かつては低価格製品を売りに、Socket7用のMVPシリーズや、Slot1/Socket370用のApollo Proシリーズでインテル純正チップセットに対抗、一定の成功を収めた。AMDが自社のプラットフォーム基盤を強化するため、互換チップセットベンダーの育成を図る方針を採ったため、AMD用チップセットとしては大手になった。多機能チップセットの開発によりシェアを伸ばしたNVIDIAと、特にライバル関係にある。KT/Pro266以降の製品にはノースブリッジとサウスブリッジ間を「V-LINKバス」と呼ばれる技術を用いて高速で接続している。買収したS3のグラフィックスの技術をノースブリッジに用いた統合チップセットは、メーカー製パーソナルコンピュータ (PC) にも数多く採用されていた。
安定性に定評のあるチップセットメーカーのひとつとされているが、かつては問題を抱える製品が数多く存在していた。主にかつてのAGPビデオカードに相性問題が多く発生していたが、これはVIAに限らずSiSやALiなどのサードパーティーのメーカーにはよく起こる問題であった。これはAGPを提唱したインテルがPCIの様に公的な規格にしなかったことと、AGP初期?全盛期は動作が不安定とされていたWindows 9x系が主流オペレーティングシステム (OS) であったことも一因である。また、サウスブリッジのIDEコントローラに不具合がある製品が出回った時期もあった。これらを搭載した古いマザーボード(MVP (Socket7) 系、Pro?133 (P6) 系、KX・KT?133系 (K7) など)を使用する場合には注意が必要である。 ただし、新しいチップセットでもサウスブリッジにVT8237Rを搭載したマザーボードと、日立グローバルストレージテクノロジーズ製のSerialATA-II対応のHDDと接続すると信号のタイミングが合わず認識しないという問題も報告されている。(認識できるマザーボードとHDDメーカーページにあるユーティリティーを使い、あらかじめHDD側のSerialATAの速度を強制的に1.5Gbpsに設定しておくことで回避可能)
VIAはx86互換CPU、C3(シー・スリー)と後継品のC7(シー・セブン)を開発している。派生製品として、C3をベースにノートパソコン向けのC3-M(旧 Antaur)、消費電力をより低減した組み込み用途向け製品のEdenシリーズ、ノースブリッジチップと統合したCoreFusion(コアフュージョン)が存在する。
C3はIDT/CentaurのSocket5/7互換CPUであるWinChipシリーズをベースに、P6バス (Socket370) 互換にしたもの。低価格・低発熱・低消費電力等を売りにしている。C3は当初『CyrixIII』という名称を使用していた。本来VIAはCyrixベースのP6互換CPUを先行して開発する予定であったが、元サイリックスの開発陣がこぞってVIAを退社してしまったために、完成を目前にして開発は凍結されてしまった。そのためか、WinChipベースであるにも拘らずCyrixブランドだったことについては、そのことに対するあてつけであるという説、サイリックスの元親会社ナショナル セミコンダクターの特許が欲しかっただけであるという説など諸説があるが、VIAはコンパックやIBMのPCなどで採用され実績と知名度のある『Cyrix』ブランドでアピールする戦略だったとしている。
性能面では同時期の競合他社製品より劣るが、安価であることから発展途上の地域を主として販売されている。日本国内でも安価で省電力、低発熱という利点が評価されており産業用ロボット、自動車、ハードディスクビデオレコーダなどの組込市場のほか、静音PC向けCPUとして一部の自作パソコンユーザーに人気がある。
2005年5月、C3の後継であるC7(シー・セブン)が発表された。これはIntelとのライセンスの一部が失効したことで、NetBurst互換のCPUバス機能を削除した製品である。その後、展示会でC7の説明員からC8の計画の存在が示された。それによるとC8はC7をマルチコア化した製品だとのこと。
VIA nanoと呼ばれる新しいマイクロアーキテクチャの新製品を2008年5月に発表した。これはVIA製x86互換CPUとして初めてアウトオブオーダー機構を採用しており、C7比で最大約4倍の性能向上を達成したという。
その他の製品サウンドチップ Envy24MT
Mini-ITXやNano-ITXといった小型マザーボードの規格の提唱もしており、C3を搭載したMini-ITXやNano-ITXのマザーボードも販売している。
買収したICEnsemble社のサウンドコントローラであるEnvyシリーズは、ローエンドからプロ用までラインナップがそろい、サウンドカード市場では採用数が非常に高い。
100BASE-TXの頃から安価なLANチップやUSBホストコントローラーチップ、IEEE1394コントローラーチップを自社で製造している。1000BASE-T対応のVT6122は、安価でありながら低発熱・安定性に優れ、マニアの間で密かなブームとなっている。VT86C100やVT6105、VT6212などは有名周辺機器メーカーに採用され、日本ではバッファロー、玄人志向、アイオーデータ機器、サンワサプライ、プラネックスコミュニケーションズ、ロジテックといったPCパーツベンダーにて広く採用されている。
2008年6月24日に発売されたヒューレットパッカード初のUMPC、HP2133 Mini-NotePCにC7-M ULVプロセッサが採用されている。同機種ではノースブリッジにVIA CN896、サウスブリッジにVT8237S、内蔵グラフィックにVIA Chrome9を搭載。ヒューレットパッカードが発売するPC製品にVIAプラットフォームが採用されることは近年稀である。
自社製チップセットやCPUのシェアを浸食されたインテルから、特許とライセンスを盾にした訴訟攻勢の標的にされたことがある。その対策のために買収したサイリックスの元親会社、ナショナル セミコンダクターのロゴマークをマーキングした製品もあった。