VC-25 AirForce-One
用途:大統領専用機
製造者:ボーイング
運用者:アメリカ空軍
初飛行:1990年8月23日(No.28000)1990年12月23日(No.29000)
生産数:2機
ユニットコスト:3億2,500万米ドル
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VC-25 はボーイング747-200Bをもとに改造されたアメリカ合衆国大統領の専用機。正式な愛称はないが「空飛ぶホワイトハウス」やエアフォースワンとよばれる。なお、ボーイングでの機種名は、747-2G4Bとなる。(G4がカスタマーコード)
目次
1 概要
2 改造した点
2.1 内装の変更
2.2 空中給油受油装置の付与
2.3 各種電子機器の追加
2.4 攻撃に対する各種防御装置
3 スペック
4 関連項目
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エアフォースワンという名称は正確にはアメリカ大統領が搭乗したときにコールサインとして用いられる。初飛行は1990年。この機はアンドリュース空軍基地に駐屯するアメリカ空軍 ⇒第89輸送航空団の所属であり、パイロットをはじめとする搭乗員は軍医も含め基本的にすべてアメリカ空軍の軍人である。VC-25は以前使用されていた大統領専用機VC-137(ボーイング707-320Cの改造機)の後継機として1986年から開発が開始された。747シリーズであるので、世界中の国際空港でも整備が可能で毎日整備・点検が行われる。たとえ一回も搭乗しなかったとしても、154日に一度は徹底的な整備・検査を行う。
VC-25は2機存在し、それぞれのナンバーは82-8000(テールナンバーは28000)、92-9000(テールナンバーは29000)である。82-8000が大統領の搭乗機として優先的に使用され、92-9000は副大統領や閣僚の搭乗機として使用される。ちなみに副大統領が搭乗する時のコールサインはエアフォースツーである。大統領と副大統領が別の機体に乗るのは、もし1機に墜落などのトラブルが起こった場合でも国家運営に影響が出ないようにするためである。
フェリー移動の場合のコールサインは「SAM28000」「SAM29000」が使用される、なお「SAM」は「Special Air Mission」の略。
VC-25の基本的飛行性能は747-200Bと同様だが内装などにはかなりの変更が施されている。しかし安全保障上の問題からかなりの部分は機密扱いとなっている。以下に747-200Bからの主な変更点を挙げるがこの中には公表されているものではなく一般的に言われているもの、搭載されている可能性の高いものも一部含まれる。
内装の変更ほぼ同時期に製造が開始されたボーイング747-400と同等のグラスコックピットの装備、大統領の搭乗を考慮し執務室や事務室、いざというとき大統領の手術室となる会議室、医務室、シークレットサービスの座席と事務室、万が一のための武器庫、マスコミ用の一般客室、二箇所のキッチンなどが装備されている。2階席は通信室。
空中給油受油装置の付与滞空時間を延ばすために、フライングブーム式の空中給油を受けられる受油装置を装備している。空中給油では燃料は給油されるがエンジンオイルは給油されない。そのためエンジンオイルに関しては燃料の切れるまで使用できるような工夫がされている。公表値では最大72時間の飛行が可能とされているが、実際はそれよりも長時間飛べるといわれている。現在のところ大統領搭乗中に空中給油が行われたことはない。
各種電子機器の追加VC-25に搭乗している状態でも各種指令が行えるように、各種通信機器などが追加されている。各種電子機器は核兵器の爆発による電磁パルス(EMP)にも耐えられるようシールドが施されていると思われる。
攻撃に対する各種防御装置公表されてはいないが対空ミサイル攻撃に対する防御手段として、ミサイルの接近を知らせるミサイル警報装置や赤外線誘導ミサイルの誘導を妨害するIRジャマーなどの装備が外部から確認できる。また赤外線誘導ミサイルに対する防御装置だけを装備するとは考えづらくチャフやECMなどのレーダー誘導ミサイルに対する防御装置も装備されている可能性は高い。
なお映画『エアフォースワン』にでてくるような脱出ポッドやパラシュートは装備されていない模様。また、日本国政府専用機とは違い、会議室や事務室等を一般客室に改修する事はできない。
スペックラシュモア山上空を飛行中
全長:70.7 m
全幅:59.6 m
全高:19.3 m
最大速度:Mach 0.92
巡航速度:Mach 0.85
エンジン:GE製 CF6-80C2B1 ターボファンエンジン 4基
推力:25,685 kgf×4
最大離陸重量:377,349 kg
関連項目ウィキメディア・コモンズには、 ⇒VC-25 に関連するマルチメディアがあります。