Wの悲劇
監督澤井信一郎
製作角川春樹
脚本荒井晴彦、澤井信一郎
出演者薬師丸ひろ子
三田佳子
世良公則
三田村邦彦
仲谷昇
蜷川幸雄
ほか
音楽久石譲
主題歌薬師丸ひろ子「Woman "Wの悲劇"より」
撮影仙元誠三
編集西東清明
配給東映
公開1984年12月15日
上映時間108分
製作国 日本
言語日本語
⇒allcinema
⇒Variety Japan
表・話・編・歴
『Wの悲劇』(だぶりゅうのひげき)は、1982年に刊行された夏樹静子の推理小説であり、また、それを原作としつつ、内容的にかなり脚色を施して1984年に角川春樹事務所が制作した日本の青春映画である。薬師丸ひろ子主演。カラー・108分。
目次
1 解説
2 キャスト
3 スタッフ
4 ストーリー
5 トリビア
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原作の小説と映画では設定が違う。映画は、舞台女優を志望する女性が、劇団のスキャンダルに巻き込まれ、それをチャンスと逆手に取り成り上がっていくストーリーであるが、原作小説は、映画内の劇団が公演している舞台のストーリーがそのままメインストーリーとなっている。
すなわち、映画内に原作ストーリーをそのまま内包した形で展開している。こういう構成にしたきっかけは、原作のストーリー(原作では、雪が重要なアイテムとなっている)と、映画の撮影時期(夏から秋にかけて)が異なってしまい、そのままでは撮影が困難だったことによる。
キャスト
三田静香:薬師丸ひろ子
羽鳥翔:三田佳子
森口昭夫:世良公則
五代淳:三田村邦彦
菊地かおり:高木美保
嶺田秀夫:清水紘治
安恵千恵子:南美江
城田公二:西田健
小谷光枝:香野百合子
木内嘉一:草薙幸二郎
林年子:野中マリ子
堂原良造:仲谷昇
安部幸雄:蜷川幸雄
スタッフ
製作:角川春樹
監督:澤井信一郎
原作:夏樹静子
脚本:荒井晴彦、澤井信一郎
音楽:久石譲
主題歌:「Woman "Wの悲劇"より」(作詞:松本隆 作曲:呉田軽穂)
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
三田静香(薬師丸ひろ子)は劇団「海」の研究生で、女優になるために献身的な努力を重ねる二十歳の女性。そんな真摯な静香を公園で見初めた森口(世良公則)は元劇団員の二十六歳、今は不動産屋の社員をしている。
静香は劇団の次回公演『Wの悲劇』の準主役選考オーディションに臨むが、同期のかおり(高木美保)がその役を射止め、静香は物語の冒頭でひとことだけ台詞のある端役(兼プロンプター)を担当することになった。
落ち込む静香に森口は俳優時代の心理的な苦悩を語る。静香の友人が演劇を止めて家庭に入ったことも手伝い、二人は「静香がスターになれなかったら」という条件で結婚の約束をする。
そんな静香に危険な第二のチャンスが待っていた。
『Wの悲劇』公演のため大阪に滞在中、看板女優である羽鳥翔(三田佳子)の部屋で、羽鳥のパトロンの堂原(仲谷昇)が突然死してしまったのだ。スキャンダルになる事を恐れた羽鳥は、たまたま部屋の前を通った静香を呼び寄せ、身代わりなることを頼む。その交換条件として、続く東京公演でかおりを降板させ、静香を準主役へ登用させることを約束する。
それは同期のかおりを謀略で追い落とすことでもあり、森口の好意に背を向けることでもあった。それでも舞台への情熱が勝った静香はその申し出を承諾し、羽鳥の代わりにスキャンダルの当事者としてマスコミの矢面に立った。
そして静香にとって初めての大舞台となる、東京公演の幕が上がる。羽鳥の後押しもあって、静香はステージの上で全身全霊で役柄を演じきり、観客や団員達の賞賛と祝福をうける。しかし栄光もつかのま、新しいスターを取材しようと集まった報道陣の前に真相を知ったかおりが現れ、ことの全てを暴露してしまった。
一夜の名声から再びスキャンダルの汚名をかぶった静香だが、同時に自分の道は舞台にしかないことを確信する。静香は女優として再起することを誓い、森口に別れを告げる。そんな静香の去り際を、森口は拍手で見送るのだった。
トリビア
薬師丸ひろ子が初めてベッドシーンを演じるということで話題となった。
お笑いのショートコントなどで「顔をぶたないで! 私女優なんだから!」というセリフが出てくるが、元ネタはこの映画のセリフである。
劇団の演出家として蜷川幸雄が出演。実際に劇中劇の演出も担当している。
舞台のストーリーのクライマックスで当時はまだ一般によく知られていなかったエリック・サティのジムノペディ第1番が使用された。
ちなみに「私、おじいさまを殺してしまった。