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「Twelve Y.O.」(トゥエルブ ワイ オー)は、福井晴敏のデビュー作であり、第44回(1998年)江戸川乱歩賞受賞作品(同期受賞作品は池井戸潤「果つる底なき」)。
1998年に講談社より単行本、2001年同社より文庫本がそれぞれ出版された。
福井晴敏の処女作「川の深さは」は第43回(1997年)江戸川乱歩賞の受賞を逃してしまったが、当時の選考委員だった大沢在昌が「川の深さは」を大いに絶賛し再挑戦を伝えるメッセージを送り、福井がそれに応えて応募されたもの。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
沖縄から米海兵隊が撤退した。それはコンピューターウイルス「アポトーシスII」と「ウルマ」なる兵器を使用する謎のテロリスト「12(トゥエルブ)」の仕業だった。自衛官募集員をやっていた平貫太郎は、ある日、かつての命の恩人である東馬修一に出会う。そしてその出会いがきっかけで、平は巨大な陰謀に巻き込まれていく。沖縄を主な舞台に展開する壮大なサスペンス・スペクタクル・アクション。福井晴敏の次の作品である「亡国のイージス」の物語の軸にもなっている。
福井の反米感情が色濃く反映されており、「大人になれない日本」が本作の一つのテーマになっているともいえるだろう。
「Twelve Y.O.」の中国語版が存在するという事実を自身のホームページで明かしている。中国版題名は『代号12』である。
登場人物
平 貫太郎(たいら かんたろう)
この話の主人公といえる人物。自衛隊地方連絡部所属の陸曹長。海兵旅団の創設メンバーとして声が掛かるほどの有能なパイロットだったが、訓練中の事故によるトラウマでヘリコプターに乗ることができなくなっている。『亡国のイージス』にもヘリパイロットとしてワンシーンのみ登場する(小説のみ)
東馬 修一(とうま しゅういち)
元自衛官。平の元上司にあたり、事故の中倒れていた平を救出した。瞳が青いことなど色々と謎が多い人物。
夏生 由梨(なつき ゆり)
ダイス(防衛庁情報局)局員の二等陸尉。920SOF(対テロ特殊要撃部隊)の作戦担当副部長。東馬修一とは浅からぬ因縁がある。切れ者だが少し頑固な性格。
東馬 理沙(とうま りさ)
東馬修一の娘。この物語の鍵を握る。本名は村瀬香。
辻井 護(つじい まもる)
920SOF所属の二曹。夏生由梨と信頼しあう、彼女の直属の部下のはずだったが…。東馬理沙に思いを寄せている。 カテゴリ: 日本の小説 | 自衛隊作品 | 架空戦記 | 福井晴敏 | 江戸川乱歩賞受賞作 | 沖縄県を舞台とした作品
更新日時:2008年11月12日(水)09:22
取得日時:2008/11/13 15:21