ULTRA BLUE
宇多田ヒカル の スタジオ・アルバム
リリース2006年6月14日
ジャンルJ-POP
時間56分31秒
レーベル東芝EMI/ヴァージン・レコード
チャート最高順位
週間最高順位1位(オリコン)
2006年年間順位7位(オリコン)
ゴールド等認定
ミリオン(日本レコード協会)
宇多田ヒカル 年表
EXODUS
(2004年)ULTRA BLUE
(2006年)HEART STATION
(2008年)
『ULTRA BLUE』(ウルトラ・ブルー)は、2006年6月14日に発売された宇多田ヒカルの4枚目のスタジオ・アルバム。
宇多田ヒカル名義のオリジナルアルバムとしては4作目。3rdアルバム『DEEP RIVER』以来4年ぶり。オリコン初登場1位。デビューアルバムから5作連続首位獲得は歴代1位タイ記録である。また、デビューアルバムからの初動50万枚突破記録を更新し、歴代1位となった。発売後、6年ぶりの全国ツアー「UTADA UNITED 2006」を開催。
このアルバムには、彼女にしては珍しく、アルバムのタイトル曲がないが、インタビューで、「アルバムの中に『BLUE』という曲があってこのアルバムの方向性を示しているんだけど、だけど”BLUE”だけでは淋しく暗い感じがする…悲しい感じがする。だから”BLUE”の前後に何か言葉をつけようと思って…。『ULTRA BLUE』ってよいタイトルだと思う。BLUEが持つイメージをそのまま特定していないから。」と述べている。
今まで彼女自身、自分を隠そう、他人に自分を見せないようにしようという気持ちが強く、作品にも表れていたというが、今回は初めて自分を見せよう、自分の良い部分も悪い部分も全て認め、表現することが出来たと語っている。
このアルバムのジャケット写真は彼女が赤、青、黄、黄緑、紫などの色とりどりのドレスを着ているのが特徴的である。前作のアルバムが白黒の暗い感じの雰囲気だったのに対し、こちらは明るくカラフルなものになっている。これは「ULTRA BLUE」だからといって全て青いジャケットにするよりも対照的な色を使いたいという彼女自身の意向に沿ったものである。
また、前作『DEEP RIVER』との比較として、前作は「中へ中へ」だったのが今回は「外へ外へ」と変化しており、より宇多田自身のことが分かるとのことである。
宮沢賢治の詩の擬音の使い方に感銘を受け、今作ではそれを一部取り入れたという。宮沢賢治については、次作『HEART STATION』でも「テイク5」で、銀河鉄道の夜を意識した歌詞を書いている。
収録曲
This Is Loveアルバム発売前、インターネット音楽配信限定でシングルカットされた。FREEDOM-PROJECT(日清カップヌードルのプロモーション企画)CMソング。このアルバムが発売する前からCMに流れていた曲である。後に、ミュージックステーションでこの曲が歌われた。宇多田得意の打ち込み音を多用したメロディである。アルバム制作の後半に出来た曲で、それまで明るい曲の制作が続いていた為、スタッフにマイナーコードでダンサブルな曲を打診され作った曲。マイナーコードだけど王道ではない少し変わった曲と語っている。
Keep Tryin'LISMO! au LISTEN MOBILE SERVICE TVCM タイアップソング。このアルバムの実質的な先行シングルである。
BLUEこのアルバムにおける軸となる曲である。アルバムを作成している期間の中盤に作られた曲で、インタビューでは「どこを取っても言いたいことが言えている」と述べており、[1]本人自身作品に満足しているようである。メロディが歌詞に合わせにくく、完成した歌詞の内容も音楽的に成立するか不安だったが、これが「宇多田ヒカル」です、と言える作品になったという。明日死んで、たとえこれが最後の曲になったとしても満足できるように、という曲作りへの意気込みを語っている。
日曜の朝テレビのインタビューなどで、このアルバムの中で一番好きだと語っていた本人お気に入りの曲。最も自身の人生観が出た曲で、自身の持っている「皆が社会から逸脱する素の時間」という日曜の朝に対するイメージを元に作られた曲である。また、シンガーソングライターという職業柄、世間が休みの時にも自分だけ仕事をしなければならない為、世間の人々に対しての憧れの意味も込めたと述べている。デモの時点でのタイトルは「syoppai misoshiru」だった。
Making Love急に引っ越すことになった親友への友情の曲である。実際に宇多田の友人が大阪へ引っ越すことになったときにショックから作られた曲で、自分の歪んだところが露呈した曲だと述べている。
誰かの願いが叶うころ映画『CASSHERN』主題歌。「ちょっとつらい感じがする曲だったのが、このアルバムで聞くと優しい感じがする。たぶんそれはこの曲を作ったときの気持ちを乗り越えられたからだと思う。」とインタビューで語っている。
COLORSトヨタ・ウィッシュのCMソング。このアルバムに収録されているシングルの中で、最も古いシングルである。その理由について宇多田は、「半世紀後とかに私の歌を聞きたいという人がいて、アルバムに全部のシングルが入っていないと嫌だから、最初から収録すると決めていた」と述べている。
One Night Magic feat.Yamada MasashiYamada MasashiはTHE BACK HORNのボーカルの山田将司のことで、この曲ではコーラスなどに参加している。
海路ぼくはくまやカバー曲、アルバムにたびたび収録されるInterludeを除くと最も時間の短いバラード曲である。その上かなりの時間伴奏のみの部分があるため、歌詞は11行、文字でいうと100文字前後しかない。本人は意識しなかったようだが、5音音階(ペンタトニック)でメロディが構成されており、英語歌詞は全く入っていない。アルバムの最後に完成した曲である。仮タイトルは「ある男の一生」。今までは、渋くて一般受けが悪いこのような曲は避けてきたので、今回もこんな変な曲でいいのかと悩み、本格的なレコーディングに入る前の夜、別の曲をいったん作り始めたのだが、このアルバム自体が実験性の高いものだったことや、スタッフの助言もあり、結局アルバムに収録している。なお、この時にボツになった別の曲が、次作『HEART STATION』に収録された「テイク 5」である。
WINGSKeep Tryin'のカップリング曲である。
Be My Last前作から、約1年振りにリリースされたシングルで、映画『春の雪』主題歌
Eclipse (Interlude)声は入っておらず、インスト曲である。ラストの曲の前のインスト曲は前作『DEEP RIVER』に続き二回目である。この曲について宇多田は、「畳み掛けるような怒り」や「ドアを次々に開けていく感じ」を表現していると述べている。