VZ Editor(ヴイズィーエディター)は、MS-DOS用テキストエディタである。
目次
1 概要
2 常駐モード
3 マクロ
4 その他
5 受賞歴
6 文献
7 関連項目
8 外部リンク
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愛知県の名古屋工業大学出身のプログラマ、兵藤 嘉彦(ひょうどう よしひこ、c.mos)によって開発され、1989年5月に株式会社ビレッジセンターから発売された。対応機種はPC-9801シリーズとその互換機、DOS/Vマシン、AXマシン、日本IBMのPS/55シリーズ、東芝のJ-3100シリーズ。1つのパッケージで以上の全機種に対応した。
兵藤が開発したエディタ「EZ98(EZ Editor)」をベースに、兵藤が自ら改良・機能強化を施し、改称してリリースした。
当時、フリーウェアやシェアウェアにもテキストエディタがほとんどない中、他の市販のテキストエディタの定価が数万円していたのに対して、VZ Editorは9800円という安価で発売され、1990年代前半は「MIFES」(メガソフト)と、MS-DOS用テキストエディタのシェアを二分した。コンパクトな設計で軽快な動作を保ちながら、優れた操作性と強力なマクロ機能を持つことで人気を呼んだ。パソコン雑誌にはVZ Editor使いこなしのための記事が連載された他、解説書も多数発行され、VZ Editorは数多くの賞を受賞し、MS-DOS時代のパソコン文化史に一時代を築いた。書籍『VZ倶楽部』には、開発者のほか、SF作家高千穂遥、プログラマ中村正三郎はじめ、多くの文化人が執筆している。
パソコン通信の会議室でのユーザーからの意見を積極的に取り入れ、様々な改良が加えられたほか、ユーザーが開発したマクロプログラムがパソコン通信上で公開されるなど、ユーザーによって発展したソフトでもあった。マクロ制作者はマクロ師とよばれた。さらに、製品にはソースコードも付属していたので、ユーザーによる改造版も存在していた。
関連ソフトとして、石田暢彦(wing)によりVWX、兵藤によりZCOPYなども開発された。
grepによる検索やファイラーと呼ばれるファイル管理機能など後のテキストエディタで一般化した機能を先取りしたことも特徴である。
Mifesコンパチのマクロは、現在マイクロソフトにいる、名古屋工業大学出身の大野元久が書いたものである。 多くの当時のPCへの移植がある。 NECのN5200への移植を書いたのが、現在ISO/IEC JTC 1/SC 7(ソフトウェア技術)とISO/IEC JTC 1/SC 22(C言語やPOSIX)のリエゾン担当をしている、名古屋工業大学出身の小川清である。
VZ Editorの大きな特徴のひとつは、常駐モードである。常駐させた状態では、MS-DOSのコマンドラインからESCキーを押すだけでVZ Editorを起動することができる。まだハードディスクドライブが高価でフロッピーディスクのみでの運用が主流だった当時、エディタ用のディスクを抜いた状態で高速に起動できるというだけでも利点であった。
このVZ Editorの常駐モードは単にメモリ上で起動するだけではなく、コンソールの入出力をフックするという機能を持っている。この機能により、スクロールして画面から消え去った情報をバックスクロールで確認できることに加え、出力のうち必要な部分だけを後から選んでファイルに貼り付けることもできる。また入力のフックを利用して、入力ヒストリ機能を実現している。
キーボードマクロを保存して、マクロとして編集することができた。 マクロは、機械語のように文字数を少なくした記号を用いていた。 マクロでブロック崩しがあったことが、普及の側面を支えたといううわさもある。 これだけ小さいマクロで、これだけの動作ができれば、いろんなことができることがわかるという教育的な意味がある。 マクロでテトリスのサンプルが同梱していたことが、多くのプログラマ、暇人の興味を引いた。 プログラムを書きながら、テトリスで遊んだ人も多い。
アセンブラはSLRのOPT-ASMを使うと、より小さいコードを生成していた。
ビレッジセンタは、アメリカへの進出も検討するためアンテナを設置したことがある。
富士通FMRシリーズおよびFM TOWNSシリーズ、PC-88VAシリーズや、文豪やOASYSなどのワープロ専用機、N5200などのオフコンへの移植版パッチもパソコン通信で配布していた。
受賞歴
1991年~1993年 第4回~第6回日経バイト賞 ベストエディタ賞
1992年~1994年 第1回~第3回ベストヒットソフトウェア大賞 グランプリ
1993年 PC of the year ソフトウェア大賞
1994年 第7回日経バイト賞 ユーティリティソフト・ベスト評価賞
1994年 日本ソフトウェア大賞 アイコン賞、月刊アスキー賞、アプリング賞
文献
We love VZ editor 遠藤啓治 技術評論社 1989
We love VZ editor II 遠藤啓治 技術評論社 1990
初歩からわかる「VZエディタver.1.5」 望月裕恭 ぱる出版 1990
VZエディタ操作マニュアル 塚越一雄 ナツメ社 1990
ワープロいらずのVZエディタ 西田雅昭、斎藤恵美 技術評論社 1990
VZエディタ徹底活用マニュアル 武井一巳、藤沢稔 HBJ出版局 1990
これならモノになるVZエディタ 塚越一雄 ナツメ社 1990
VZを256倍使うための本 志村拓 アスキー 1990
入門Vzエディタ 竹形誠司 エーアイ出版 1990
それでもわからなかったひとのVzエディタワープロ術 森田慶子ほか ビー・エヌ・エヌ 1991 InterProg books No.4
VZ Editor入門 堤大介 改訂増補 ピクニック企画 1991
Vzエディタマクロプログラミング入門 武井一巳、藤沢稔 HBJ出版局 1991
入門Vzエディタ マクロ編 寺口俊伸 エーアイ出版 1991 ビジネスソフト教育出版シリーズ
VZエディタカスタマイズブック 佐々木公志 秀和システムトレーディング 1991
VZ Editorハンドブック 権平孝二 ソフトバンク出版事業部 1991 Softbank books
わかりたい!VZエディタ 三羽英輝 学習研究社 1991 マイクロブックス
はじめの一歩VZ Editor 藤堂信昭 ソフトバンク出版事業部 1992 Softbank books
早わかりVZエディタ実用マニュアル ヒットアンドメイク 新星出版社 1992