最近では地上デジタルテレビ放送が独立U局でも開始されたことに伴い、画面比16:9のハイビジョンサイズで制作される作品も増え、2006年には純然たるハイビジョン制作の作品も登場している。
ただし2008年7月現在、これらの作品を全てフルサイズで放送している局は、独立U局ではテレ玉・チバテレビ・群馬テレビ・KBS京都(独立U局に限定しなければ毎日放送[27]・テレビ大阪・中京テレビ・福井テレビ・読売テレビも含む)に留まっており、依然として原則として額縁放送の局が多いのが現状である。
一方で2006年10月期開始作品からは、制作会社側がSD画質制作の番組素材を各局に納入する際にアップコンバートする場合(放送局で制作側の指定に基づきアップコンバート放送を行う場合もある)や、ハイビジョンマスター制作の作品では、原則として額縁放送を行っている放送局でもフルサイズで放送される(近年になって増加しているのは、放送マスター機器更新を機にハイビジョン放送対応のものに置き換える局が相次いでいる為である[28])。
なお、在京キー局およびその系列局制作の一部の深夜アニメでは近年になって字幕放送やデータ放送が行われているが、独立U局では文字多重放送を行っていない局がある(とちぎテレビ・サンテレビ)事や、それを実施する為のコストや対費用効果の関係もあり、UHFアニメでは一切実施されていなかったが、2008年10月より放映の『TALES OF THE ABYSS』は制作局のMBSのみ字幕放送を実施している。
独立U局は県単位放送局とはいえ、首都圏と京阪神圏という大都市圏をカバーするように存在しているため、独立U局以外の地方局も含め、数を束ねればテレビ東京並、またはそれ以上の視聴可能区域が作り出せる上に、キー局に比べ放送枠の取得にかかるコストが極めて低い。
独立U局だけでは視聴範囲が限られるが、準キー局(広域放送局を含む)や地方局での放映に加え、ここ数年KIDS STATION・アニマックス・AT-X等のCS放送にBSデジタル放送やケーブルテレビによる再配信の利用、インターネットを使ったストリーミング配信により、視聴可能区域はさらに広がっている。
また、キー局系列に囚われない放映形態のため、UHFアニメを放映する放送局が増加すると共にその放映パターンも年々複雑さを増している。
UHFアニメに関する事情は各地区で異なる。まずは3大都市圏の地区別に解説する。
ここでは、一部ケーブルテレビ局で再送信している山梨県[29]も含むものとする。
首都圏の人口の大半を占める南関東(1都3県)で放映される事例がほとんどであり、草創期から主にtvk(神奈川県)・チバテレビ(千葉県)・テレ玉(埼玉県)の3局(いわゆる「首都圏トライアングル」)で放映されているが、近年では南関東の独立U局としては後発組のTOKYO MX(東京都)での放送作品数が増加傾向[30]にある。
とりわけTOKYO MXはデジタル波がアナログ波と比べて実質増力[31]となって以降、tvkと犬猿の仲(テレ玉・チバテレビとも決して関係が良いとは言えない。首都圏トライアングルの項も参照)とも言われており、その影響か南関東では『TOKYO MX単独放映[32]』『tvkのみ独占放映もしくは未放映[33]』のパターンも若干見られる。
一方で、人口規模による対費用効果面などから北関東の独立U局(群馬県の群馬テレビ[34]、および栃木県のとちぎテレビ)[35])での放映実績は南関東と比べて大きく水を空けられており、茨城県に至っては未だに県域放送の民放テレビ局が開局されていない都道府県[36]という状況にある。
これら3県の南部地域[37]では、地理的条件を活かしてテレ玉やチバテレビなどの県外U局を越境受信しているアニメファンもいるが、県外U局がまったく受信できない地域ではテレビ東京が受信可能とはいえ、「関西や中京圏の同系列局およびUHFアニメを多数放映する放送局が受信可能な地域」よりも地上波で視聴可能なテレビアニメ本数が少なくなる逆転現象さえ発生する[38][39]。このような状況について地元のアニメファンから『名古屋飛ばし』や後述の『岡高飛ばし』同様に『北関東飛ばし』と言われることがある。
草創期から、本来の中京圏における独立U局である三重テレビ(三重県)とぎふチャン(岐阜県)では名古屋市をはじめとする愛知県全域などをカバーするには不十分と判断されることが多いためか、両局もしくはいずれか片方でのネットによる放送作品は少なめである[40]。
その代わりに在名局で放映される作品が圧倒的に多く、特に中京広域圏の総世帯数の約93%が視聴可能と言われるテレビ東京系列局のテレビ愛知(愛知県)[41]が中京圏の大きな受け皿的存在となっているが、同局の深夜枠が慢性的に逼迫している状況にある(この項を参照のこと)。