DVD(DVD普及以前はビデオ)、CD、漫画、ゲームなどの権利を持つ会社で組織される製作委員会によって、アニメの制作費が捻出され、製作委員会はテレビ局の番組枠を買い取って、アニメ番組として放送してもらう(放映枠買取形式)。アニメ番組は関連商品、特にDVDを売るための宣伝という側面がある。究極的にはこれらを売る為の30分間のコマーシャルとすら言える。
従来のテレビアニメはテレビ局が放映権料の名目で製作会社に制作予算の大半を支出する方式を取って来たが、放映枠買取形式の番組ではテレビ局側は逆に金を貰う立場になる(通販会社がテレビ局から番組枠を買ってテレビショッピング番組を放送するのと基本的に同じである)。その関係で、通常は製作委員会に放送局は参加しないことが多いが、放送する局自らが製作委員会に入っているケースもある。具体例は以下の通り。
キー局系列局(在阪局・在名局・その他の地方局)制作
『銀河漂流バイファム13』『デビルマンレディー』『マイアミ☆ガンズ』『成恵の世界』『テイルズオブジアビス』(毎日放送)
『最終兵器彼女』『のらみみ2』(中部日本放送)
『最終兵器彼女』は同局としては初制作の深夜アニメでもある。
『京極夏彦 巷説百物語』(中部日本放送(制作幹事)・RKB毎日放送・中国放送共同制作)
『砂ぼうず』『RAY THE ANIMATION』(中部日本放送(制作幹事)・RKB毎日放送・北海道放送・東北放送共同制作)
『無敵看板娘』『乃木坂春香の秘密』『ケメコデラックス!』(読売テレビ)
『銀色のオリンシス』(朝日放送・メ?テレ共同制作)
両局の組み合わせによるUHFアニメとしても初めてのケースとなる。
『ウエルベールの物語 ?Sisters of Wellber?(第1期)』『CODE-E』『もっけ』(メ?テレ)
『ウエルベール - 』は同局としては「史上初の地方局制作深夜アニメ」である『六法やぶれクン』以来38年ぶりの「単独」制作の深夜アニメでもある。
独立UHF局制作
『わんころべえ』『地獄少女 三鼎』(TOKYO MX)
『わんころべえ』は史上初のUHFアニメでもある。
『Funny Pets』(tvk制作幹事・KBS京都共同制作)
『フラカッパー』(tvk制作幹事・チバテレビ・三重テレビ・KBS京都共同制作)
制作キー局ではないが、複数の放送局の動向を取りまとめる幹事局が存在し、主に放送規制に引っかかりそうな描写や表現など、最低限のチェックを絵コンテ段階などで行う。
キー局ほど厳しくはないが、特にCTC幹事のものに関しては2007年頃からキー局以上の厳しい修正が入ることも少なくない。近年になっては幹事局でなくても独自にもう一段階チェックを納品段階に切り替える、放映自粛などの規制強化に乗り出している。
主に首都圏4局のうちいずれか(特にCTC)が担当する例が多いが、関西・東海地区のテレビ局(現在では主にMBS・メ?テレ)が担当する場合もある。
ちなみに、アニメ雑誌では幹事局での放送時間を基準として記事を書いている場合が多い。ただし幹事局担当局が最速放映とは限らないことに注意されたい(編成の都合などでMBSなどのように最も遅い放映時期の例も少なくない)。
なお、上記のような製作委員会に放送局が名を連ねている作品の場合、その局が幹事局を兼任する事が殆どである。放送枠・シリーズの幹事局が変更になることは多からずあり、UHF系作品の特徴でもある。
下記の例もあり、幹事局としての影響力は大きい。
幹事を勤めた局が、続編にて制作局になる (MBS)。
同局の情報番組内にて作品紹介を設ける (MX)。
幹事を勤める作品を中心としたイベントの開催 (tvk)。
など
近年では独立U局を主として放送される、ドラマにも用いられる。
参考文献:『別冊宝島1411号 このアニメがすごい!2007』 宝島社、2007年3月17日。ISBN 9784796657440
製作委員会制度により、テレビ局自身が制作に関与する事は一部の例外を除いて無い為、シリーズ作品によっては、各シリーズごとに各地の放映局が異なる例も少なくない(その極め付きが先述の『魔法少女リリカルなのは』シリーズの関西圏における放送局の変遷ぶりである)。また、関東圏以外のキー局系列局においても、同一系列ながら地域によって同時期に放映するUHFアニメが異なる例もある。