YouTubeの流行はインターネット上に多くの有名人を生み出してきた。創り上げたビデオから人気者となった人々は、彼らの住まう国々で相応の評判を呼び、場合によっては世界中の注目を集めてきた。2007年6月2日現在、最も視聴予約の多いYouTubeメンバーはスモッシュ〔ユーザーネームは頭文字が大文字でないsmosh〕である。幾人かのユーザーにとってインターネット上の名声は思いがけない成り行きを生み出し、時には伝統的なメディアや主流の娯楽産業と関わりを持たせることになった。コネチカット出身で元〔レストランの〕受付係ブルック・ブローダック(Brookers)は、2006年6月にNBCのカーソン・デイリーに求められて18か月の育成契約を結び、YouTubeから主流メディアに躍り出た最初期の例となった。また一方で架空のブログであることが暴露された『ロンリーガールフィフティーン』は、現在ではニュージーランドの女優ジェシカ・ローズと数名の映像制作者たちの創作物として有名である。2007年にはオランダのヴォーカリスト、ソングライターであるエスメー・デンタース(esmeedenters)がYouTubeでの出演活動をきっかけに〔音楽プロデューサー〕ビリー・マンとレコーディング契約を結んだ。2007年1月31日、 FOXテレビはリサ・ドノヴァン(LisaNova)がスケッチ・コメディ・ショウ『MADtv』のシーズン12でキャストの一員として加わると発表した。テラ・ナオミ(terranaomi)は四大レコード・レーベルのひとつであるユニヴァーサル・ミュージック・グループの一部門、アイランド・レコードと契約している。〔映画の1シーンを〕再演する人気ヴィデオ・シリーズで知られているブランドン・ハーデスティ(ArtieTSMITW)は、現在米国中に放送されているGEICOのテレビ・コマーシャルに登場しているが、これには主に彼のヴィデオ"Strange Faces and Noises I Can Make III"からの抜粋が使われている。イザべラ・ブレイヴ(ysabellabraveとysabellabravetalk)は2007年6月3日付の二つのヴィデオで、同日ロスアンジェルス・タイムスが載せた彼女の特集記事について語り、自身がメジャー・レコード・レーベルのひとつ、ワーナー・ミュージック・グループ傘下のコードレス・レコードと契約したことを公表した。
YouTubeビデオへの登場によって、多くの人々が才能を開花する機会を得てきたが、同時に彼ら自身がインターネット特有の現象を形成していくことになった。時に彼らは「YouTubeセレブリティーズ」の名で総称されてきた。 ここでその一部を挙げる。〔英字はユーザーネーム〕
アンディ・マッキー 〔 rpolandチャンネル内〕
バック・ドーム・ボーイズ
バラッツ・アンド・ベレタ ( BaratsAndBereta )
ベン・ゴーイング ( boh3m3 )
ブルック・ブローダック ( Brookers )
「バスおじさん」
ケイトリン・ヒル ( TheHill88 )
『チャド・ベイダー』 ( blamesocietyfilms )
Emmalina
キーボードクラッシャー
エリック・モングレイン ( erikmongrain )
エスメー・デンタース ( esmeedenters )
「フリー・ハグズ・キャンペーン」 〔発起人ホアン・マン〕
イム・ジョンヒョン ( funtwo )
ラッセ・イェルツェン ( Lassegg )
リアム・カイル・サリヴァン( liamkylesullivan )
リサ・ドノヴァン ( LisaNova )
『ロンリーガールフィフティーン』 ( lonelygirl15 )
「ルーク・ジョンソン・フォーン・エクスペリメント」 〔発起人ルーク・ジョンソン〕
MadV
メロディ・オリヴェリア ( bowiechick )
ノア・カリナ ( NK5000 )
オールディ・イングリッシュ
ポール・ロビネット ( renetto )
ピーター・オークレー ( geriatric1927 )
レット・アンド・リンク ( RhettandLink )
リチャード・スターン〔レイジードーク〕 ( rickyste )
スモッシュ ( smosh )
スティーヴィー・ライアン ( littleloca, TheRealParis, Ooolalaa, stevieryan )
テラ・ナオミ ( terranaomi )
トニー・ウィン ( thewinekone, thewinektwo )
ウィリアム・スレッド ( WilliamSledd )
イザべラ・ブレイヴ ( ysabellabrave, ysabellabravetalk )
YouTubeはバンドと彼らの音楽活動を宣伝する場としても活用されてきている。一例を挙げると、メンバーが足踏みを続けるOK GOのヴィデオ"Here It Goes Again"は、曲のラジオでの大当たりや『MTVビデオ・ミュージック・アワード』でのバンド演奏などへと続く転機のきっかけとなった。同様に、シック・パピーズの曲が添えられた「フリー・ハグズ・キャンペーン」のヴィデオは、公開されるなりバンドとキャンペーン両方に成功をもたらし、世界各地で新たなキャンペーンが巻き起こる結果を呼んだ。このヴィデオの主な登場人物であるホアン・マンもまた名声を得ることとなり、地元オーストラリアで数々のニュース番組からインタビューを受け、米国『オプラ・ウィンフリー・ショー』への出演まで果たした。
2007年5月、YouTubeは最も閲覧数の多いユーザーの幾人かに、「YouTubeパートナーズ」となるよう勧誘した。この特権的地位は当初、商業コンテンツ供給者だけに勧められていたものだったが、ヴィデオ画面の隣側に広告掲載するのを条件に一般ユーザーが利益を得ることを可能にしたのだった。「パートナー」は現在100あまりの数に上るが、ユーザーからの参加者は、ベン・ゴーイング、ケイトリン・ヒル、ポール・ロビネット、リサ・ドノヴァン、『ロンリーガールフィフティーン』、トニー・ウィン、リチャード・スターンなどがいる。