Vブレーキ
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Vブレーキ

Vブレーキ(ブイブレーキ)とは、自転車に用いられるリムブレーキの一種である。ワイヤー式リムブレーキの中では最も強力な制動力を持つ。

同様の基本構造を持つブレーキは古くからから存在していたが、広く普及したのは日本のシマノ社が1990年代後半にマウンテンバイク用ブレーキとして製品化してからである。「Vブレーキ」の名称はこの際に与えられたシマノの商標であるが、今や国内ではこの形態のブレーキを表す一般名詞としてすっかり定着している。逆ハの字形に開いたブレーキアームがアルファベットの「V」を連想させることが、この名前の由来になった。ただし海外にはこれを(Linear Pull Cantilever brake)と称するメーカーもある[1]。 こちらはこの形態の動作原理を端的に表わした命名といえる。
目次

1 構造

2 特徴

3 ミニVブレーキ

4 註

5 関連項目

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構造

2本のアームの下端がフロントフォークおよび(フレームの)シートステイ上の台座にボルトで固定される。両アームの上端は、横方向から入ってくるブレーキワイヤーで繋がっているが、この部分はタイヤが巻き上げる泥などが撥ねかかる位置にあるため、ゴム製のブーツで保護される。横向きのワイヤーを上へと方向転換させるために「リードパイプ」という部品を組み合わせるのが普通である。

ブレーキレバーを握ると、ワイヤーで繋がれたアームの間隔が閉じ、アームの中間に取り付けられたブレーキシューがリムに押し付けられる。

あまりにも「てこ」の比率が大きいために、Vブレーキが登場する以前のブレーキよりもブレーキワイヤーの作動量を大きくしなければならないため、ブレーキレバーは基本的に専用のものを使用する。

Vブレーキは強力にリムを挟み付けることが可能であるが、これは同時にフォークまたはシートステイが開く方向に、強い反力がかかるということでもある。そこで「ブースター」と呼ばれる馬蹄型の部品を追加し、フォークやフレームを補強する場合がある。

シマノのVブレーキの上位モデルには「パラレルリンク機構」というシステムが採用されている。通常のVブレーキは、ブレーキシューが台座を中心に円弧状に動くが、パラレルリンク採用モデルでは、左右のブレーキパッドは平行に動作する。これによりブレーキタッチの上質化や、ブレーキパッド位置の調整の容易化が可能になる。構造はやや複雑になるが、良質な素材を高精度で加工しているため、耐久性に特に問題はない。


特徴
メリット

長いアームによる「てこ」の比率の大きさと、直線的で損失の少ない力の伝わり方によって、カンチブレーキに比べてはるかに強い制動力が得られる。

ブレーキワイヤーの取り回しの自由度が高く、カンチブレーキでは別個に必要なアウターワイヤー台座が不要である(カンチでは前輪ではブレーキ真上のハンドル近くに、後輪ではフレームのシートポストクランプ、またはリアステイブリッジに台座が必要)。

ディスクブレーキに比べ部品数が少ないためメンテナンスがしやすく、価格も安価である。

輪行などで前後輪をはずしてもディスクブレーキほど取り扱いを注意しなくてもよい。
デメリット

他の全てのリムブレーキ同様、リムの汚れや歪みによって悪影響を受けやすい。この点でディスクブレーキに劣る。

上記の通り強い制動力が得られる反面、咄嗟の急ブレーキ(パニックブレーキ)においては、ブレーキの利き過ぎによる車輪のロックを誘発しやすい。特に、強力なブレーキの扱いに慣れない初心者においては、それにより転倒事故に至るリスクが高いため、初心者向けの車種では「パワーモジュレーター」という部品を追加することで、制動力を制限する場合がある。


ミニVブレーキ

Vブレーキにはアームの長さを短くして、ロードバイク用のブレーキレバーの引きしろで操作出来るようにした「ミニVブレーキ」または「ショートVブレーキ」と呼ばれるものも存在しており、クロスバイクマウンテンバイクにドロップハンドルを取り付ける改造を施す際によく用いられる。ただし左右のアームをつなぐワイヤーの位置が低くなるため、太いタイヤとは組み合わせられない。テクトロ社のRX3、RX5が代表的。


^Linear Pull Cantilever brakes


関連項目

マウンテンバイク

ブレーキ (自転車)
カテゴリ: 自転車部品 | ブレーキ

更新日時:2008年9月7日(日)15:27
取得日時:2008/11/17 14:51


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki