどの心理的打撃も大きい。冤罪被害者の救済は社会的急務となっている。これらの問題は報道による被害が大きく、逮捕された時点であたかも犯罪者かのように扱い報道するメディアの姿勢が問題視されている。
現代では混雑した車内において男性の手や下半身が女性に偶然触れた場合でも女性が「痴漢」と訴えれば痴漢行為として処罰される。但し女性が「痴漢」と訴えなければ痴漢とはならない。このように女性の主観によって犯罪かそうでないかが分かれる点はセクハラと共通するものがある。 (結果的に、相手の意に反していなくても、相手の意に反する目的でわいせつ行為をするが、たまたま同意があった場合は、未遂罪として処罰される、被害者本人が指示した場合は未遂の教唆となる)
痴漢の検挙に力を入れるあまり、他の犯罪では類を見ないほど「冤罪」が増えている。冤罪が、実際の犯罪者の「逃げ口上」になっているという意見もあるが、実質的に常習者が冤罪を主張することはまずない。これらの問題は基本刑事制度の基本である「物証」を軽視し、当事者の証言だけで公判を維持する裁判所と検察の問題でもある。
以前は現場捜査官の地道な捜査で常習者を主なターゲットに物証を固めた上での検挙が行われていたが、昨今は被害者を自称する女性の証言だけで立件出来るため、ほとんど行われていない。