USDM
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USDMはこの項目へ転送されています。その他の用法についてはUSDM (曖昧さ回避)をご覧ください。カムリプロミネント レクサスES250仕様

USDM(ユーエスディエム、United States domestic market)とは、北米市場(アメリカ国内市場)のこと。特に米国向けに設計、あるいは対米輸出時に仕様変更された自動車車体や北米で流通している自動車関連製品に対して用いられる。

上記が転じたもので自動車、または北米で流通しているパーツを用いて、日本の視点から見て車両をカスタムする手法・あるいはジャンルの呼称である。本稿にて記述する。

目次

1 定義・概要

2 ジャンルとしての生い立ち

3 主な改造方法

4 備考

5 参考文献

6 関連項目

7 外部リンク

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定義・概要

言葉の持つ意味通り、即ち北米市場において流通しているパーツを用いて車両をカスタムする手法、または並行輸入車を用い、楽しむライフスタイルがUSDMとされている。カスタムとしてのUSDMを行う場合、ベースとなる車両の国籍、形状は問わず、北米市場にて流通販売されている車種が対象となる。

広義おいては北米に出回っている車両に対して、そこで流通しているパーツや手法を用いたカスタム全般(スポーツコンパクトラグジュアリーローライダー、トラッキン等)についてを指しており、それぞれのカスタムを包括、あるいはそのカスタムの中での定義付けのひとつの呼称として用いられる。

狭義においては日本国内において流通・販売されている車両を、自動車メーカーの北米純正部品を用いて北米仕様に改造することを指す。この場合は日本車に限らずアジア車、欧州車はもちろん、正規代理店により輸入され、日本仕様に変更されたアメリカ車も対象となる。日本国内においては主に狭義の意味で用いられる事が多いが、総じて言えるのはアメリカ志向に振ったカスタムであるということである。

日本国内に流通している車両は、当然のことながら国内法規に則った仕様となっており、北米に流通している車両も当然現地の法規に則った仕様となっている。これにより日本、北米双方に同じ車として流通している車種でも、その外観はそれぞれの法規に準拠しているため大きく異なる場合が多い(例として少し前の法規が変わる以前の車では前後バンパーの大きさが日本仕様に比べて大きい、灯火類が日本仕様とは異なっている、など)。また、日本と北米とではブランド、車名が異なっていたり、グレード展開が異なっている場合もあり、そのコンセプトの違いにより各部デザインが大きく異なっている場合もある。それらの差異を埋め、現地仕様に近づけていくことがこのカスタムの醍醐味となっている。

自動車を場合によっては大きく改造する割に派手さは少なくシンプルにまとまる傾向が多く(たとえ大改造をもってして北米純正仕様に変更したとしても、普通の人からすれば日本純正と大して変わらないように見える)、また部品の入手難度が高い場合が多く収集の趣向が強い。そのためにカスタムの手法としては幅広い年代に支持されている。


ジャンルとしての生い立ち

日本国内において、北米部品を用いてカスタムする手法がいつ頃から行われるようになったかは定かではないが、いくつかのルーツがあるといわれる。

まずカスタムカーの世界においては、1970年代にピックアップ、ミニトラックを改造するいわゆるトラッキンと呼ばれるカスタムにおいて、当時において従来とは異なる手法として北米部品を外装に使用するカスタムが行われていた。1980年代に入り、ローライダーカスタムの手法として、特に日本製小型車などをベースとした場合に現地らしさを演出する補助的な手法として徐々に定着してゆき、1990年代にはスポーツコンパクトカスタムなどにおいて北米流通品を用いて改造することに重点がおかれるようになり、この頃にカスタムの手法として広く認知されたといわれている。これと同時期にDUBをモチーフにしたラグジュアリーカスタムが普及しだしており、それ以前より普及していたローライダーやトラッキンとあわせて北米志向の手法そのものがカスタムの共通の括りとして考えられるようになった。

2001年に映画「ワイルドスピード」が公開され、スポーツコンパクトが一躍ブームとなると、それまでのスポーツコンパクトカスタムの手法とは変化が生じ、北米を意識しないカスタムが横行した。以前よりスポーツコンパクトカスタムを行っていた一部の面々においては、これらと同一視されることを嫌い、北米を意識しているカスタム、即ちUSDMという呼称を用いるようになったといわれる(これはあくまでもスポーツコンパクトの分野に限った話であり、それ以外でも80年代のローライダーブームなどにおいて類似したことは起こっていたため、本来はこの限りではない)。

またこの流れとは別に1990年代前半頃から、特に一部の地域において「映画を見た」や「旅行などで現地に赴いた」等でアメリカ文化に触れ、日本においても現地の雰囲気を再現すべく北米部品を用いて自動車をカスタムすることが行われていた。

そのほか旧来より様々な自動車オーナーのクラブミーティングなどにおいて、他オーナーの同一車両と差別化を図るべく、外装、灯火の一部を海外仕様に部品を交換する手法が行われていた。

現在ではこれらの流れが集約され、USDMというカスタムの一ジャンルを形成している。


主な改造方法

USDMでカスタムを行う際には、北米で販売されている内外装の純正部品を用いて、北米にて販売されている純正スタイルに変更するほか、北米でのライフスタイルを考慮してオーディオやホイール、チューンアップパーツなどの社外品、車内アクセサリーなどの小物類に至るまで北米流通品を使用する場合が多い。

代表的な改造点は以下の通りである。

前後バンパーを北米専用のものに交換

灯火類の変更

エンブレム類・車名(グレード名)ステッカー交換

サイドモールの張り替え、変更

アンテナ位置の移動(法規が右側通行、左側通行と異なっているためアンテナの位置が異なる場合が多い)

フェンダーマーカーのスムージング、またはフェンダー交換(RV、SUVはフェンダーミラー除去も)

ミラーの変更(北米仕様は右ミラーに注意書きが記載されている、また右ミラー自体がない場合もある)

サンバイザーの変更

サンルーフの追加工(北米では気候の違いによりサンルーフ搭載車の比率が高い)

北米にのみ設定されている純正色に全塗装

背面タイヤの撤去(主にSUV)

USDMでカスタムを行う上でのポイントは、どこまで現地仕様に近づけるかだけではなく、如何にも北米の一般道にて普通に走っているような、時として使用する人種を想定したり、あるいは小物類などを用いて現地の生活感を匂わせるような包括的な演出が求められる。このことから必ずしも完全な北米純正状態がこの分野の愛好家に賛美されるわけではなく、自動車をカスタムする方向性などを含めたトータルでの演出が重要視される傾向にある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki