VVVFインバータ制御
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JR東日本209系JR西日本281系のVVVFインバータ部

可変電圧可変周波数制御(かへんでんあつかへんしゅうはすうせいぎょ)は、インバータ装置などの交流電力を出力する電力変換装置において、その出力交流電力の実効電圧周波数を任意に可変制御する手法を指す。

日本では鉄道車両交流モータ駆動方式として可変電圧可変周波数の英語直訳である"Variable Voltage Variable Frequency"の頭文字をとってVVVF制御(ブイブイブイエフせいぎょ、もしくは、スリーブイエフせいぎょ)とよぶが、鉄道分野以外で一般に「電動機の可変速駆動制御」などと呼ばれるものに含まれる。家電分野ではインバータ・エアコンなどと使われる。 なお、VVVFの同義語としてAVAF(Adjustable Voltage Adjustable Frequency)も使われる。
目次

1 概要

2 沿革

3 使用される電動機

4 スイッチング素子

5 制御方式

5.1 VVVF制御はモーター特性に合わせた制御

5.2 電圧/周波数 ( V/f ) 一定制御

5.3 (回転部)センサレス・トルクベクトル制御

5.4 (回転部センサ付き)トルクベクトル制御


6 日本国内の鉄道におけるVVVFインバータの利用

6.1 歴史

6.1.1 初期のVVVF制御車両一覧


6.2 利点

6.3 欠点

6.4 インバータの駆動音

6.5 備考


7 おもなメーカー

8 関連項目

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概要

電力変換装置の出力電力手法には可変電圧可変周波数制御の他に、定電圧定周波数制御(CVCF制御)、可変電圧定周波数制御(VVCF制御)、定電圧可変周波数制御(CVVF制御)がある。

電気鉄道では交流電圧波形のピーク-ピークが架線電圧までは周波数と電圧を比例させ(VVVF制御領域)、架線電圧に到達後は誘導電動機ではスベリを増やして定出力とし、スベリ限界以降はトルクが速度の2乗に反比例する特性が基準になる(CVVF制御領域)。このVVVF制御された出力特性は弱界磁制御を行う直流直巻モータの特性に酷似している(モータ単独特性は回転数-周波数比例)。SIV(静止形インバータ)はCVCFとされるが、定電圧制御を行うものはVVCFに帰還制御を施したと考えて良い。

この制御で得られる可変電圧可変周波数の電力は、交流電動機を可変速駆動する目的で使われる。そのため、電力変換装置に接続された交流電動機を可変速駆動する制御方式を指すことがある。

このような出力や電動機制御を実現する鉄道用インバータ装置をVVVFインバータと呼ぶ。前述のようにVVVFは和製英語である。中国や韓国などでは、日本メーカの呼称の影響を受けてこう呼ぶ場合もある。

この技術は鉄道車両電車電気機関車)、自動車電気自動車ハイブリッドカーといった輸送用機器やファンポンプ設備、圧延機など様々な産業用機器、更には家庭用電気機械器具エアコン冷蔵庫)などで広く利用される。

「PAM」、「PWM」というのは直流から任意の交流疑似正弦波波形を生成する方式に使用され、前者がパルス振幅を変えて交流波形を生成する(パルス振幅変調)もの、後者がパルス幅を変えて交流波形を生成する(パルス幅変調)方式でありPAMは電圧を昇圧(降圧)させる部分と交流に変換するインバータ部で構成される。 PAMは装置がやや複雑になるため鉄道車両では使われていない。 PWMは多くのインバータ制御で使われており従来の多段合成変圧器を用いた正弦波インバータより小型高効率にすることが可能である。

VVVF制御に欠かせない方式である、「3レベルインバータ」と言うものはサイリスタより高い周波数で使用可能な耐電圧の低いIGBTを使用するための回路方式であるが、動作としてはPWMである。交流での回生制動を可能にする交直変換回路としてPWMコンバータが用いられる様になったが、それは力行・回生双方向性を持ち、力行時にはコンバータとして使用しつつ、回生時にはインバータとして使用する必要があるためである。

2レベルインバータ主回路の場合+側UVW、-側UVWの出力素子が2個直列、これを3組並列にした回路であり各素子は電源電圧の1/2以上の耐圧素子が必要である。 また出力電圧は 全電圧-0Vの二段階となり正弦波に近い波形とするにはPWM周波数をかなり高めにしなければならない(PWM周波数を高くすると流せる電流量が減少する)。

3レベルインバータ主回路は各素子が2個直列になり これがさらに2組直列、これを3組並列にしたもので、上から1つ目、3つ目の中点を6本まとめて電源電圧の中間点へ接続する構成である。中間電圧を利用するため、全電圧-1/2-0Vの三段階の電圧が得られ、より正弦波に近い波形を得られる。 3レベルインバータは構造上多数の素子が必要で中間電圧を作るためにコンバータが必要(交流電車は整流用コンバータが必要なため装置の新設スペースは不要)であることから交流電車を中心に量産採用されている。



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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki