以下はチベット語をカタカナ転写する際のガイドラインである。あくまでも目安となるもので、慣用やその他明白な資料が示せる例外があるため、拘束力はない。
現段階は試作段階である。そのため専門家による意見の交換が望ましい。
チベット語の綴りと発音の関係は不規則になりがちで、例外的な発音や末子音の発音のするしないといった規則は方言差が特に大きい。そのため発音の資料を示す事ができることが好ましい。
なお、項目名については、読者が検索しやすい名称を尊重する。
具体的に言えば、日本における文献や辞書、地図などで用いられている名称を項目名にし、現地語によるカタカナ転写を冒頭段落で紹介すること。「チベット自治区」に関する投票で、日本語版ユーザーの総意が<現地語のカタカナ転写ではなく日本で一般に用いられる表記を優先する>という投票結果で示されたことを尊重されたし。(ノート:チベット自治区/投票/1回目参照)
目次
1 文字の構造
1.1 母音記号
2 種字と後置字
3 有足字
3.1 ?(-y)
3.2 ?(-r)
3.3 ?(-l)
3.4 ?(-w)
4 有頭字
4.1 ?(r-)、?(s-)
4.2 ?(l-)
5 前置字
5.1 ?(g-)、?(d-)、?(b-)
5.2 ?(m-)?('-)
6 再後置字
7 その他
8 例外的な発音
9 母音同化現象
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基準となる文字を基字と呼ぶ。基字の上につく字を上接字、下につく字を下接字といい、それぞれが基字と組み合わさったものを有頭字、有足字と呼び、両方が組み合わさったものを有頭有足字と呼ぶ。それに先行する文字を前置字と呼び、後続する文字を後置字と呼ぶ。後置字の後にもう1つ文字が続く場合があるそれは再後置字と呼ばれる。母音記号は基字の上ないし下へ付く。1音節のまとまりはツェク(?)という記号で区切る。
基字に何もない場合はア(口蓋化の場合はエ)で転写する。
?(i)はイ。
?(u)はウ。口蓋化してもウで転写するが研究者・書籍によってはウィやユと書かれている場合も見受けられる。
?(e)はエ。
?(o)はオ。口蓋化するとウで転写するが研究者・書籍によってはオェと書かれている場合も見受けられる。
特に断りなき場合は基字としての発音を示した。ローマ字はワイリー方式。
?(k)は語頭でカ行、多音節語の2音節目(以下2音節目)ではガ行。
?(kh)はカ行。
?(g)は前置字または上接字(以下先行子音)のある場合カ行、ない場合はガ行、後置字としてはクまたは母音の長音化。
?(ng)はガ行。後置字の時はン
?(c)は語頭でチャ行、2音節目ではジャ行。
?(ch)はチャ行。
?(j)は先行子音のある場合チャ行、ない場合はジャ行。
?(ny)はニャ行。
?(t)は語頭でタ行、2音節目ではダ行。
?(th)はタ行。
?(d)は先行子音のある場合カ行、ない場合はガ行、後置字の時は母音を口蓋化・長音化する。
?(n)はナ行、後置字の時は母音を口蓋化してン。
?(p)は語頭でパ行、2音節目ではバ行。
?(ph)はパ行。
?(b)は前置字または上接字のある場合パ行、ない場合はバ行、後置字の時はプ。
?(m)はマ行、後置字の時はム。
?(ts)は語頭でツァ行、2音節目ではザ行。
?(tsh)はツァ行。
?(dz)は前置字または上接字のある場合ツァ行、ない場合はザ行。
?(w)はワ行。
?(zh)はシャ行。
?(z)はサ行。
?(')はア行。後置字の時は直前が基字であることを示す。
?(y)はヤ行。
?(r)はラ行。後置字の時は長音化、またはル。例外あり。
?(l)はラ行。後置字の時は基本的に口蓋化・長音化。ラサ方言では末子音-lは現れないが資料によってはしばしば見られる。
?(sh)はシャ行。
?(s)はサ行。後置字の時は母音を口蓋化・長音化する。
?(h)はハ行。
?(a)はア行。
?(-y)
??(ky)は語頭でキャ行、2音節目ではギャ行。
??(khy)はキャ行