主に10代後半以降のコアなアニメファンを対象とした比較的マイナーなゲーム(アダルトゲームを含む。後述)、漫画、ライトノベル等を原作として、メディアミックスの一環として制作されることが多い。これは、UHFアニメの対象視聴者の趣向を勘案した結果ではあるが、一方で、メジャーな少年漫画等はキー局によってアニメ化される事が多いため、ニッチなこの種の作品を原作とせざるを得ないという事情にも由来している。
また、上記については、これらの原作を支持しているファンが、アニメ版における購入層として相当程度期待できることから、関連商品を含めて一定の売上を見込めるというリスクの低い「手堅い商売」の一環として、製作側がUHFアニメ制作を安価なアニメ化と宣伝代わりの放映と位置付けているという状況も影響しているといえる(かつてはOVAがこのような位置付けの下で製作されていて、UHFアニメ急増に合わせて急減したのもその証拠と言える)。
このようなアニメは男性向けアニメ、女性向けアニメとも言われている。
上記とも関連するが、UHFアニメは特にアダルトゲーム原作アニメの宝庫でもある。2006年12月までにテレビで放映された成人向けゲーム原作アニメ39本のうち実に32本(いずれも、再アニメ化作品、および一般向けコンシューマー機移植版を直接の原作とするアクアプラス系作品を含む)がUHFアニメであり、アダルトゲーム業界側からのメディアミックス戦略の一環として最大限に活用されている実態が浮き彫りになっている(特に、2006年10月から12月にかけて放映されたUHFアニメの中でそれを原作とした作品は4本もあった)。
UHFアニメ黎明期に放映された『同級生2』と『下級生 あなただけを見つめて…』においては、ピンクパイナップル制作の18禁OVAの性的シーンをカットした上での放映であった。しかしながら、エルフ、アクアプラス等が自社ゲームのアニメ化・放映という実績を重ねていくなかで、業界他社の参入も増加し、前述の状態となっているところである。また2005年1月から3月にかけて、ボーイズラブ系(女性向け)アダルトゲームにおける初のアニメ化作品となる『好きなものは好きだからしょうがない!!』が放映されるなど、この傾向はますます強くなっている。[86]ただし、上記のように、性的描写についての最後の一線はどの作品も越えてはいない。
これらの作品の声優については、基本的にはコンシューマー版のキャストを起用する(先にアニメの声優を決め、そのキャストで原作ゲームをコンシューマー機に移植する事も)例が多いが、まれに原作アダルトゲームのキャストをそのまま起用する例やオリジナルキャストに声が酷似の声優を多数起用する例もある。
これについては「アダルトゲームのメディアミックス展開」の項目も参照の事。
上記に掲げるアダルトゲーム原作アニメの多さは、そのままハーレムアニメの多さに直結している(その定義及び理由はハーレムアニメの項を参照のこと)。また、そうでないアニメの中にも複数の女性が男性の主人公を取り巻くタイプのラブコメというオタク受けを狙った原作を持つものが多く、ハーレムアニメの多さに貢献しているところである。
UHFアニメは歴史的経緯により、主に男性アニメファンに訴求しやすい“萌えとお色気”を重視したアニメの放映が盛んに行われている。パンチラ等のお色気描写は当たり前、他の放送局(かつてのBS-i深夜枠を除く)では許されないような女性の(乳首など微細な描写を省略した抽象的な[87])全裸の描写は問題とされない上、性交渉を連想させるかなりキワドイ描写を混ぜるアニメも散見される状態となっている。これに続いて人気のある暴力的・猟奇的表現を全面に押し出した作品も多く、表現の緩さを積極的に活用することで人気を継続し続けているといえる。
一方で2005年頃から、テレビで放送する際には性的・暴力・猟奇的描写を比較的抑え目にし、販売用DVDソフト(セルDVD)では各種描写を強める手法を取る作品が増えているが、制作側のDVD販売促進と言った営業的な理由も大きな理由である[88]。
しかし、近年は過激さを追求するあまり放送に支障をきたしたり、最悪の場合は(必ずしも作品自体の問題ではない場合も多いが)打ち切りにされるケースも出てきている(このケースの詳細は別項を参照のこと)。中には一般マスコミにも報道される事態に発展するケースも出てきた事から、従来は制作サイドに殆ど任せていた作品チェックに関しても、放送局独自の判断で規制・視聴者への配慮をする場合も増えている[89]。
なお、UHFアニメでも表現的にはキー局の全日帯に放送しても何ら問題にならないような作品も相応に存在する。特に近年では全年齢的・ファミリー向け作品についても「放送枠が安い」という理由でUHFアニメの形態で放送される事例も増えている(これは一部の深夜アニメにも当てはまる)。
DVD(DVD普及以前はビデオ)、CD、漫画、ゲームなどの権利を持つ会社で組織される製作委員会によって、アニメの制作費が捻出され、製作委員会はテレビ局の番組枠を買い取って、アニメ番組として放送してもらう(放映枠買取形式)。アニメ番組は関連商品、特にDVDを売るための宣伝という側面がある。究極的にはこれらを売る為の30分間のコマーシャルとすら言える。
従来のテレビアニメはテレビ局が放映権料の名目で製作会社に制作予算の大半を支出する方式を取って来たが、放映枠買取形式の番組ではテレビ局側は逆に金を貰う立場になる(通販会社がテレビ局から番組枠を買ってテレビショッピング番組を放送するのと基本的に同じである)。その関係で、通常は製作委員会に放送局は参加しないことが多いが、放送する局自らが製作委員会に入っているケースもある。具体例は以下の通り。
キー局系列局(在阪局・在名局・その他の地方局)制作
『銀河漂流バイファム13』『デビルマンレディー』『マイアミ☆ガンズ』『成恵の世界』『テイルズオブジアビス』(毎日放送)