フルテキストでオンラインの情報源は、オフラインの情報源と同等の質と信頼性を備えているならば、オフラインの情報源と同様に受け入れられます。オンラインの情報源は簡単にアクセスできるので、読者はオンライン情報源の方が望ましいと考えるかもしれません。
著作権が切れていたり、それに相当するライセンスで提供されている印刷された情報源を見つけたら、Wikisourceに追加し、(通常の学術的な引用に加えて)そこへのリンクを付けてください。著作権の消滅した多くの重要な書籍がすでにほかのプロジェクトによってオンラインに上げられています。
もっと多くの著者がオンラインで出版したりより多くの素材がアップロードされるまで、もっとも信頼できて有益な情報源は依然として印刷された形態でだけ利用できます。もし優れた情報源をウェブ上で見つけられなかったら、地元の図書館や書店を試してください。有名な大学の図書館は通常、市立図書館よりも多くの蔵書をもっています。
事実の確認や参照先に目を通すことには、時間をくわれるかもしれません。地元の図書館や大学の図書館の本棚には、記事の中で引用された作品はないかもしれません。図書館間相互貸借を通じて本を求めることができることも多いですが、数週間かかることもあります。幸いにも現在では、こうした作業を簡単にする新しいツールがオンラインで利用できます。 ⇒Google Booksや ⇒Amazon.comの“search inside!” 、 ⇒the Internet Archive’s Million Book Project、ミシガン大学の ⇒Making of Americaのようなサービスによって、何千もの本からフルテキスト検索できます。加えて、購買契約に基づいた多くの似たサービスを、公共・大学・出身校の図書館を通じて利用できるかもしれません。
ウィキペディアの事実や引用を確認するには、データベースは強力なツールです。これらは、インターネット検索するのと同じ方法で検索できます。引用符をつけた著者と引用符を付けた題名を入力します。本がすでにデータベースにあった場合は、検索エンジンで見つかることでしょう。ない場合、探していた本について論じている別の本を発見するかもしれません。分野について、思いつく限り多くの用語を入力してください。そうした用語を含むページの一覧が検索エンジンによって表示されるでしょう。確認中の事実を検証したり、ウィキペディアの記事では表されていない特徴的な観点を発見することも多いでしょう。
こうしたサービスの1つを使う場合は、「この本について」のようなリンクを選択することで見つかる情報を、確実にすべて集めるようにしてください。印刷出版物にするのと同じように、引用を正確に集めることができるようにすべきです。本にISBNがある場合、それを確実に含めるようにしてください。本にリンクするISBNを使うのは、そうしたサイトのいくつかは、所有している本から選択された素材だけをオンラインで表示するからです。
ヒント:Google Booksのようなサービスは、ひどいOCR化テキストの場合もしばしばあります。とくに発音区別記号の付いた名前や単語では、検索してもなにも出てこないこともしばしばあるというのが真実です。このことに関する方法は一般的なOCRの誤りを探すことです。
ウィキペディアの特別ページであるBook Sourcesによって、読者は引用した本のISBN番号をクリックし、さまざまな図書館のデータベースや小売店を検索することでそうした本を見つけることができるでしょう。引用例:Harvey, Andrew, Songs of Kabir, Weiser Books (January 2002), ISBN 1578632498
ISBN番号をクリックすると、ユーザーはamazon.comや公共図書館などで「本を見つける」ことができます。
これは英語のウィキペディアなので、わたしたちの読者に便利なように、英語の情報源はできるだけ提供されるべきであり、外国語の情報源より常に優先して使われるべきです(同じ品質と信頼性だと仮定しています)。例えば、相当する記事が英語の新聞にないような場合以外は、外国語の新聞を情報源として使ってはいけません。しかし外国語の情報源は、検証可能性や、英語の情報源と同じ基準に従うという観点では受け入れられます。
翻訳は、ウィキペディアンが行った場合でも、専門家や出版物の翻訳家が行った場合でも、誤りがつきものだということを心にとめておいてください。理論的に読者は元の素材が、実際には何を語っているか、信用できる情報源によって公表されているか、そして正しく翻訳されているか、を検証する機会をもつべきです。
そのため、元の素材が英語以外の言語で書かれている場合は、
情報源が直接引用される部分では一般的に、編集者が自身で直接翻訳するよりも、公表された翻訳が望ましいです。
記事の中で非英語の情報源を自身で英語に翻訳したものを引用する場合、外国語による原文の引用を明確にするようにし、読者が元の情報源が何を語っているのかと翻訳の正確さを確認できるようにすべきです。
歴史についての調査は、独自または「一次」資料の収集物(図書館や文書館の任務)や、文書の精読、より大きな歴史上の論点からの解釈を伴います。検証可能であるには、研究は一次情報源に基づいていなければなりません。最近数十年で、多くの一次情報源(歴史上の人物による手紙や書類など)が製本された書物やオンラインで利用できるようになりました。例えば、1950年にはじまったプリンストンの ⇒ジェファーソン文書プロジェクトは30巻を出版し、1801年2月まで至っています。ロンドンタイムズやニューヨークタイムズ、ほかの主な新聞紙の完全な一覧のようなもっと新しい一次情報はオンラインにあげられています。このなかには独占物で図書館を通じてアクセスする必要があるものと、19世紀に出版された雑誌“ ⇒Making of America”のように一般に公開されたものがあります。
研究中の学者は、本やジャーナルの記事でその結果を公表します。こうした本は通常、大学出版会や、W.W.ノートンやグリーンウッド大学などといった大学出版会の基準を模した商業出版社から出版されます。一流の歴史書や雑誌記事は、使われている情報源についての詳細を表す脚注や書籍リストを含みます。多くの雑誌には新刊本の品質を評価する学者の批評が含まれており、通常は新しい考え方が要約されています。American History Reciew(歴史の全分野)やJournal of American History(アメリカ史)は、それぞれ100以上完全な長さのレビューを公表しています。有名な雑誌の多くは、特に ⇒JSTOR.orgなどで1885年の分までオンライン化されています。優れた本や記事は現在進行中の史学史論上の議論を詳しく説明しており、ほかの主な研究について読者に注意を促します。
多くの項目で、同じ文書や事実を使っていても異なる枠組みを使っているために異なる結論になる異なる解釈学派があります。使いやすいアクセスポイントには、次のものがあります。scholar.google.comやbooks.google.com、ABC-CLIOでの2つの概要サービス(図書館を通じて)、American: History and Life(アメリカとカナダを扱った雑誌記事や本のレビュー)、Historical Abstracts(それ以外の世界向け)。図書館を調べると、権威ある情報源についての紙のガイドを得ることができるでしょう。もっとも使用価値が高いのは、Mary Beth NortonとPamela Gerardi 2が刊行(1995年)した歴史文学についてのアメリカ歴史協会のガイドで、歴史の全分野について権威ある情報源の書籍リストを注釈しています。
歴史の情報については他にも多くの情報源がありますが、権威はさまざまです。最近の傾向は、歴史的な事項に特化した百科事典が急増していることです。学者に記事執筆を依頼した専門家によって編集されており、品質を維持するためにそれぞれの記事がレビューされています。これらは、ウィキペディアのための権威があると考えられます。ブリタニカ百科事典やエンカルタのような総合百科事典は、専門家によって執筆されて参照先を含む署名入りの記事もあります。しかし署名のない記事はフリーランスの人によりひとまとめに書かれたものであり、注意が必要です。
大学の教科書は、数年ごとに更新され、多くの専門家に評価されており、学問水準から離れないような努力が払われています。しかし、脚注がなかったり、史学史論上の議論がなかったりします。