アメリカ海軍のF-14艦上戦闘機にインターセプト(要撃)を受ける Tu-95M "ベア H"
用途:戦略爆撃、ミサイル運搬、空中監視
分類:戦略爆撃機
製造者:ツポレフ
運用者
ソビエト空軍
ソビエト空軍
ロシア海軍
初飛行:1952年11月12日
生産数:500機以上
運用開始:1956年
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Tu-95(ツポレフ95;ロシア語:Ту-95トゥー・ヂヴィノースタ・ピャーチ)は、ソ連時代にツポレフ設計局によって開発された戦略爆撃機である。NATOコードネームはベア(Bear)。
目次
1 概要
2 仕様 (Tu-95MS)
2.1 要目
2.2 性能
2.3 武装
3 派生型
4 関連項目
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1950年代に開発された爆撃機で、B-29のコピー機であるTu-4の発展型と呼べる機体であった。プロペラ機であるものの、搭載するエンジンはそれまでのプロペラ機に使用されていたレシプロエンジンではなく、ジェットエンジンの一種であるターボプロップエンジンを装備し、また大きな後退翼を持つ。そのためプロペラ機としては世界最速を誇り、最も成功したプロペラ機の一つとして挙げられる。プロペラは二重反転プロペラ4枚タンデム翼であり、比較的低速(約800~750回転/分)で回転し、プロペラ音が独特の低音を発する。
アメリカでも高速ターボプロップ機の研究は進められ、同時代の爆撃機でありライバルでもあるB-52においても当初案では搭載が予定されてたが、結局実用化はできなかった。ソビエトが高速ターボプロップを実用化できたのは、前述した通りプロペラを比較的低速回転させて高速飛行させる手法を確立したからである。ただしターボプロップは700km/h以下程度なら効率は高いものの、それ以上の高速ではむしろターボファンエンジンのほうが効率は良い。後に登場する同クラスの速度の航空機のエンジンにはターボファンが普及し、ライバルであるB-52も当初はターボジェットエンジンだったのもの、その後ターボファンエンジンに換装している。つまる所それが、本機が未だに世界最速のプロペラ機である理由である。ちなみに高速ターボプロップエンジン(ATP:Advanced TurboProp engine)の研究・開発は行われているものの、現在に至るもTu-95を凌ぐものは実用化されていない。CF-18 (カナダ軍向け F/A-18 の制式名) の要撃を受ける Tu-95M "ベア H" (奥)
生産は断続的に続けられ、最終生産は1990年代で、総生産機数は派生型も含めて500機以上である。ソ連空軍の他、独立後のロシア空軍、ウクライナ空軍、カザフスタン空軍で運用されたが、ウクライナ、カザフスタンの保有機はロシアへ条件付で譲渡されるか、アメリカ合衆国等の資金援助で1990年代に搭載兵器とともに解体された。
1961年10月30日、ソ連のノヴァヤゼムリャ島上空で行われたツァーリ・ボンバという史上最大の水爆実験では、水素爆弾「RDS-220」の投下に対衝撃波・放射線・熱線を重点に専用改修を受けたTu-95が使用された。
また、各国の領空侵犯機として確認された大型ソ連機は殆どがこのTu-95である。旧ソ連時代からアメリカや西ヨーロッパ、日本などの防空識別圏(時には領空内にも)に侵入して行われる偵察活動は、現在でも時折行われている。日本に接近して来る機の飛行行動は、その行動パターンから「東京急行」と呼称されている。
要目
乗員: 7名 - パイロット2名・尾部機銃手1名・他4名
全長: 49.50 m
全幅: 51.10 m
全高: 12.12 m
翼面積: 310 m2
空虚重量: 90,000 kg
最大離陸重量: 188,000 kg
エンジン: クズネツォーフ NK-12MV( ⇒:en:) ターボプロップエンジン × 4
出力: 11,033 kW (14,795 shp) × 4
性能
最大速度: 925 km/h
航続距離: 15,000 km
最大運用高度: 12,000 m (39,000 ft)
上昇率: 600 m/min (2,000 ft/min)
武装
固定武装: AM-23 23mm機関砲(尾部ターレット)× 1又は2