SH-60B シーホーク
用途:多目的ヘリコプター
分類:対潜哨戒機
製造者:シコルスキー・エアクラフト社
運用者
アメリカ合衆国(海軍)
日本(海上自衛隊)
オーストラリア (海軍) 他
初飛行:1974年10月(UH-60)
運用開始:1979年
運用状況:現役
表示
SH-60 シーホーク(SH-60 Seahawk、Seahawkとはトウゾクカモメの意)は、シコルスキー・エアクラフト社製、アメリカ海軍などで使用されている多目的艦載用ヘリコプターである。
目次
1 概要
2 米海軍での運用
3 海上自衛隊での運用
3.1 SH-60J
3.2 航空事故
3.2.1 装備
3.2.2 着艦方式
3.2.3 現況と発展
3.2.4 主要性能
3.2.5 主要装備品
3.3 SH-60K
3.4 配備基地
4 派生型
5 採用国
6 登場作品
7 関連項目
8 外部リンク
//
概要SH-60F シーホーク。下部に増槽を取り付けている。
SH-60はLAMPS III (Light Airborne Multi-Purpose System) 、すなわちSH-2(LAMPS I)の後継機として開発された。LAMPS IIIへの機種選定は1977年であり、原型機YSH-60Bは1979年12月に初飛行した。シコルスキー社のH-60シリーズの海軍型であり、陸軍向けのUH-60とは電子設備や兵装、機体構造など、相違点が多い。狭い格納庫に収納するため、テールコーンは手動、メインローターは電動による折りたたみが可能で、後部ランディングギアの位置も変更されている。また、悪天候の中で着艦するためのRASTシステムが装備されダブルタイヤとなっている。対潜機材は対水上レーダー、MAD(磁気探知装置)、ソナー、ソノブイなどを装備している。Mk-50短魚雷、AGM-114ヘルファイア、AGM-119ペンギン対艦ミサイルなどの兵装を搭載し、対潜哨戒、対水上捜索に従事する。
LAMPSとは、艦載ヘリコプター多目的運用構想のことである。巡洋艦、駆逐艦、フリゲートの艦載ヘリを有機的に運用することにより、その機動性、索敵能力を母艦のために最大限に発揮することを目的としている。まず艦載ヘリの任務の第一義的なものは、対潜水艦戦である。艦艇の曳航式ソーナー(TASS)により、第1音響収束帯(1CZ、約30海里)または第2音響収束帯(2CZ、約60海里)で探知された潜水艦らしい音響信号に対し、ヘリ甲板上にて15分待機中のLAMPS機がアラート発艦し、目標に対しレーダー、赤外線探知機、ソノブイ、磁気探知機、ディッピングソナー(吊り下げ式ソナー)、目視をもって目標を識別し、最終的に撃滅することを目的としている。さらに救難輸送、電子支援戦、空中早期警戒が追加任務として付与されている。ペンギン空対艦ミサイルを発射するSH-60
生存性にも配慮されており、油圧装置故障時の人力操舵が可能であるほか、燃料タンク下面及びドライブシャフトは12.7mm機関銃弾に耐えることができる。また、各動力伝達ギアには、故障の原因となる金屑の焼尽機能があり、潤滑油を完全喪失後も15?30分間飛行可能である。テールローターが破壊された場合、バーチカルフィンとキャンバ付きフェアリング、スタビレーターの空力的影響により、一定速度での飛行が可能であるが、ホバリングはできなくなる。コンピューターシステムにも同様の配慮がなされており、最重要である通信航法機能は、主電源が断絶されるまで使用可能であるほか、メインコンピューターシステムは、MIL-STD-1553多重データバスにより、レーダー系統、ソナー系統、火器管制系統とおのおの分離しており、メインコンピューターの機能が破壊された場合も、カジュアリティー(戦傷)処理機能により重要な一部の機能の確保がなされる。不時着陸時はクラッシュワージネス構造と座席による衝撃軽減機能が働くほか、着水時には緊急浮袋を展開し、機内燃料タンクが予備浮力として働くことにより、水没を防ぐ。
米海軍での運用着艦するSH-60B空母「キティホーク」艦上のSH-60F
アメリカ海軍が使用するシーホークにはSH-60BとSH-60Fの二種類がある。