Wikipedia:ウィキプロジェクト_数学
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数学記事の構造として提案されているもの

たいていの場合にうまくいっていると考えられる構成を以下に説明します。強制的なものではありませんが、充実した記事を書くためにどんな情報が必要かというヒントになるでしょう。細かなスタイルについてはまだ確定していません。

記事の始めに導入を書く:記事の始め(目次の前)にWikipedia:スタイルマニュアル (導入部)に準拠した簡単な導入を書きます。この段落では一般的な用語で記事の主題を説明し、その用語が用いられる数学の文脈についてはっきりさせます。項目名はボールド体で、そのあとによみがなと英語表記を括弧の中に入れて続けます。例えば:
位相幾何学やそれと関連する数学の諸分野における連続写像(れんぞくしゃぞう、continuous mapping)とは位相空間の間の写像のうちで、より近くにある点同士はより近くなるようにに写されるようなもののことである、現代数学ではこのことが位相構造の引き戻しによって定式化される。連続写像は最も基本的なクラスの位相空間の間の対応を与えていると見なせる。

厳密な定義は節を作る:数学の用語を用いた厳密な定義は、”==定義==”見出しの下に書くとよいでしょう。例えば:
S と T とを位相空間とし、f を S から T への写像とする。 T の任意の開集合 O について、その逆像 f -1(O) が S の開集合であるとき、f を連続写像という。記事中で必要になるけれどあえて別に記事を立てる必要がないような付随的な概念についてもここで定義するとよいでしょう。

例示:幾つかの例(しばしば ==例== という見出しの下に続く)は、定義についての説明の補強であり、その概念が何故、人々に用いられるのかについての説明でもあります。また、例としてあてはまらないものを挙げるのもいいかも知れません。つまり、定義をほとんど満たすかのように見えて実のところ満たさないようなものについて説明し、読者の直感がより鋭く磨かれるようにするわけです。

より一般的な記号を使う:しばしば、何らかの数式を記述する必要がありますが、例えば x^n = x**n = xn だということは必ずしも誰にとっても明かではないということをお忘れなく。できれば、標準的な表記(下にリストします)を使ってみて下さい。もしも標準的なものでない表記を使う場合や、何か新しい表記法を導入する場合には、記事中で定義して下さい。

応用や動機を書く:記事の主題の応用や動機についても記述するとよいでしょう。主題自体の重要性や、他の話題との関連についての理解を助けます。また、記事の主題をより一般化させて得られる概念についても触れるとよいでしょう:例えば「実数は解析学を構成する上で最も基本的な数の範疇であり、自然科学における計測を表現するためにも用いられる。また、実数における加減乗除は一般の体の構造として一般化される」などなど。

歴史について書く:歴史についてのセクションがあると役に立つでしょう。これによって現代的な定式化では覆い隠されてしまうような、記事の主題が発展させられた動機や経緯について更に理解を与えることにもなります。

関連項目にリンクする:最後に、既にウィキペディアの記事がかなりの量書かれているので、「関連項目」節の下にそれらへのリンクを提供するのにもよいでしょう。


考慮すべき問題


証明について

ウィキペディアは百科事典であって、数学の教科書の集まりではありません。とはいえ、何かの定理や定義の意味をより明らかにするために証明を含めたくなる時があります。証明を含めることの問題は、それが記事の説明の流れをブロックしてしまうことです。個々人の判断に任されますが、基本的なルールとしては、説明の一環になっているなら証明を含め、証明から導き出される結論が単に「以上からPは真である」になるのであれば、省略するといいでしょう。多くの読者は証明を飛ばして読みたいだろうと思われるので、証明は別のセクションにまとめるなどして分離するのはいいアイディアです。


用語・表記の曖昧さ

幾つかの用語は専門文献の中でも、分野によってあるいは著者によって異なる意味で使われます。また、いくつかの用語、表記が同じ概念を指しているということも珍しくありません。曖昧(多義的)な用語についてはウィキペディア内の既存の記事をチェックして、どんな使い方が確立されているか、(それを変更したいと思うか)について確認してみることができます。 表記ぶれに気をつけるべき用語には次のようなものがあります。

(冪乗、べき乗、巾乗、累乗):powerの概念を表すのに様々な表記があります。「冪」は最も正式な字と見なされていますが、読みにくいのが難点です。一方「べき」は読みやすく、他の字のような誤用の心配はありませんが、文脈によっては意味がとりづらくなることがあります。「巾」は「冪」の簡略形として使われていますが、この簡略化は数学分野独自のものであり正書法とは見なされていません。また、「羃」は「冪」の異体字なので使用をさけた方がいいでしょう。中等教育では「累乗」もよく使われていますが、高等教育や研究者による文献では「冪/べき」が優勢のようです。

(線型、線形) :linear の概念を表すときに線型と線形の二つの表記が問題になります。ノート:線型代数学用語一覧の議論も参考にしてください。準同型、同型などとの兼ね合いから現在のWikipediaでは「線型」が主に用いられています。


翻訳時の注意

他言語版からの翻訳をする場合、分野によって対応する訳語が異なる場合があることにも注意してください。例えば英語の operator は「演算子」と訳されることもあれば「作用素」と訳されることもあります。また、数学用語としての訳が確定している言葉で、一見数学用語には見えないものもあります。例えば、数学用語としての root, leaf, stalk, fiber は根、葉、茎、ファイバーと訳すのが普通です。どう訳したらいいか困ったときはプロジェクトの参加者に聞いてみてください。


数式を組む

数式中では、数学的対象は文字の書体によっても区別されます。変数や一般的な関数名はイタリック体で、固有の関数名などはローマン体で、実数体や複素数体はボールド体でという具合です。また、特殊な数学記号を使うこともあります。このセクションではウィキペディアでこれらを書き分ける方法について解説します。(この方針についてはノートにて議論があります。)

Wikipediaで数式を記述する方法にはTeX記法とHTMLによる表現の二種類があります。TeX記法の方が強力な表現能力を持っていますが、この方法には後述するいくつかの欠点があります。一方、簡単な数式なら(後述するように)HTML でも表現できて、テキストだけのブラウザにも向いています。そこで、HTMLで表現できる場合(ローマン、ボールド、イタリック書体や、上付きか下付きのどちらか、通常の大きさの演算子記号など)にはなるべくHTMLを用いるようにしてください。また文章の可読性が損なわれない範囲で、TeXを用いる必要がある数式は数式だけの行に置くようにしてください。


HTMLを利用する

TeXを利用すれば、書体はある程度自動で選択されますが、TeXを利用しない場合は書体の指定をWiki記法またはHTMLタグによって指定する必要があります。イタリック体にするには<i>タグを用いるか、強調('' つまり二つのアポストロフィー)を使います。エディットボックスで書きやすく読みやすいので後者がよく使われています。

そういうわけで、「x = (y + 2)2」は「''x'' = (''y'' + 2)<sup>2</sup>」のように書きます。丸かっこや等号やプラスがイタリックになっていないことに注意してください。

sin や cos のように固定された関数の名前についてはイタリックを使いませんが、f(x) = sin(x) cos(x) によって 関数を定義するときには f をイタリックにします。

集合は普通、上の場合のように書かれ、イタリックにします;例えば、「A = {x : x > 0}」(このように表示するためには「''A'' = {''x'' : ''x'' > 0}」と記述します)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki