Warez(ウェアーズ、ワレズ)とはインターネットなどを用いて非合法に配布・販売されている商用ソフトウェアのこと、あるいは非合法な方法でソフトウェアなどをやりとりする行為の総称である。"ware"に"z"を付けた言葉。
かつてはWarez行為を行う者は「ワレザー(Warezer)」と呼ばれていた。現在、日本においてWarezが配布されているところは主にWinnyなどのファイル共有ソフトであり、その行為をする利用者も「ワレザー」と呼ばれることがある。(2ちゃんねるなどでは「割れ厨」と呼ばれることが多い)
なお本項では、コピーソフトの問題に関しても記述する。
目次
1 概要
2 主な手法
3 コピーソフトの歴史
4 最近の変化
5 関連項目
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これらのソフトウェアは著作権を侵害しているために、配布はもとより利用に関しても法的に罰せられる可能性を含んでいる。さらには、コンピュータウイルスに汚染されていたり、悪意あるクラッカー等が不正なソフトウェアを混入して配布しているケースも存在しており、何が起ころうとも自己責任である。
読み方
"Warez"の読み方については、"Software"の"ware"に複数形の"s"を変化させた"z"をつけたもので、本来は「ウェアーズ」と読むのが正しい。ただ、日本ではローマ字読み(読み間違えの説も)で「ワレズ」とされることが多い。また、インターネット掲示板などでは「割れず」、「割れ物」、「割れ」、さらに一見避けなどのために「W@rez」、「W@r32(大文字のEをひっくり返すと3に見えるため)」などの表記が用いられる場合がある。これは同時にクラッキングにも掛け合わされていると考えられる。上記の事項にかけて洒落として、俗に「割れ物にはご注意ください」などと書かれることもある。
ファイルのやり取り
一般的に日本では目立たぬように行われているが、海外においてはウェブサイトで告知を行い、半ば公然と交換をしている事例も多いが、大体の場合そうしたサイトは、wareファイルに「リンクする」事で、逮捕を免れている。
Warezは、商用ソフトウェアの有料化以前の段階における機能制限などを解除し、利用料金を支払ったことと等価の状態を得ることであり、その手法にはいくつかの種類が存在する。
シリアルナンバーの不正入手
利用料金を支払ったことを証明するパスワード(シリアル)を不正に入手することで、利用料金の支払を回避する方法(Serialzなどと呼ばれる)。特定のアルゴリズムにより機械的に生成するシリアルナンバーに関して、そういったアルゴリズムを解析・入手し、シリアルの生成を再現するものも含む。
プログラムの改変
プログラムを直接改変することで、シリアルナンバー入力などの利用料金支払い・あるいは「ドングル」と呼ばれる装置などの装着確認に関するプロセスを破壊し、無力化してしまう方法。「クラック/クラッキング」などと呼ばれる。そのようにして改変されたプログラムの多くが、インターネットを通じたコピーの対象になっている。また、改変されたプログラムとの差分だけを流通させることも多い。
コンシューマゲーム機
ゲーム機のソフトウェアでは、特定の機器などを通じてPC上で用いるためのデータに変換する手法が採られる。本来バックアップや自主修理のためのものだったが、これがwarezとして流通するようになったようだ。特に旧世代のゲーム・ソフト(ファミコン・ゲームボーイなど)は、容量が小さいうえにプロテクトなども存在しないため、コピーされたゲームソフトが大量に流通している。自主修理及びバックアップに関しては、自分の所有している物から取り込んだ物のみが該当し、他からダウンロードしたものはWarezとみなされる。また、同名のハードウェアやソフトウェア本体を自身が持っており、PC上で稼動するスクリプトと同じであると確認できる場合は、Warezに含まれないと言われることもあるが、これは間違いである。
この問題は歴史が長く、日本では1970年代後半から1980年代の8ビットパソコンの時代(特に8ビット御三家全盛期)より、ソフトウェアの不正なコピーを行うケースが見られた。背景としては、当時の8ビットパソコンは家庭用ゲーム機に比べ所持する年齢層が高いこともあり、「マニア」と呼ばれる技術分野に関心度の高いユーザーの占める比率が高かったことや、パソコンそれ自身で開発環境も併せ持つことからリバースエンジニアリングが比較的容易であったことなどが考えられる。
また、当時はソフトウェア媒体をレンタルする「レンタルソフト屋」なる商売も存在していた。こういった店舗では、コピーツールのような違法コピーを幇助するソフトウェアを同一の店頭で販売するような状況であり、総じて著作権侵害に関する意識は低かった。また、取締りを行なう業界団体も、当時はまだ存在していなかった。一例をあげると、現在では東証二部上場を果たしているソフマップは、もとを正せば高田馬場で営業していた『レンタルソフト屋』であり、当時も同名の店舗であった。
プロテクトに関しては、この当時のソフトウェア媒体が書き込みに特別な装置を必要としないフロッピーディスクやカセットテープといったものに依存しており、カセットテープで供給されていたソフトでは、基本的には音楽再生用(家電)のカセットデッキでのダビングを行なうことで、簡単に複製が可能であった。
フロッピーディスクのソフトでは、一部に特殊なフォーマットを施しておき、そこが再現されているかどうかをチェックしていた。しかし当初は、このプロテクト措置もソフトウェア上で工夫すれば簡単に再現できるようなものが多く、更にはこれを実現するための「コピーツール(パックアップツール)」と呼ばれるソフトが出回るようになった。それにつれ、ソフトウェアの側では段々とパソコン本体だけでは再現できないフォーマットを用いるようになり、コピーツールの側も再現するための拡張ハードを用意するなど、さながらいたちごっこの様相を呈するようになる。
最終的にコピーツール側は、ファイラーと呼ばれる、ディスクを書き換えてプロテクトをチェックするコードを外すためのパッチ集に落ち着いた。対してプロテクトを掛ける側は、プログラムコードの暗号化や、プロテクトが外れていなくても一見正常動作しているように見せる「後チェック」、特殊な装置(ドングル)を本体に付けさせるハードプロテクト、説明書や付属品にある情報を入力しないとインストールなどで先に進めなくするマニュアルプロテクトなどで対抗したが、どれも効果は薄く、ソフトが発売されて一ヶ月以内にはパッチが出回っているという状態であった。
この当時、ライセンスという考え方はまだ浸透していなかった。ソフトウェアのコピーは、人の集まる学校のサークルなどで行われ、またコピーを商売とした「コピー屋」も存在した。個人でのコピーは、破損に対する備えの「バックアップ用途」、サークルでは「共同購入」という大義名分が存在したが、それを商売にすることは明らかな著作権侵害で、実際に警察に摘発されたコピー屋も存在する。ソフトの貸し出しを商売にする「レンタル屋」についても、著作権侵害の追及の手が入った。しかしコピーツール自体は取り締まられず、摘発してもあまり効果はなかった。またアマチュアの作ったコピーツールを、積極的に公開する雑誌も存在した。